団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

大元は中国脅威論

2015-09-21 19:33:23 | Weblog
 最初にお断りを。XPから認証なしでWindows10をアップロードした件だが、やはりいつまでも使えるというのは甘い判断であった。重大なエラーという警告が画面に出て、それ以上は進めなくなってしまった。お手上げである。しかたなくこのネットブックはXPに戻すことにした。
 今回の話は、安保法案というより、中国の問題である。今回の集団的自衛権についても、もともとは中国の脅威に対する対処が、個別的自衛権では限界があることがはっきりしたからだ。
 シーレーン云々などば、一時的なアクシデントだからなんとかなるものであるが、尖閣、南沙諸島は中国の海洋に向けての覇権拡大が原因だ。隣接する国々は個別に対応しているが、どこかでドンパチが起こる可能性は高い。
 結局、こうした事態で頼るのは米国である。しかし世界の警察の役割を降りたといっても、なんとかしなければならない。太平洋の安全は米国の安全保障である。
 しかし米国一国では手に余る。だから日本に助けを求めたわけだ。個別的自衛権では米軍と小競り合いを起こす中国軍に自衛隊は手出しできない。後方支援もできない。なんだ、日米安保は、と米国内で澎湃と世論が湧き上がるだろう。
 その前に、とにかく法整備をしておこう、というのが今回の安保法案であろう。これによって、中国の跳梁跋扈を抑え込むことができる。いわば抑止力になり、戦争を起こさない働きをすることになる。 今回の大騒動の大元は、この戦争になるか、ならないか、で議論するべき筋だった。議論の最初は、中国の脅威論なのであり、政府は中国を米国と手を組んで抑え込みたい、民主党や共産党は中国の脅威を度外視して、いきなり憲法論議に行ってしまった。これでは歯車が噛み合うわけがない。一部の左系のメディアも悪乗りした。以来、戦争になる、軍靴の音が聞こえる。徴兵制と煽るまいことか。
 こうした一部の野党は、中国の拡張政策をどう思っているのだろう。中国は絶対安全な国なのか。そこまでお人好しでもあるまいが、安保反対の動きでもっとも利しているのは中国なのである。
 ここの妥協なき分岐点がある以上、話は進まない。だから安保法案は、数の論理の民主主義で決めてしまったわけだ。
 どうだろう、国会議員の与党・野党含め超党派が集まって、尖閣、南沙諸島などに視察に行ったらいかがか。中国軍艦に体当たりされる恐れもあるが、現地で何が起こっているのか。現実を知ることで危機感も高まろう。要は日本を守るための正確な現実認識を持つことではないか。直近でも、尖閣に中国船が領海侵犯をしている。
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