団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

小沢、中国、トヨタの三題噺

2010-02-08 15:30:15 | Weblog
 民主党の小沢幹事長への辞任の声が高まっている。まあ、20億円を超えるカネを集めて、どこから出たカネか知らないでは通用しまい。
 結局、田中角栄の秘書から出て、いろいろな政党を創り潰し政界を渡り歩いてきたから、ちょっと忘れられていることがある。
 つまり、小沢さんはもっとも自民党のダーティーな部分を引き継いだ政治家であるということだ。それは証拠はないかもしれないが、越山会ならぬ陸山会がそれを証明している。
 岩手の建設工事全般に関わって、隠然たる影響力を発揮して、建設会社から陰に陽に恩恵を受けたろう。もっとも利権に敏感な政治家だったはずだ。
 それが、民主党という清新なイメージに隠れて、チルドレンなどと一緒になって、政権交代の勝利の美酒を飲んだ。しかし、結局は馬脚を現す。
 自民党体質が民主党を蝕んでおり、本気で民主党は旧自民党系のロートル、そして労働組合の代弁者を追い出さないことには、新しい政治なんかできないのではないか。
 もうひとつは中国。共産党一党独裁政治を続けており、体制的には民主国家ではなく自由もない。
 沿岸地域の人々はバブル経済などで豊かになり、中産階級の層が膨らんでいるが、いつバブルが弾け、周辺の農民が都市に大挙流入してくるかもしれない。しかも黄河地域の旱魃は深刻で、水不足が社会不安を招く可能性がある。
 きわめて不安定要因のある国に、日本は旗を振ってさらに経済進出しよう、としている。大丈夫か、という疑念で見守っている。
 さらにトヨタ。こちらは企業の官僚主義の弊害が起こしたトラブルだろう。どこの企業でも、長い間には不祥事のひとつやふたつはある。
 ところがトヨタは無謬性の塊になり、これまで瑕疵ひとつ見えなかった。それがトヨタの社員の官僚主義を膨張させてしまった。自分の周りだけは間違いがないように、後ろ指を指されないように、と気を遣うが、会社全体となると見えなくなってしまった。
 トヨタであろうと、人の組織の集団だ。間違いがあり不祥事もある。あって当たり前の中で仕事をして、あったときの危機管理とそのスピードが問われる。
 トヨタは特別な企業と思い込んだ結果がこれだ。中国は独裁国家だから、なにがあってもおかしくない。そして民主党のリーダーは利権の自民党出身者なのだ。
 三題噺ではないが、上っ面だけ見ていると、ことの本質から離れてしまうことが多い。ことの本質に足をつけて、なにごとも行方を見守りたいものだ。

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