横浜で小中学校の一貫教育を平成24年度からはじめる。実験的な意味合いもあるのだろうが、9年間ひとつの学校に通うことに、どういう意味があるのか、まだその価値判断はできない。
教育改革という意味では、むしろ小学校をそのままに、上の中学、高校をなんとかした方がいいような気がする。
中学までは義務教育とはいえ、ほぼ高校全入となっており、高校もまた義務教育に近い。ならば、青春の一時期のわずか3年の中学時代に受験で辟易として、さらに高校でまた受験に駆り立てられるならば、中学・高校の一貫教育にもまた意味がある。
もし横浜方式を取り入れるなら、9年間義務教育を受け、そして次の高校を5年間の教育期間にしたらどうだろうか。
同時に、雨後のタケノコのようにできた大学を整理統合して、5年間の高校教育に組み入れる。
そうするとどうなるか。高校の5年間のうち、3年間は基礎教育に当てる。残りの2年間は選択によって社会に出るための職業教育を行う。
現在は高校も大学も職業人としての教育をなにもしないから、新入社員として入った企業が社会人として一から教えている始末だ。
現在の大学が3年生になれば、もう就職活動をはじめる異常さによって、就職の手段にしかなっていないことが理解できる。そんな大学が必要であるはずもなく、大学改革もまた優先されなければならない。
そして5年間の高校教育を経て、20歳の卒業。本当に勉強したい者は大学に行けばいいし、就職する者は就職する。
その20歳を成人として、大人になることを社会全体が認めるのだ。大学生も大人、就職した者も大人として扱う。
つまり20歳を境に、子供扱いとは決別する大切な一線にすることだ。現在の成人式は形骸化して区切りの重みがなくなっている。それは20歳を過ぎても、社会の扱いに大差ないからだ。
アメリカでハイスクールの卒業が重要な意味を持つのは、大人になると自らも社会も認めることだからだ。
そして多くの人が20歳から働くことによって、人生のライフプランも変わってくるだろう。人生80年時代にもいい区切りとなろう。
20歳まで学生、20~60歳まで40年間の仕事、80歳までの20年間は人生の仕上げに当てられる。
進駐軍占領時に決められた633制の教育制度は、もう見直さなければならない時代に入っている。ともあれ現行の制度を変えようとする横浜市の挑戦は快挙である。
カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
教育改革という意味では、むしろ小学校をそのままに、上の中学、高校をなんとかした方がいいような気がする。
中学までは義務教育とはいえ、ほぼ高校全入となっており、高校もまた義務教育に近い。ならば、青春の一時期のわずか3年の中学時代に受験で辟易として、さらに高校でまた受験に駆り立てられるならば、中学・高校の一貫教育にもまた意味がある。
もし横浜方式を取り入れるなら、9年間義務教育を受け、そして次の高校を5年間の教育期間にしたらどうだろうか。
同時に、雨後のタケノコのようにできた大学を整理統合して、5年間の高校教育に組み入れる。
そうするとどうなるか。高校の5年間のうち、3年間は基礎教育に当てる。残りの2年間は選択によって社会に出るための職業教育を行う。
現在は高校も大学も職業人としての教育をなにもしないから、新入社員として入った企業が社会人として一から教えている始末だ。
現在の大学が3年生になれば、もう就職活動をはじめる異常さによって、就職の手段にしかなっていないことが理解できる。そんな大学が必要であるはずもなく、大学改革もまた優先されなければならない。
そして5年間の高校教育を経て、20歳の卒業。本当に勉強したい者は大学に行けばいいし、就職する者は就職する。
その20歳を成人として、大人になることを社会全体が認めるのだ。大学生も大人、就職した者も大人として扱う。
つまり20歳を境に、子供扱いとは決別する大切な一線にすることだ。現在の成人式は形骸化して区切りの重みがなくなっている。それは20歳を過ぎても、社会の扱いに大差ないからだ。
アメリカでハイスクールの卒業が重要な意味を持つのは、大人になると自らも社会も認めることだからだ。
そして多くの人が20歳から働くことによって、人生のライフプランも変わってくるだろう。人生80年時代にもいい区切りとなろう。
20歳まで学生、20~60歳まで40年間の仕事、80歳までの20年間は人生の仕上げに当てられる。
進駐軍占領時に決められた633制の教育制度は、もう見直さなければならない時代に入っている。ともあれ現行の制度を変えようとする横浜市の挑戦は快挙である。
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