けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

レオン

2009-06-17 06:14:35 | football
南アフリカより。


笑顔でライオンに食べられているカンナバーロでした。怪我はどんな具合なんでしょうね。ブラジル戦までには間に合うかな…。



カプデビラによるプレス、0.5秒前。


その後、ラモスによるプレス実施。

ニュージーランド戦について特に何も書いてないのは、見たとおりでした、ということで特に書くこともないかな、と。今夜のイラク戦では、マタやピケ、マルチェナ辺りが先発するようです。パブロは?

ペリコ38試合

2009-06-17 01:14:29 | football
公式には載ってませんけど、どうやら決まりそうな勢いなので、ちょいと先走って。あちこち同じような内容の記事が載っていますが、とりあえずABC.esより。

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エスパニョールは、日本人ナカムラとの接触を強めている
エスパニョールは、クラブ内の情報によれば、この先数時間で、日本人フットボール選手シュンスケ・ナカムラの2シーズンの契約を締結させることを望んでいる。
エスパニョールのスポーツ・ディレクターであるラモン・プラネスは、今日サン・アドリアのシウダ・デポルティーバで、この日本人選手の代理人たちと会談した。同情報源によれば、ナカムラの2シーズン契約というスポーツ面での合意は事実上締結されている。この交渉の障壁となっているのは、選手の肖像権だ。ナカムラは、彼の母国では年間に800万ユーロの収入があることを報告しており、クラブは彼の契約は、経済的な観点から本物のビジネスとなり得ると考えている。
この選手との契約の話は相当に進められており、おそらく、肖像権の問題が解決されればすぐにでも、数日中に発表されるだろう。
(後略)
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利便性のためのリンク:RCD Espanyol de Barcelona

どこへ行く

2009-06-16 20:33:36 | football
普段は、記事訳みたいなものも多くて、あまり自分の意見を書いたりしない(と思っている)方なのですが、ちょっと最近の移籍動向を見ていて思うことがたまったので、どばっと。十分に情報リサーチができているわけでもないし、妄想・想像の産物みたいなところも多々ありますので、その辺は適当に見流してください。ていうか、グダグダと長いだけなので、見ないで流していただいてもよろしいかと。
あらかじめ明記しますが、この記事に書かれていることはひとつの考えでしかありません。また、バレンシアがマテューを獲得したこと、マドリーがカカを獲得したこと、クリスチアーノ・ロナウドと交渉していること(正式に獲得したという記事は出ていないはず)以外に、公式に発表された内容はありません。
諸々のエクスキューズはこの辺にして、



マドリー&フロレンティーノ・ペレスがいきなり大暴れ大活躍とはいえ、まだ夏の市場は始まったばかり。残り2ヶ月半の間に何が起こるかはまだまったくわからないのですが、バレンシアがどうなるか・・・というのもやっぱり気になる。
先日バレンシアは、マテューというフランス人選手を獲得しました。3年契約、若い左ラテラルです。左ラテラル。バレンシアには、モレッティ、デルオルノ、カルレト、そしてマテューの4人の左ラテラルがいることになります。当然全員は置いておけない。
報道上ですが、放出の第一候補はモレッティ。ジェノアやローマなど、セリエAからのオファーが届いているようです。数日前のバレンシア紙、モレッティは「スペインに来た最初の年からイタリアが懐かしかったよ」と認めながらも「何年も噂はあったけれど、そのたびに僕はここに残ってきた」とコメントしています。でも、クラブとウナイ・エメリはファーストチョイスはマテューと考えているようです(チームの中で評価していないのに変な話ですが)。
カルレトは、まだ若いし使わないならレンタルという手段もある。デルオルノは、シーズン終了直後に、癖になっているアキレス腱を手術しました。手術したばかりの選手を他チームへ出すのは簡単なことではないだろうし、シーズン末期、ウナイ・エメリはデルオルノを使う様子を見せていた。出しても良い、金になるのは…で、モレッティが出される可能性が最も高くなる。

他に放出の可能性があるといわれているのが、ミゲル、ウーゴ・ヴィアナ、エドゥ、アングロ。14日のMARCAのある記事内には、バレンシアはどの選手も移籍対象と考えている、というような記述がありました。この辺りはMARCAですから、バレンシアファンからしたら「信用できるかそんなもの」というところかもしれませんが、経済状況からいったらそうなるでしょう。「シルバは移籍の対象ではない」という発言もありましたが、これも満足できるオファーがあり(そしてシルバが承諾するなら)、バレンシアはGOサインを出すだろうと思います。また、同記事内には、特に2シーズン内で契約が切れる選手から移籍交渉が行われる、とありました。
残り1年の選手(エドゥ、バラハ、アングロ)は、バレンシア自身が契約を更新する気がなければ(実際ないと思う)、残り半年を切ったところで自由に移籍交渉ができるようになり、1年後に移籍金はゼロになります。さらに、現時点でも残り半年の時点(冬)でも、選手と他チームで交渉がまとまったら(たとえ契約を解除してでも)移籍させた方が、バレンシアは給料分を節約できる。
このような事情を見透かされて、現時点で既に、残り1年の選手の移籍金は足元を見られる可能性があるわけですね…。「今移籍させないとゼロになる」「契約切れてタダになるのを待ってもいい」と言われたら、たとえ不服な金額であっても、クラブに金が入ってくる方が良いと判断せざるをえなくなる。さらに、契約を2年残している選手も、1年後には同様に、足元を見られて現在よりさらに価値が下がる可能性がある。なので今売れるなら売った方が良い、という思惑がバレンシアにはあるだろう……。
というのが、そのMARCAの記事の内容なのでした。2年後に契約が切れるとして名前が出ているのは、アルビオル、マルチェナ、ビセンテ、ウーゴ・ヴィアナです。使われなかったウーゴはともかく、アルビオルやマルチェナ、ビセンテなら、バレンシアは契約を更新すれば済む話では? という考え方もあります。でも、契約を更新しチームに縛るなら、それなりの上積み(選手の待遇)が必要になります。たぶんそれが今のバレンシアには無理なんだろうと。で、もう縛っておけないなら、お値段高いうちに、買い手がいるうちに……。

現実といえば現実ですが、悲しい話です。もちろん、契約を更新できる選手もいるだろうし、クラブ的なプライオリティというか、選手の移籍を許容できる順位みたいなものもあるとは思いますが、マルチェナ、アルビオル、ビセンテにビジャも加えて、今シーズンのカピタネスです。第1から第4まで、チームの中心にいた選手が、ずらっと市場に並ぶかもしれないとは。
昨シーズンの、クーマンの騒動の頃にも少し書いた気がしますが、お家の事情(=お金がナイ)があるとはいえ、やっぱりバレンシアは人に優しいクラブではない、と思います。もちろん選手のためにクラブが犠牲になるのは本末転倒、クラブは何十年にもわたって存在し続けていき、選手はそこを通り過ぎていくだけの存在。でも、クラブの存在を今現在象徴している選手、骨組みになるような選手が次々放出されていく(または放出して良いと思われている)事実も、また空しい。


と、バレンシアの話を始めたわけですから、当然ながらビジャの話まで。

マドリーとバレンシア間でのビジャの移籍の話。いったんはほぼ合意という内容の報道があり、そして、マドリーのオファー内容をバレンシアが不服とし、この合意をバレンシア側が破棄した、という一件がありました。ビジャの獲得に対し、ネグレド+2500万ユーロのオファーをマドリーが出していたそうです。マドリー側はネグレドを1800万ユーロの価値と見積もっての提示だったそうですが、バレンシア側はその価値付けに納得せず、まとまりかけていたらしい話を白紙に戻しました。スーペルをざっと見ましたが、スーペル読者はバレンシアの判断を大いに支持、ビジャなら5000万ユーロ以上を得るべきだという意見が75%を占めています。
確かにマドリーは、いきなりカカとクリスチアーノ・ロナウドにあれだけの大金をばら撒いたわけですし、それ以外の選手の交渉の場でも「もっと払えるでしょ?」と絞り取られるのも当然かと。バレンシアとマドリーの間が決裂したということで、バルサとマンチェスター・ユナイテッドが、5000万ユーロ以上の金額を提示しつつビジャ獲得に乗り出してきました。バレンシアは移籍金を吊り上げることができ、ここまでは期待通りかもしれません。
さらにバルダーノは、マドリーはそこまでの金額を出すつもりはない、と公言しました。あとはバルサか、プレミアか。

ただ、マドリーとバレンシアの交渉はまだ終わらないのではないか、とも思っています。バレンシアは、希望通りの金額であるなら、バルサでもプレミアのクラブでも良いだろうし、ビジャが移籍を承諾すれば契約は成立。ですが、そうなるとバレンシアがずっと狙っていたネグレドの獲得はもう無理でしょう。モリエンテスもビジャもいなくなった上に、エメリはジギッチを戻す意図はさらさらナシ。となれば、FWを複数、しかも即戦力レベルの選手を獲得したい。しかしバレンシアはCLに出られるわけでもなく、さらにシーズン終了後にW杯があることを考えると、各国代表レベルの選手が移籍して来る可能性は低い。となると、リーガでステップアップを狙っている選手、しかもリーガである程度結果を残している選手。ネグレドは条件に当てはまる最高の人材だろうと思います。でも、マドリー相手に今回の交渉を(しかも報道では一方的に)破棄した、そんなバレンシアが欲しがっている選手を、マドリーがすんなり移籍させてくれることはないでしょう。バルサがビジャの獲得条件に、ボージャンを絡ませているようですので、バレンシアはボージャンかネグレドかを選べるとも言える。ですが、バレンシアは、ボージャンよりネグレドの方が欲しいはず(しかもボージャン、レンタルらしいし)。ということで、バレンシアは、完全にマドリーとの交渉を打ち切れないのでは、という予測が1つ。

一方で、マドリーの事情。そもそも、本当に新しいFWを取る必要あるのか?という疑問はあるのですが、現在所属しているFWたちへの評価を考えると、確かにまだ補強できるならクラックであるFWを獲得するべきだ、という点はあると思います。ルートは万全なら最高のFWですが、年齢が上がっていることと膝が信頼できるほどに完治しているかわからない(膝の怪我、手術は後を引くこともある)。また、過去2シーズン、大切なとき(CL決勝トーナメント時)にいてくれなかったというネガティブな面もある。フンテラールは、あれだけの短期間で判断されるのはかわいそうですが、ハマらないと取れないというか、クラックとは言えない。イグアインはこの先まだまだ成長が見込めるFWだし、戦うメンタルも評価は高いと思います。でも、やっぱりまだ中心にはならないだろう。ネグレドは、戻す可能性もあるかもしれませんが、今のところ移籍の駒扱い。ラウルは・・・なんかもうFW扱いされてない気がします。CFWのサポート役兼ピボーテのお手伝い、みたいな。逆に言えば、そうでないとラウルも生き残れない。

フロレンティーノ・ペレスは、ビジャに拘っていないと思います。バレンシアがビジャの件での合意を破棄したといわれてから、即座に次の目標をフォルランに絞った、と報道がされていました。会長就任前は、スペイン人中心で行くようなことを言っていましたが、所詮ペレスだし。「値段高すぎて取れなかったの」という理由でビジャから手を引いて、じゃあ次~、と思っているのではないかと。
問題はファン。MARCA紙調べ、ではありますが、75%を超えるマドリディスタが、ビジャの獲得を望んでいるとのこと。ここまで確かに派手な補強に見えていますが、カカ&クリスチアーノ・ロナウドという補強に、マドリディスタは満足していないだろうと思います。怪我がちでまだ輝きを取り戻せていないカカ、チーム内や外での態度に疑問があるクリスチアーノ・ロナウド(しかも負傷を抱えている)。それにカカもクリスチアーノ・ロナウドも純粋なFWではない。
そこでビジャが市場に出ている。やっぱりスペインを代表する選手は、マドリディスタは欲しいはず。現在代表に、GKと右ラテラルと守備の2人しか出していないのも、不満だろうと思います。しかもここでバルサが乗り出してきたとあっては、「バルサには絶対に取られたくないマドリディスタ的心理」が生まれてしまったのではないかと思います。
でも、もしビジャがバルサに移籍したら。そしてバルサで大活躍し、またマドリーが差をつけられるようなことになれば。大失態として、ファンはフロレンティーノ・ペレスを許さないだろうと思います。
ま、この辺は、大いに私の想像の部分ではありますが。

ということで、ビジャの件ではまだまだいろいろあるだろうな、と予想しているわけです。

私はご覧のとおりマドリー寄りで、ビジャのマドリー加入についてはいろいろ思うところはあります。全般的には、来てくれたら嬉しいと思っています。ただ、それによってじゃあ前線はいったいどうなるんだとか、余剰人員は誰と誰なんだとか、ラウルはどこにいればいいんですかとか、そういう疑問も当然あります。カカにクリスチアーノ・ロナウドとペレスが大砲をぶち上げている中で、仮にビジャがマドリーに加入しても、現在スペイン最高のFWなのに存在が蔑ろにされそう、という心配もしてます。勝手に。

ま、そんなマドリーファン的気分は置いておいても、南アフリカでビジャはどんな気分なんだろうか。今回の件で、ビジャの真意はどこにあるんだろうか、と思います。バレンシアの今回の移籍話の破棄は、ビジャの意図を汲んだものだったのか。以前、ビジャは国内で動くならバルサを希望している、という報道もありました。だから、バルサで話がまとまるなら、ま、よかったね、とも言えます。でも、もしビジャがマドリー移籍を(それなりに)了承した上で、クラブ間の交渉が行われていたのに、バレンシアがこれを破棄したのなら。このクラブはやっぱり選手の意図は二の次だ、と思っていたことになる。
また、仮にビジャの意図が入る以前のクラブ間での交渉であれば、それもまた問題だなと思います。これだけの高額の移籍金がかかる移籍話が、自分の意図とは無関係でもクラブ間で合意し、後はビジャ自身がOKなら契約成立だよと言われたときに、もし嫌だとしても、その合意をひっくり返すような発言ができるんだろうかと。バレンシアのためにできるだけ多くの移籍金を稼げるなら、どこでもいいやなんて割り切る…のなんて、無理だよなビジャ。

一番幸せなのは、バレンシアに残ることだろうとは思いますが……うーん、でもそれも幸せかどうかは微妙だよなあ…。

おめでとう昇格

2009-06-14 10:36:02 | football

都市の位置はだいたいです。

セグンダは第41節、あと1節を残して、プリメーラ昇格の3クラブが一気に決定しました。テネリフェさん、シェレスさん、サラゴサさん、おめでとう。既にここ数節で上位3チームが優位ではありましたが、今節それぞれが勝利し、自力で昇格を決めました。まだ優勝チームは決定していないところもすごいですけどね。1位のテネリフェと2位のシェレスが同ポイント、3位のサラゴサが1ポイント違いですから、最終節で3チームのどこでも優勝になり得る。なんとなくですけど、セグンダの上位がこんなにギリギリまで競り合うなんて、珍しい気がします。1位のチームが飛び抜けていることが多いような気がして。



テネリフェは、01/02シーズン以来のプリメーラです。久しぶりですよね。Wikiを見たら、歴代監督とか過去所属選手がけっこうすごい。バルダーノ監督&レドンドは知ってましたが、アスカルゴルタ、ソラーリ、ハインケス、ベニテスも監督やってたんだ。選手だと、ガビランここにいたんだーとか、マカーイ兄さんもここにいたの!とか。そして、少なくとも年に1回の、カナリア諸島旅行(02/03シーズン以来?)復活です。テネリフェ遠いんだなあ……ということを実感するためだけに、かなり前倒しで新シーズンのリーガマップを作成したわけです。テネリフェ遠いんだなあというか、バレロンさんやシルバは本当に遠くから来たことを改めて実感。

蛇足のおまけ

テネリフェでカナリア諸島が出てきたついでに、シルバの故郷であるアルギネギン(Arguineguin)とはどこかも探してみました。ころっと丸っこい形のグランカナリア島の、赤い△の先端辺りがアルギネギンのはず。いやー…シルバとバレロンさん、本当に遠いとこからよく来たねえ……。グランカナリア島でも南端、どころか、ほぼスペインの最南端。ここからスペインを代表するテクニシャンが10年少々の差で2人出てくるんだから、不思議。

閑話休題。


シェレスはXerezですけど、ヘレス(Jerez)とどう使い分けてるんでしょうね。ヘレス/シェレスは、ご存知シェリー酒の産地。
シェレスは62年の歴史上、初めてのプリメーラ昇格となります。おめでとう。こちらもWiki情報ですけど、昨シーズンを除けば、ここ何シーズンかは6位とか8位とか、真ん中よりは上で、でも昇格にはもうふた息くらい足りない感じの…シュスター、監督やってたんだ。これも知らなかった……。
ちなみに現在南アフリカにてコンフェデ開幕を待っているグイサは、まさにヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(街の名前)出身で、かつ18歳でこのシェレスでプロフェッショナルのキャリアをスタートさせており、今回の昇格決定をいたく喜んでいるそうです。

ダニエル・グイサ
「南アフリカから、シェレスの昇格がかなうように願いながら、試合を追っていた。コンフェデの獲得を狙うスペイン代表としての戦いを前に、これ以上ない喜びだ。
小さい頃からいつも、俺はシェレスの人間だった。何シーズンかでプリメーラに昇格できそうなこともあったが、最後にはお預けになっていた。今シーズンは、ついに夢がかなったんだ。
今願うのは、シェレスがプリメーラで何シーズンもやっていくこと、そして俺がそこで引退できることだ。そうなったら素晴らしいだろう。
俺にとっても、シェレスにとっても、シェレシスタにとってもすごく特別なことだ。
(PCでシェレスvsウエスカの試合を追いかけようとしたらトラブルが起きてしまったグイサは)でも俺は、10分おきにヘレスに電話をして、試合がどうなっているか、それ以外の試合がどうなのかを聞いていた。昇格が決まったという喜びがわかるまでな。」
そんなグイサは、コンフェデで優勝したら、シェレスのユニを着るつもりだそうです。おめでとうグイサ。



そしてサラゴサ。よく1年で戻ってきました。セルタとかレアル・ソシエダとか、降格して苦しみ続けているチームも少なくない中で、戦力を極力落とさずにセグンダで戦い、そして戻ってこれた。シーズン当初は、厳しそうだな…と思うような結果だった時期もありましたが、ちゃんと帳尻を合わせてきました。おめでとうございます。


そこで気になること
モリエンテスの移籍先の可能性の1つとして、早い時期からサラゴサの名前が上がっていることは、前も書いたかと思います。その後オサスナの名前が上がり、サントスやら何やらと……。で、ちょっと気になるのが昨日のオサスナ関連の記事。オサスナ会長のパチ・イスコが、モリエンテスの獲得から手を引くと言った、とのこと。経済的な問題から、つまりモリエンテス側が望む給与は支払えない、ということらしいのですが、ここで「モリエンテスは国外に行くと決めたようだ」という内容のことも言っているんですね。アメリカかアラブ・エミレーツか、またはトルコかと。
イスコが話す内容がどこまで本当なのか知りませんし、この後正式にサラゴサからオファーがあるのかもまだわかりません。ですが、何というか、モリエンテスにはまだ楽な方向へ行かないでほしいというのが当方の本音。リーガのクラブでは払えないような給料と、ビッグネームとしての扱い。住環境なんかの保証も良いだろうし、リーガや他の欧州のトップリーグよりはレベルが落ち、ということはプレイもしやすいことでしょう。でも、そんなのまだ先でもいいじゃないかと。いろいろ将来のことや家族のことも併せて、選手自身が思うところもあるだろうけど、まだ戦うところを見せてほしいのです。
でも、まあちょっとわからないでもない。極端なことを言えば、どのクラブも若手偏重というか、ベテラン軽視の傾向があるよな、と思うので。若手の出番がないのは確かに問題だし、クラブの活性化は重要なことですが、でも、ベテランを簡単に切り捨てるのもな……。

コンフェデ間近

2009-06-12 19:45:22 | football
まず、地図。

アフリカの南の端っこ、というくらいしか知らなかった南アフリカですので、ちょっと詳しい感じの地図を載せてみました。赤文字、緑点で示しているのが、今回コンフェデレーションズカップを開催する4都市です。
南アフリカに首都が3つあるなんてご存知でしたか(立法首都:ケープタウン、行政首都:プレトリア、司法首都:ブルームフォンテーン)。飛び地になっているのは、レソトというれっきとした独立の王国です。有名な喜望峰(Cape of Good Hope)はケープタウンの南の細長い半島の先端にあるそうです。行ってみたいなあ。ツワネ/プレトリア、マンガウング/ブルームフォンテーンと併記してあるのは、プレトリアを含む都市区域を新たにツワネ、ブルームフォンテーンを含む区域を新たにマンガウングと呼ぶように…この辺の区切りがよくわからんのですが、最近になって英語名を南アフリカオリジナルの地名に置き換えるようになっているため、併記されているんだそうです。

という感じで、地理だの地名だのに非常に疎い私は、地図を見てウィキとか外務省のページとか見て「ほおお」となっております。ちなみにヨハネスブルグの悪評だけは、以前から知っておりました。でも、いくら悪評が高くとも外せない、ヨハネスブルグの存在は南アフリカという国では大きいんだろうな、なんて思います。
(そう考えると、2002年FIFAワールドカップの際、日本の首都東京では1試合も試合が行われなかった、という事実がやっぱり解せない…)

他に必要な情報としては、
○時差:欧州慣れ(イングランド除く)した皆さん、おめでとうございます。いつもと変わらない時差7時間でございます。
○気温(出典):もう冬なんですね、南アフリカ。6月の気温は、ヨハネスブルグで平均で最低4.1℃/最高16.0℃。ただし最低気温は氷点下に迫ることもあるようです。降水量は少なめの月で、1ヶ月辺りの降水量はトータルで9mm程度だとか。
気温低くて乾燥か…インフルエンザにも注意。

文化的・歴史的背景については、各自自習を。


出場国とスケジュール
開催国の南アフリカ、W杯優勝イタリア、の他は各大陸の大会(ユーロ、コパ・アメリカ、アジア杯、アフリカネイションズカップ、オセアニアFCネイションズカップ、CONCACAFゴールドカップ)の優勝国、計8カ国が2グループに分かれてグループステージを戦い、上位2カ国がセミファイナル、ファイナルと進みます。面倒なので、グループリーグは画像で。


セミファイナル
6月24日20時30分:マンガウング/ブルームフォンテーン グループAの1位 vs グループBの2位
6月25日20時30分:ヨハネスブルグ グループBの1位 vs グループAの2位
3位決定戦
6月28日15時:ルステンブルグ セミファイナルの敗者同士
ファイナル
6月28日20時30分:ヨハネスブルグ セミファイナルの勝者同士


スペイン代表
6月14日、日曜日から試合が始まりますので、アゼルバイジャンでの親善試合を終えたスペイン代表はそのまま南アフリカ入りしております。アゼルバイジャンを出発する前に、スタッフの1人がパスポートを行方不明にさせ、2時間近くのディレイ。さらにヨハネスブルグに着いてからも、荷物がうまくピックアップできないなどのトラブルがあったようです。初戦が行われるルステンブルグまで、バスで移動したそうですが、結局到着までに4時間。112kmの移動に4時間か……お疲れ様。ルステンブルグは霧で寒いようです。
到着したのが10日、11日木曜には最初のトレーニングを開始。MARCAは「ラグビーグランドでトレーニング!」って感じで言ってますけど、そういえばラグビーの方が有名でしたね、南アフリカ。
映像の様子を見ると、2部練だったようです。早い時間帯のトレーニングでは、アゼルバイジャン戦を回避したシルバやピケも復調し、特に問題はなかったとのこと。トレーニングには1000人ほどの観客がいて、その中の生徒たち一同はトレーニングの間中歌い続けていたそうです。それはもう、嬉しいよなあ…。
MARCAで20時33分付けの記事(たぶん夕方のトレーニングのニュース)では、ブスケツがトレーニングを途中でリタイヤしたとのこと。ただし、筋肉の軽い過負荷による予防的な判断のようで、大きな問題ではないそうです。金曜日はトレーニングできるだろうとありましたが、もうしばらくしたら金曜日のトレーニングのニュースも入って来て、わかるかと思います。

映像は、代表といえばおなじみのTVEと、MARCA特集ページのMultimedia辺りでお楽しみください。
TVEで、グイサが「9300万ユーロなんてバカげとるがね」(すいませんねえ)とコメントしている映像では、ビジャがセルヒオ・ラモスにプロレス技(詳しくないので正確に何という技かは知りません。腕ひしぎ十字固めかな)をかけています。ラモスが、何かビジャの気に障るようなことでも言ったんでしょうか。というかビジャはプロレスに興味あるのか。バレンシアで披露しているのあんまり見たことないけど。

箸休め

2009-06-12 14:38:01 | football
特大メガマックを毎日トレーに山盛りにしてるようなマドリーの移籍話に比べたら、ごくごくお腹に優しいお話かと思われます、モリエンテスネタ。昨日はMARCAを中心に「モリエンテス、ペレのサントスとまもなく契約か」みたいな騒がれ方をしていました。よく読んでませんけど、7月1日から契約期間6ヶ月って(カンピオナート・ブラジレイロンの終了まで、ということだと思う)。その後、同じMARCAに「モリエンテスはサントスからのオファーを拒否」と出てまして、おそらくブラジル行きはないだろうと。
ちなみにモリエンテス、9日にパテルナを訪れ、段ボール箱に残りの荷物を詰めて出て行ったそうです……と書くとどうも物悲しい雰囲気が出ますね。バルセロナとパリを訪れた後は再びバレンシア。まだ本格的なバカンス入りという感じではなさそうです。


発表しちゃったよ

2009-06-11 20:03:30 | football

マドリー公式より
レアル・マドリーは、マンチェスター・ユナイテッドに対し、クリスチアーノ・ロナウド選手の獲得に関するオファーを成立させたことを認めます。我々クラブは、数日のうちに、選手との合意に達することを望んでいます。





次に、ManUの公式から。

マンチェスター・ユナイテッドは、レアル・マドリーからクリスチアーノ・ロナウドに対する、世界的な記録となる無条件で8000万ポンドというオファーを受けました。
再びチームを出たいという希望を表明しているクリスチアーノ・ロナウドの要求について、選手の代理人と話し合いの後、ユナイテッドはレアル・マドリーに対し選手と話をする許可を与えました。この問題は、6月30日までに決着が付くことが期待されます。当クラブは、追って通知があるまでコメントをしないつもりです。


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もっといろいろニュースを探したいのですが、昨日から熱と腹痛がですね……おやすみなさい。

公式発表:カカ、レアル・マドリーに加入

2009-06-09 07:28:31 | football
決まりました


夜になって、公式を眺めて思うこと
今朝は、どうも動きがありそうだという長年の(しかし何の役にも立たない)勘に基づき、マドリー公式をこまめにチェックしておりました。スペイン各紙は騒いでいるのに、「イケルとラモスはアゼルバイジャンにいます」という記事やら、笑顔のイケルの記事やらしか載っておらず、静かな公式。
しかし出勤直前に、この獲得の記事がポンと出まして、帰ってきてみたら、公式はどこを見渡してもカカ祭りとなっておりました。カカの記事だけで18個、フォトページとビデオページに1個ずつ、モバイルページの広告に、「カカがステキな理由はどれ?」というアンケートも。WEB担当さん、いろんな記事書き溜めて待ってたんだろうなあ……。しかし、ルイス・ファビアーノ(セビージャ所属)のインタビューまで掲載って、すごいな。
日本時間の22時半現在で、マドリーのニュースのタイトルを最新順に並べてみると、

○バルダーノのインタビュー「カカが来て我々は嬉しい」
○カカの加入、世界のニュースに
○マドリーに所属する8人目のバロンドール受賞者
○マスコミ、カカに降伏
○ルイス・ファビアーノのインタビュー「カカは完全なプロフェッショナルだ」
○カカのプレスカンファレンス「タイトルを取り戻すつもりだ」
○フロレンティーノ・ペレスのコメント「我々は偉大なチームを作るつもりだ」
○カカ獲得の公式発表
○ピッチの中でも外でも模範となる人物
△カシージャスとラモス、アゼルバイジャンに
○カシージャスとカンナバーロ、カカに対し「家にいるように感じられることだろう」
△レアル・マドリー財団が企画する、この夏のスクール
○カカに対する全員が一致した評価
△カンテラのトーナメント戦など
○マドリーのユニフォームを着る20人目のブラジル人
○カカはブラジル代表で輝く
△コンフェデレーションズカップに参加するマドリディスタ。カシージャス、ラモス、ラウドルップ、ロベルト・カルロス
(後ろの2名まで含むのか……。そしてここにカカが入ると)
△アゼルバイジャン戦を前にしたイケルのコメント
△火曜日、世界選手権の準決勝で、マドリーのフベニールはラージョ・バジェカーノ(のユースチーム)と対戦する
○カカはカナリアをリードする
○カカ、レアル・マドリーの歴史に
△サンチアゴ・ベルナベウの芝は、6月25日にスロヴァキア産のものに張り替えられる予定
○カカは既にベルナベウでプレイしたことがある(2002年のセンテナリオのお祭りにて)
(CLでやらなかったっけ?)
○タイトル、賞に輝くカカ
○カカの件、完了


○印がカカのニュース。しかも日付を見ると、「公式発表」から前のニュースは、すべて6月8日付。やっぱり書き溜めて、すぐにアップできるようにしてたのか……。

まもなく…か

2009-06-09 06:16:26 | football
昨日辺りは「レアル・マドリーの医師が、カカのメディカルチェックを行うためにブラジルへ向かった」というニュースが出ていました。そして、



本当にメディカルチェックを行った模様。手前のスーツの人がマドリーのファン・カルロス・エルナンデス医師、右の白くてお腹が出ている人がセレソンのメディコ、らしい。MARCAとかASだけでなく、エル・パイスなど一般紙も報道を始めているので、これはいよいよか…という感じ。

ASによれば、スペイン時間で2時から(ということは日本時間9時か…)カカがプレスカンファレンスを行う、とのこと。ただしこれは、CBF(ブラジルサッカー協会)からアナウンスがあったものであり、レアル・マドリーの公式な会見ではない、との断り書きがついています。


フロレンティーノ・ペレス、認める

スペイン時間9日0時10分(日本時間7時10分)、MARCAのトップ。
「公式に、カカはこの先5シーズン、レアル・マドリーの選手となった。この件は、オンダ・セロ(ラジオ)にて、フロレンティーノ・ペレスが認めた。」とのこと。

詰め込み

2009-06-07 10:44:08 | football
シーズンオフの週末なので、当ブログものんびりです。

清水の岡ちゃん! 日本の岡ちゃん!!

泥臭い泥臭いって言われますし、確かにこの日のゴールも泥臭かった岡ちゃんですけど、実はテクニックもわりとしっかりしてまして、トラップとかうまいなあと思うのです。ちょっとビジャっぽいかな、というのは親バカ的視点…で、岡ちゃん、スペイン辺りにちょっと旅立ってみるっていうのはどうだろう?


これはASに載ってた画像



パブロ!
おそらくユース年代の代表にもほとんど呼ばれてないであろう、バレンシアのパブロ・エルナンデスが、負傷で辞退となったイニエスタの代わりに、スペイン代表に招集されています。ポジション的にもイニエスタの代わり……なの? パブロはエストレーモ純度の高い選手ですが、中へ入ってアタック、というのもちょっと良い感じです。たまにすごいゴール決めます。使われるかな…。とりあえず、6日のプレスカンファレンスでの、パブロのコメント

「皆、僕を温かく迎えてくれた。彼らのことはほとんど知っているし、彼らも最初から親切だ。一番良いのは、彼らが僕を新米扱いしないでくれること、そういうのは忘れて欲しい。イニエスタの離脱をカバーしたいと願っているよ。
(召集がわかったとき)カステジョンのビーチにいたんだ。来週には家族と一緒にカディスにいくことを考えていた。ところがあっという間に、僕はスーツケースに荷物をつめてここへ来ていたんだ。
(チームメイトにマドリー移籍の噂が出ていることについて)代表では、マドリーのことなど考えない。僕たちはコンフェデレーションズで良い結果を残すことに、ただ集中している。」

実はちょっとだけ、ここでホアキンでなくパブロだったことが切ない感じです。ホアキンの方が出場時間も多かったし、パブロだってシーズン終盤は良かったけど、シーズン通したらホアキンの方が安定していたと思うんだけど…選択の基準の1つには、やっぱり若さがあるのか。
ちなみに現在の代表では、ピケ、シルバ、プジョル、セルヒオ・ラモスが別メニュー。火曜日にアゼルバイジャンと親善試合をするそうですが、この4人の出場は無理だろうとのこと。セルヒオ・ラモスは恥骨炎らしく、これはシーズン中から時々痛いっていってた箇所ですよね。代表がなければ休めただろうに。


メインはパブロです


ビセンテ・ソリアーノ会長の辞任
これはバレンシアのニュース。さすがにスペイン語でまたややこしい話を読む気も起きないので(バレンシアはしょっちゅうそんな話ばっかりだし)、この辺で情報を確認。
記事を見ると、現メスタージャの土地を期限内に売ることができなかったから、というのが理由の1つのようです。それについて言うなら、確かに時期が悪すぎたよな…と思います。
ただ、そもそもどうしてこうなったかとたどっていけば、それはやはりその前のソレールの悪行に行き着くのだろうと。借金を増やしまくったのとか、勝手に決めてきたユニフォームスポンサーが架空会社だったとか、新スタジアムを建設することにしてしまったことも。メスタージャが老朽化しているとはいえ、時機が悪いのならスタジアム建設など先送りにして莫大な金額になるであろうスタジアム建設費を使わないでも済んだかもしれない。ソレールが残した借金やら厄介な問題やらを引き受けた上で、トップクラスの選手を売らずに残したし、新しいスポンサー(ウニベット、カッパなど)との契約も結んだ。シーズン中に給料未払いを初めとした経済的な問題が起こり、銀行や銀行の息がかかった人間が介入し、それ以降は実質的には、実権はソリアーノの手からは取り上げられていただろうと思います。それでもできる限りのことはしていたと思うのですが……。
ただ、ソレールがやっていたことに比べればはるかにまともにみえるソリアーノ会長でしたが、ソレールとの仲が悪くないというか…。ソレールがやっていたことが問題であるなら、たとえばスタジアム建設を延期するとか、ソレールの問題を公的に問うとか、何かのアクションもあり得たかもしれない、けど何もしなかった。そんなところから考えると、何かの権益でつながりがあったんだろうな、と思う点もあるわけです。その辺も含めると、ソリアーノが会長でいつづけることに問題があったのも確かなのか。
次に会長となるのは、ハビエル・ゴメス。公式で発表されました。今年の3月、バンカハという銀行がバレンシアの経営に介入した際、経済面を担当することになった人物です。徹底的にクラブの経済面からの建て直しをするつもりなんだろうと思います。ですが、ソリアーノ会長が拘った「スター選手を放出することは一時的に財政難を食い止めることになっても、長期的にみればクラブの経営にプラスにはならない」という点に、新しい会長、経営陣がどのような意見を持つのか。それは彼らの拘るポイントになり得るのか。それが気になります。

後から追加
ハビエル・ゴメスの会長就任は、暫定的なものらしいです。日曜日(今日?)の総会を経て、月曜日にはマヌエル・ジョレンテが正式に会長に就任するとのこと。マヌエル・ジョレンテは、パメサというバレンシアのバスケットボールチームの会長をしていた人。3月にバンカハがバレンシアの経営に介入してきた際に、ハビエル・ゴメスの手腕を褒める発言がありましたし、やはり経営建て直しに主眼が置かれることには、変わりないと思います。


昔なじみの人
モリエンテスの獲得に興味を持つ新たなクラブとして、オサスナの名前が上がりました。今シーズン途中からチームを引き受け、なんとか残留にまでこぎつけたあの監督が、モリエンテスの獲得を希望している、という感じの報道です。カマーチョ監督ですね。
どうなんだろうな…と、サラゴサの噂が出てきたときほど「おお!」という気分にならないのが正直なところ。2004年の夏、モナコからマドリーに復帰したあの時も、そのまま別のクラブに移籍する可能性もあったモリエンテスでしたが、マドリーの監督に就任したカマーチョに「残ってくれ」と言われたのを信用して残った。元々、親しい関係だったのもあったんですよね。しかしカマーチョは、開幕から1ヶ月もせずに辞任。いわゆる「銀河系」の選手たちがカマーチョのやり方を気に入らなかったなんて話もあったり、モリエンテスが残ることに決めた後でカマーチョが希望もしていないオーウェンをペレス会長が買ってきたりとか、カマーチョ監督自身の問題だけではなかったんですが。とにかく、その様子を見ていたこちらとしては、モリエンテスは屋根に上ったら梯子をはずされた、そんなような感じでした。
プレミアの一部のクラブを除いて、現代のサッカーではいつどんなタイミングで監督が代わるかわかったものではなく、それによって選手の運命が大きく左右されることもしばしば起こる(昨シーズンのアルベルダ、カニサレス、アングロのことを考えても)。監督に欲しがられるというのはそれはそれで重要だし選手にとって嬉しいことかもしれないけど、大きなリスクもある。というのが、個人的に思うことであります。だからといって、今回カマーチョの元に行くことが良くないことだとは言いませんが。
ていうか、同じ記事に、「レキップなどによると、プラシルはマルセイユとの契約に向かって進んでいる。モナコでプラシルを指揮したことのあるディディエ・デシャンは、プラシルをクラブのプロジェクトに組み入れ、バルブエナの後に据えたいとしている」なんて部分が。モリエンテス獲るならプラシルは残していただきたいんですが。
(ちなみに現地オサスナファンの意見では、モリエンテスは微妙らしいです)

ゴレアドール考

2009-06-04 21:27:27 | football
エル・パイスより、今シーズンのリーガ・エスパニョーラのゴレアドールさんたちについて。
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ゴレアドール、そしてそれ以上
フォルラン、エトオ、ビジャ、上位3人合計で90ゴールはリーガ記録。

3人の選手で決めたゴールは総計90、これは、105ゴールを記録したバルサを除く、他のすべてのリーガのクラブの今シーズンの得点を上回るものだ。78年のリーガの歴史上、上位3人が決めたゴール数の最高記録となった。マンチェスター・ユナイテッドは今シーズン計68ゴールだ。ピチーチを目指したフォルラン32ゴール、エトオ30ゴール、ビジャ28ゴールの結果は、あらゆる数字の記録を打ち破った。3位のビジャでさえも、他の4リーグ(ドイツ、イタリア、フランス、イングランド)の得点王を上回っている。ヴォルフスブルクのDzekoは27ゴール、インテルのイブラヒモビッチは25ゴール、トゥールーズのGignacは24ゴール、チェルシーのアネルカは19ゴールだった。22ゴール決めて4位のイグアインも、イングランドの得点王アネルカを上回っている。この記録と同等なのは、スペインでは6位のアンリとネグレドだ。

リーガ・エスパニョーラの1試合あたりの平均ゴール数は2.90で、これはブンデスリーガの2.92に次ぐ数字だ。プレミアは2.51だった。このスペインの平均得点数は、過去10年で最も高いものである。
「勝利による勝ち点3というものは、選手や監督に非常にポジティブなインパクトを与えるものだ。」とマドリディスタのレジェンドであり、1991年のピチーチだったエミリオ・ブトラゲーニョは考察している。

今シーズンの記録に最も近かったのが89/90シーズンで、ウーゴ・サンチェスが38ゴール、ポルスターが33ゴール、バルタサールが18ゴールをあげた。このときマドリーはチームとして107ゴールを記録し、リーガの首位を走っている。1951年のサッラ38ゴール、セサル29ゴール、パイーニョ21ゴールのことを考えてみる。
「以前、我々の時代は16チームしかなかったが、今は20チームだ。30試合だったのが今は38試合だよ」。これは、1969年から71年まで、3シーズン続けてピチーチになったアトレチコのレジェンド、ホセ・エウロヒオ・ガラテの意見だ。
「エトオの結果はノーマルだろうが、フォルランの場合は驚くべきことだ。低い位置で戦い、動き回り、25~30mからシュートを打つ…3人とも最後のスピードがありGKの前で非常に効果的に動く。ビジャはどのサイドにいても危険で、ゴールに向かうのが上手だ。アトレチコとバレンシアがその順位にいるのは、それぞれフォルランとビジャのおかげだ。しかし、もし1人残さなければならないとしたら、私はフォルランを残す。それに、もう30年がたった。フットボールは近年良い方向に変化してきた。フィジカルトレーニングの面でも、チームの動きとしても大きな違いがある。以前は、チームはもっと動きが少なかったよ。」

ブトラゲーニョはこう分析する。「現代的なフォワードは、非常によく(組み立て、試合に)参加する。素晴らしい選手であり、かつ優れたシューターだ。ゴールしないとしても非常に素晴らしい。この3人は、特にそうだと言える。ビジャは総合的に見て完璧だ。1トップでも2列目のFWとしてもプレイできる。視野があり、テクニックがあり、空中を制している。スピードがあり、だからといってフィジカル的に並外れているわけではない。スペイン代表で絶対的な存在であり、目覚しい成長を遂げている。フォルランは、もっと参加する必要がある。彼はマークを受けていないときには非常に素晴らしい。しばしばどちらの足でもシュートを打ち、左利きでないのにエリア外から左脚でシュートする。これはペナルティエリアに右から入るせいだろう。そして彼は非常に効果的で、確実だ。エトオはスピードがあらい、野心があり、非常に集中している。バルセロナはフォワードにとって理想的なチームだろう。今のエトオは、私の頃のマドリーでのウーゴ・サンチェスと同じようだ。エトオはまだほんの若い頃にマドリーにやってきて以来、非常に素晴らしいスピリットを持っている。」

それでもこの3人は、ヘディングスコアに関しては平凡だ。フォルランが頭で決めたのはわずかに1ゴール。エトオとビジャは2ゴールずつだ。「ゲームのシステムが、古いやり方のセンターフォワードではなくなっている」と、80年代のマドリーにおける偉大なヘディングゴレアドールであったカルロス・サンティジャーナは言う。
「キニやサトルステギ、ルベン・カノ、それから私のような選手は、どんな時でも可能な限りエリア内で勝負しシュートを打った。その最後の継承者はモリエンテスだ。彼らは絶滅しかかっている。今回の3人は、GKの近くでチャンスを作る必要がない。彼らは、スピードと機動性をベースにした、非常に素晴らしいテクニックを持っている。フォルランは最も予測不可能な存在だ。どのポジションにいても、驚かされるよ。彼が25mの距離からシュートを打つかそれとも30mからか、右に行くか左に張り付いているか…予測できない。」

フォルランは、ほぼ完璧な両脚利きで、右脚で16ゴール、左脚で15ゴールを決めた。また同様に、自分たちのピッチ(カーサ)で18ゴール、敵のピッチ(フエラ)で14ゴールと、こちらもバランスが取れている。エトオとビジャはより片脚利きで、それぞれ右脚で22ゴール、20ゴール、左脚で5ゴールずつを決めている。そして、彼ら自身のスタジアムでより危険な存在だ。

「Ambidiestro(両脚利き)? フォルランはambisiniestro(災難が重なる、くらいの意味?)だよ。彼がどこへ動き、どこで一刺しするかわからないんだから。」とジョークにするのは、1977年と78年にバレンシアでピチーチを獲得した、マリオ・ケンペスだ。
「彼らは3人の侵略者だ。エトオはメッシやアンリと組んで素晴らしかったが、最近の何試合かではネガティブな流れの中にいた。ポジションをメッシと入れ替えて、右ウィングにいることがあったからね。ビジャは、チーム内のスポーツ以外の問題による、逆流の中を泳いでいた。それでも彼はコンディションを保ち、最終的にバレンシアでの私の記録である28ゴールにまで到達した。」と、“エル・マタドール”は締めくくった。

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昨日のマルカだったかASには、ビジャかフォルランか!とかいう見出しがあった気がします。マドリーさんの秘密のお買い物メモの予測です。監督がペジェグリーニになったから…フォルラン…デルビー・マドリーがさらに危険になってしまうではないですか。
サンティジャーナによれば、モリエンテスは絶滅動物の最後の生き残りだそうです。大事にしてやってほしいもんだ。
でも、確かにモリエンテスはカベッサで有名ですが、そんなにがっつり中で勝負というイメージはないんですよね。むしろ相手DFとまともにフィジカルで当たったら、勝てない気が……。うまいなあと思うのは、相手DFの動きを予測して、シュートを打つためのスペースを作るとか、そういう動き。飛び込まずに、一歩止まってマークを外してボールを受けたりすると「お」と思います。もっとも、今シーズンはまともに良い状態で見た記憶がないので、どうにも評価しようがないような気もしてますが。
エリア外からでもどんどんシュートを打つわけではないので、中で勝負といえばそのとおりか。でも、モナコ時代はジュリと前後することもあったし、リバプールでもゴールから離れたところにいたり(だから結果が)、バレンシアでだって最前線ではなくビジャを立てるポジションだったり。モリエンテスなりの現代への適応もあるのかな。



誕生予告
雑誌『Diez Minutos』によると…という、ワイドショー的ニュース。いくつかのニュース(ABC.eselmundo.estelecinco.esなど)を総合してまとめますと、

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火曜日、レストラン『バロック』のオープニングに出席した、ミチェル・サルガドから、喜ばしいニュースが聞かれた。
「今シーズン、俺たちは何も手に入れられなかったが、少なくともちょっとポジティブなことがあるんだ。」
笑いながらそう語るサルガドによると、妻のマルラ・サンスが3人目の子を身ごもっているとのこと。
「予定は9月だ。まだ少しあるが、妻は順調だし、俺たちは幸せだよ。」

またこの席でサルガドが暴露したところによれば(いいのか?)、ラウル・ゴンサレスとマメン・サンスのところにも、5人目の子が誕生するということだ。7月1日で結婚10周年を迎える2人には、既にホルヘ(9歳)、ウーゴ(11月で7歳)、エクトル&マテオ(同じく11月に4歳)の4人の息子がいる。ラウルとマメンの2人は女の子を欲しがっていて、マメンは双子を身ごもっていた際に、次のようなコメントをしている。
「女の子を授かるのが大きな夢なのよ。私は毎日、子供たちがどうやってサッカーをして、ケンカをするかっていう…世界中の男の子たちがするあらゆることを見ているのよ。」


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という感じです。記事内で、ラウルの5人目の子供を表すのに「hijo(息子。女性形のhijaだと娘)」という単語が使われていたのですが、これはまだ性別を特定できない場合として使われているのか、それとももしかしたら、5人目も男の子に…家庭内フットサルとかできそうですね。
ところで、このサルガドが出席したレストラン『バロック』のオープニングについてですが、グティも出席していたようです。というか、グティがMotoGPのフォンシ・ニエト、ラファ・メディナという友人たちと共にオープンした新レストランだそうです。グティさん、トルティージャひっくり返してます。拍手。




そんな感じで硬軟混ぜたオフらしい記事。

次のステップへ

2009-06-04 06:37:01 | football

これが本当に最後
いつもはたいてい午前10時とか11時から始まるバレンシアのトレーニングですが、水曜日のトレーニングは18時から。そして前日からの告知によれば、これが今シーズン最後のトレーニングになります。特に何もなければ、モリエンテスにとっては、正真正銘最後のバレンシアでの1日。

トレーニングは、やっぱり今日もトレーニングではありませんでした。オフィシャルストアで…また「聖体拝領」って単語が出てきたんですが、何だろうこれ。オフィシャルストアで買い物をした聖体拝領の年齢の子達、ってことかな。選手(全員ではあありませんが)、コーチたちが子供たちをパテルナに迎え、ボールを使った練習やミニゲームをし、セサルをシュート攻めにした…ようです。子供たちは、最後にお茶と軽食をご馳走になり、写真や選手のサインをお土産に帰宅。


そんなモリエンテス最後の日でした。
モリエンテスの次の行き先については、昨日、アンデルレヒト(ベルギー)がオファーを出したというニュースが出ていました。バレンシアでの最後のプレスカンファレンスでは、噂が出ているサラゴサについては「不確かなことだ」と具体的な話を否定していました。同じ日に出た別のニュースソースでは、こんな発言をしています。

「サラゴサ側と合意があるという報道がされていたけれど、彼らとただ話をしただけで、何も決まっていない。可能性はあるし、確かに話はした。でも行くということについて「イエス」は言っていない。それは、別の選択があった場合に、彼らを騙すことになるからだ。サラゴサについては、クラブにもファンにもとても敬意を持っている。在籍していた2シーズンで、彼らは僕にとてもよくしてくれた。だから今日僕の口から出たことが明日には違ったものになるということはしたくない。今はサラゴサがプリメーラに上がれることを願っている。より難しい状態だけれど、アルバセテにもね。サラゴサは、他のクラブと同様に、可能性の1つなんだ。」

まだ何も確実なことはない。決まるまでにはまだしばらくかかるのかもしれません。それまでは休養、バカンスですね。


プラシル、行く先
実は少し気になっている、オサスナのプラシルのこの先。スペインの外の複数のクラブが、プラシルに興味を示しているとのこと。既に上がっているのが、プレミアのアストンヴィラとフラム、セリエのジェノア、そしてフランスのオランピック・ドゥ・マルセイユ…デシャンか。オサスナでは中心選手になり、攻撃の組み立てを担い、セットプレーのほとんどを任されるようになっていたプラシルでしたが、さすがに2シーズン連続で残留争いはなあ…。でも、下位にいてもあんなに楽しく攻撃できるのはリーガくらいだよ。せめてリーガ内で移籍しないかなあ…いや、やっぱりデデの下に行く(戻る?)方が良いんだろうか。CLにも出られるし。
ちなみに、オサスナへは200万ユーロほどで買われてきたプラシルは、現在の移籍金(というか契約内なので違約金?)は1500万ユーロほどになるらしい。


走った、走れた

ルート・ファンニステルローイとママドゥ・ディアラ。2人とも長期の負傷離脱から戻ってきました。水曜日、バルデベバスでランニングを実施。
ルートが最後に出場したのは、昨年の11月5日のユーヴェ戦。そこで膝の痛みを訴えて交代し、検査を経て手術、リハビリとなりました。ディアラは昨年の10月11日、マリ代表で右ひざを痛め、その後いったん復帰したものの、12月8日の検査で膝が深刻な状態であることがわかり、離脱。
それが、ようやく芝を踏むところまで回復してこれました。プレシーズンに、他の選手たちと同じレベルまで戻せるかどうかはまだわかりませんが、とにかく本格的な復帰に向けた大きな1ステップです。
会長が代わり、すぐさま監督が交代、会長はお買い物をする気満々。負傷で長くプレイできなかった身としては、他の選手以上に不安があるかもしれませんが、まずは完全復帰を目指してもう少しがんばってほしいと思います。
でもこの2人、ファンデ・ラモスの指揮下には1度もつかなかった、ということになるんですね。何か不思議な感じがする。


道具使い

2009-06-03 00:28:45 | football
バレンシアはトレーニングを再開しています。といっても、もう完全にのんびりしたバカンスモードで、選手もそろってないし、情報も錯綜していて誰が今どこにいるのかさっぱりです。
とりあえず公式によれば、ビジャ、マタ、アルビオル、ミゲルのこれから代表に行く人たちとクーロ・トーレスはクラブの許可をもらってお休み。マヌエル・フェルナンデス、セサル、バラハ、マルチェナ、シルバはシウダ・デポルティーバでトレーニング。それ以外は、ストレッチをした後、隣のスポーツ施設でパデルという競技で遊ん…トレーニングを行ったそうです。コーチ陣も含めて。

公式からはこの程度なので、補足として、他のニュースサイト(ADN.es)から。
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バレンシアの選手たちは、パテルナで恒例になっているトレーニングのルーティンを破った。サッカーボールをパデルのラケットに持ち替えて、いつもとは異なるストレッチ運動を行った。
バレンシアの一同は、チームのスポーツ施設に隣接しているスポーツセンターに移動し、パデルのコートを借りて、ダブルスのペアを組みパデルを始めた。
ウナイ・エメリはエドゥとペアを組み、負けたペアが他のペアに交代するようなローテーションを組んで、対戦を始めた。
別のコートでは、GKのレナンとグアイタが、パブロ・エルナンデス&エミリアノ・モレッティのペアと対戦し、ミチェルとカルレトのペアはデルオルノとフィジカルコーチであるミゲル・ビジャグラサのペアと対戦した。
また別のコートでは、フェルナンド・モリエンテスとミゲル・アンヘル・アングロ、ダビド・アルベルダ、ヘドウィグ・マドゥロが、バレンシアの選手たちが現れることなど予想もせずにちょうどパデルの練習をしていた利用者たちの間の期待感を盛り上げ、残りの試合を行った。
この楽しいトレーニングは、リーガの最終節でアスレチック・ビルバオにバレンシアが2-0で勝利したところから続いているが、カルロス・マルチェナ、ラウル・アルビオル、ファン・マタ、ダビド・シルバ、ダビド・ビジャのスペイン代表の選手たちを欠いていた。
他にルベン・バラハやホアキン、アレクシスも、他の選手たちとのトレーニングを行わなかった。これは、マラガで行われるチャリティ・マッチに参加するためである。一方で、セサルはシウダ・デポルティーバに残っていた。また、マヌエル・フェルナンデスは、骨折からの回復中のためこのイベントには姿を現さなかった。

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モリエンテスは6月30日までバレンシアの選手ですので、ちゃんとトレーニングに参加してます。トレーニング?
パデル参加組以外で、いない人たちが実際にはどこにいるのか、よくわかりません。代表の選手たちはいない、とくくられてますけど、少なくともスペイン代表は、まだ集合じゃないと思うんですけどね。
以前何度か取り上げた、本日(6月2日)マラガで行われる予定のチャリティマッチ。ADNの記事からいくと、結局モリエンテスは参加しないみたいですね。なんとなく、旧知のフェルナンド・サンスの関係で呼ばれたのかと勝手に思っていたのですが。昨日のバレンシア公式にもこのチャリティマッチの記事がありまして、バレンシアからは、アレクシス、ホアキン、シルバ、マルチェナ、バラハが参加します、とありました。今日の公式の記事では、バラハ、マルチェナ、シルバはパデル遊びに参加せずにトレーニングってなっているんですが……。
情報が適当になっている辺りが、既にバカンスモードってことか。


楽しそうなモリエンテス



そういえば記事の中にビセンテの名前が出てこなかった気が……



真剣なマドゥロ



真剣すぎるパブロ。何かがおかしい気がする。



ユルすぎのブラジル人たち


最後のなんて、どこのヤンキーさんかと思いました。もう夏休みだねえ。

ヌエボ・エントレナドール

2009-06-02 06:29:07 | football
レアル・マドリーCFとマヌエル・ペジェグリーニは契約の合意に至った。したがって、このチリ出身の監督が、来シーズンを迎えるトップチームの新監督となる。
アルフレド・ディ・ステファノ名誉会長とフロレンティーノ・ペレス新会長は、6月2日12時より、サンチアゴ・ベルナベウのパルコにて、マス・メディアに新監督を公式に紹介する。
その後、ホルヘ・バルダーノジェネラル・ディレクター兼会長補佐がマヌエル・ペジェグリーニを伴い、スタジアムのプレス・ルームにおいてメディアに対応する。
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最近、記事タイトルがカタカナばっかりですいません。
さっそく新監督が発表されました。ビジャレアルからマヌエル・ペジェグリーニ。わりと最近、ビジャレアルであと1シーズンやって退任する、とかいう記事を見たような気がしますが、しかるべきものを支払っての獲得です(当たり前か)。MARCAによれば、ビジャレアルに支払った違約金は400万ユーロ、契約は2年間とのこと。

ペレスが会長なら、どんな有名どころを引っ張ってくるのか、アーセナルのベンゲルかインテルのモウリーニョか、ミラン(→チェルシー)のアンチェロッティか…と、一時期いくつか噂はありましたが、最近はペジェグリーニだろうという報道で一致していました。リーガで実績を残し、リーガを良く知る監督という堅実な選択。何よりも、チームを改革する上でまずは監督が確定しないとどうにもなりませんので、すぐに決まって良かったと思います。
いったいどんなチームになるのかまだわかりませんが、来シーズンのチーム構成にペジェグリーニの意思がどのように反映されるのか(反映させてもらえるのか…)、見ていくことになります。

レイノ・デ・ナバラ

2009-06-02 00:27:02 | football

オサスナ。ベティスのファンの方、ヌマンシアやレクレファンの方には申し訳ないが、本当に良かった。結果から言えば、オサスナは勝つしかなかったわけですから。スタジアムで一緒に戦うファンたちも熱かったし、それが報われて良かった。
プラシル! イグアインの早い時間のゴールで、どうなってしまうんだこれは…と思っていたら、まもなく決め返した同点ゴール。イケルの気が抜けていたかどうかは知りませんが、エリアの外、少し離れたあたりからのシュート(しかも左寄り)、あれはやっぱりプラシルらしい。あれで少し落ち込みかけたスタジアムが、一気に気持ちを盛り返した、そんなゴールでした。2年連続の残留争いは大変でしたが、ちゃんと仕事をする、チームの中心選手になれているのが嬉しいところ。
そしてファンフランのゴラッソ! マドリー相手で、しかも残留を決める勝ち越しのゴールを決めた。格別だったでしょう。試合後にファンに埋もれてもなお嬉しそうなファンフランでした。ポルティも見たかった、ちょっと。
(Diario de Navarraの山のような画像集。


殊勲の2人。予備校のパンフレットなんかにどうだろう。


Gracias, Cruchaga
放送には入っていませんが、この試合で引退となるオサスナのカピタン、クルチャガは、パルコ(ロイヤルボックス)で他の選手たちに囲まれて「川のように泣いた」(Diario de Navarraの表現)んだそうです。そんなクルチャガの、試合後のインタビュー。ここへ来てクルチャガインタ連発ですが、心の琴線に触れる声、なんです。長年過ごしたスタジアムで、ファンたちの前で、残留を決めて現役生活を締めくくることができて、本当に良かった。


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何か聞かれても、この通りだった、と言うだけだよ。私はじゅうぶんに楽しめなかった。なぜなら、昇格を目指していたのに阻まれた時のことを思い出してしまって、私たちは負け始めていたし…しかし先行きが変わっていった。ヤロが点を決め、2点目はファンフランがゴラッソを決めて。最後の時間は、比較的落ち着いていたよ。
パルコに上り、ピッチを振り向くことができた。とても美しかったよ。私は涙を止められなかった。こんなに泣くとは思っていなかったのに。パルコに上った時、これが選手としての私の最後の瞬間なんだと気づいた。階段を上っていくとき、私は崩れ落ちてしまった。私は幸せで泣いたんだ。振り返って、ファンが私の名前を歌うのを聞いて、それはスペクタクルなことだった。
プリメーラに残留すること、それだけが私が持っていた夢だった。それを私たちはかなえたんだ。バルセロナの選手たちが、それをどう感じるか、私にはわからない。でも、私が世界一幸せな男だということは確かだよ。
この試合のことは、すべてが飛ぶように過ぎていったようだ。とてもエキサイティングだったよ。明日になって、報道や写真を見て、どうやってすべてのことが起きたのか知るんだろうね。
ただのお祭り騒ぎではいけない。私たちは、もっと前に、こうしなければならなかったんだ。私たちはとても幸福だ。でも、生き残りを最終節に祝うのは、痛みでもある。私たちがした唯一のことは、すべき課題だったのだ。2シーズン続けて最終日に生き残りを決めること、それは偶然ではない。幸福感を満喫したら、分析をしていかなければならない。

義務を果たした、という感じを受けている。落ち着きと注意を取り戻し、すべてを尽くし、チームを生き残らせた。今は、まるで宝くじが当たったようだよ。ずっと過去からのオサスナに、大きな感謝がある。クラブは続いていき、私たちはそこを通り過ぎていく。私は1人の選手に過ぎないんだよ。ホアキン・ソルチャガを思い出したよ。若い頃から、オサスナとは何かを私に教えてくれたんだ。

私には写真があり、思い出があり、メダルがある…それは、家の壁に飾っておこう。時が過ぎて、過去に何があったのかを思い出す時のためにね。
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7を背負うカピタン2名


08/09 Liga Espaonla 1a division Jornada 38
CA Osasuna 2-1 Real Madrid CF

オサスナの得点:プラシル(15)、ファンフラン(60)
マドリーの得点:イグアイン(11)

GK:イケル
DF:ミチェル・サルガド(不運な退場)、ガリー(57、テバル)、メツェルダー、ミゲル・トーレス
MF:ラス、ファンデルファールト、マルセロ、ロッベン(77、フンテラールはその後不運な退場)
FW:ラウル、イグアイン

もう何を細かく書くこともないのですが、雑感程度にいろいろと。
マドリーは、現時点で可能な限り真面目にやっていたというか、あれでも必死であったと思います。だからといって、シーズン真っ只中とか首位を争っている頃と同等にというのは、フィジカル面でもメンタル面でも、いつもと違う選手たちの組み合わせから言っても、無理なんでしょう。もう半歩とかもう一歩とか、あるいはもう一息の丁寧さとか配慮とか、その辺が足りないのは仕方がない。
いつもと同様に、ラスより後ろにいたりなぜか左ラテラルの面倒を見ているラウルを見ると、もう休ませてしまえば良いのに、と思う。ですが、オサスナと残留を争う他のクラブへの手前(あからさまに戦力を落とすことは公平でないと思う)、また真っ向から自分たちの手で残留を確保するために勝負するオサスナへの敬意のためにも、できる限りのベストを組むしかなかったのかなとも思います。あとはイグアインが、容赦なく元気なのは素晴らしい。シーズンの最後くらい、やさしくね。
サルガドのロハ、フンテラールの立て続けのアマリージャ&ロハは、不運でした。今になって、ベルナベウでの埋め合わせをしたんだろうか。プラシルは倒れやすい選手なので(たぶん本人に悪気はなく、本当に倒れやすいだけ)、その辺りもサルガドにとっては不運なこと。フンテラールは…覚えたスペイン語で何か言ったのだろうか。以前、やはり覚えたばかりのスペイン語で審判に何かを申し上げたベッカムが、あっという間に退場になったことがありまして、たしかその件で幸谷さんか誰かが、外国人がスペイン語で文句を言う(おそらく少々汚い系の)と退場にされやすい、ような話があったのを思い出しました。


おまけ
昨夜のごたごたに紛れてしまいましたが、ナダル……負けちゃった。最初のセットを落としたのを見て、あれ? と思っていたのですが、結局……。放送もほとんどまともに見ていないのですが、ラファ、かなり疲れがたまっているんじゃないだろうか。あとは膝か。マドリーでフェデラーとやったファイナルも、何か粘れなかったし。まだこの先もあるわけですし、この際、うまく休んでくれれば良いと思います。
で、それじゃあベルダスコを応援しようかと思ったら…ベルダスコも負けちゃった。ジョコももう負けているし、今年のローランギャロスは波乱ですね。