カレログの是非

　彼氏追跡アプリカレログが話題になっている。8月30日からサービスが開始されて、わずか1週間もしないうちに、監視されている、といった抗議が相次ぎ、メディアも取り上げるようになった。
　これはスマートフォン用のアプリで、お互いの行動が分かるように同意を前提にしてインストールするものだろうが、当然一方的にインストールして、相手の行動も監視できるわけだ。
　まあ、大騒ぎするほどのものでなく、インストールされてしまったらアンイストールすればいいだけの話ではないか。勝手にインストールするような相手とは付き合わないことが賢明なのは当然だろう。
　一種のストーカーも可能になるのだが、やはり使い方次第というもので、例えば企業などは社員の行動をこれで把握できるし、通話記録も分かるから、業務用の通話とプライベート用と別けることができる。
　ただ会社から渡されたケータイとプライベート用のケータイと使い分けているのが、すでに一般的になっているから、もう必要ないのかもしれない。
　いきなり監視用としてデビューしたから抵抗が大きくなってしまったが、いろいろなシーンでは便利なアプリとして使えるのではないだろうか。
　グーグルのグーグルアースなどは、プライバシーの侵害の恐れあり、とこれも当初は抵抗があったが、最近はあまりいわなくなった。
　かえって便利なツールとして、多くの人が便利に使ったり楽しんだりしているのではないか。私も行く先の場所が分からない時は、事前にチェックすることがある。
　実際の映像では反対に地図より分かりづらいケースもあるが、目印の確認などには便利なものである。
　アプリやソフトの出始めは、そのメリットとデメリットが強調され、少しでもデメリットが大きいと、全否定というあんばいになることが多い。
　しかし、それはそのソフトの一面しか見ていないわけで、開発がさらに進み、その可能性や将来性なども視野に入れると、意外と大きなメリットを秘めていることが多い。
　だから単純に断定はできないわけで、いろいろな面から研究され改良されていけば、カレログだってきっといいアプリになることだろう。

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