団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

女はなぜ殺人に走ったのか

2009-11-05 08:46:49 | Weblog
 いまもっとも週刊誌を賑わしているのが、34歳の結婚詐欺の女。殺人の可能性もあり警察は鋭意、捜査中で、いずれははっきりすることだろう。
 こうした事件を思うに、人は基本的にはお人好しで、悪意を持って近づく人間をあまり疑わないことだ。特に日本人はその典型で、豊田商事事件でも、お金が目当てであることは分かっていても、親切にされたから、と相手のいいようにされてしまった。
 もうひとつは、孤独な人間が多いということだ。孤独の心の隙に入り込み、コントロールしようとすれば、思いのままという面がある。
 実際、ひとりでいるとなにかがあっても相談できない。もし、周辺に相談相手がいれば、冷静なアドバイスもしていたろう。「そんな大金出したのか、そりゃあ、詐欺だ」というに決まっている。
 そう言われたくないから、相談もしなくなる。ますます女に入れ込んでいく、という悪循環に陥ってしまう。
 ひとりの結婚願望の男がいて、ある場所で知り合い、その女がさほど美人でなくても、いい女を演出し、男の心をとろけさせるような言動をすれば、男はイチコロだ。自分に惚れた、とも思い上がる。
 そして、なんらかの形で金品をせびり出す。ここでお金がなければ、ポイと捨てられる。まあ、2~3回デートしていい目に合っていれば、元がとれる、というものだが、頭に血がのぼっていれば、女のいいようにお金を出す。
 たいてい女のいっていることは嘘だから、いずれ周辺からいなくなっても捜すことすらできない。ようやく騙されたと気が付く始末だ。なにかを要求された時点で、警戒するのが真っ当な大人だが、恋愛は別かもしれない。
 今回の事件の場合、終局は殺人になってしまっている。女の冷血さにゾッとするが、お金を巻き上げて終わっていれば、なんとなくユーモアさえ感じられる事件だ。女の狡猾さと男のバカさの対比が面白いが、そうはいかなかった。
 女を殺人に駆り立てたものはなんだったろう。金だけ持って逃げれば逃げられたはずだ。あるいは、まだ表面化していないが、裏に男がいるのだろうか。そのほうが救われる気がする。
 女ひとりが、どうして冷酷な殺人者に変貌したのか。この事件の核心はそんなところにありそうだ。
 
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