団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

大相撲の根本的な問題は国技であること

2009-02-02 16:50:37 | Weblog
 また大相撲の力士が大麻で捕まった。処分は解雇。理事会の決定ではもっとも重い処分で、大麻を吸ったぐらいでこれほど過酷な処分をするのは、大相撲の体面があるからだ。
 その体面とは、国技であり、大相撲の力士として保たねばならない品格というものがある、と国も協会も信じている。
 ずっとそうやってきたからだが、じゃあ聞くが、朝青龍はなんなんだ、といいたい。調子が悪いはずが優勝してしまい、勝てば官軍で、批判は封じられてしまった。
 場所中の取組は、横綱の品格を著しく欠く内容で、勝てばいいのだろう、とうそぶいているような取り口だった。
 かつてのブログで2つの協会を作って競わせれば、いい意味での競争原理が働く、と書いたが、違った提案をすれば、国技という枠をとって、格闘技として新しい興業団体に作り変えたらどうだろうか。
 そうすれば、横綱の品格なんか関係ないし、大麻を吸ったってせいぜい謹慎ぐらいだろう。国技という体裁があるから、なまじないものを期待することになる。
 かつてはハワイ勢だったが、モンゴル、ロシア、東欧の力士が幅を利かせ、そういう連中に日本の国技としての精神を求める方が無理だったのだ。
 目的は金。丸い土俵にお金が落ちている、としか思っていないから、金になる取組だけはしっかりと働くが、金にならないことは手を抜く。先の場所はいよいよ立場が悪くなって、開き直った結果だろう。
 朝青龍だけでなく、大なり小なりそうなっている。だったら世界中から力持ちを呼んで、大相撲格闘技場所でも作ればいいだろう。そうした割り切った興業の方がよほどすっきりする。八百長があったら、面白くないから入場者は激減して商売にならない。
 ということで、国技という体面をとったら、すべてがすっきりするのだが、伝統や日本美などはどこかに行ってしまう。
 もしそれを大切にするなら、勝負だけでなく品格に反する相撲をとったら、勝負に勝っても負けを宣する差配もあっていい。そこまで徹底しなければ、もう大相撲の品格は守れないのではないか。

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1 コメント

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Unknown (たまてばこ)
2009-02-03 14:50:52
日本政府は、相撲を国技と認定はしてないそうです。
相撲協会が【両国国技館】と命名した為、相撲=国技と勘違いしてるに過ぎません。
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