団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

入れ歯のこと

2017-11-30 11:11:53 | Weblog
 このぐらいの齢になると、多くの人は歯で悩むだろう。なんとか保っていた歯が、欠けたり抜けたりするトラブルが多発する。
 私の場合は今年、ずっと歯医者にかかっていた。すでに書いたかもしれないが、今年の正月に下の前歯が抜けた。5年ぐらい浮いた感じになっていたが、ポロリと取れた。前歯では見てくれが悪くなり困る、と思い、即日に近所の歯医者に出向いた。
 もの心ついてから、歯医者からはずっと逃げていた。その時点で奥歯はほとんどなく、歯医者はこのままではいずれ全部抜けてしまいますよ、と脅した。
 とりあえず前歯の入れ歯を作り、それから奥歯の入れ歯を作る羽目になった。なんでも入れ歯を作ると、次の入れ歯は半年後という決まりがあり、夏ごろに準備に入った。
ひどかったのは、奥に1本残っていた歯を抜歯した時。入れ歯を作るのに邪魔だから、という理由だったが、抜歯した後、ひどい出血があった。私は心臓病で血栓を作らないための薬を飲んでいる。これが原因で、抜歯してから4日ぐらい断続的に出血した。大きめの脱脂綿を抜歯したところに入れて思いっきり噛みしめる。止まるまでに3~4時間かかる。脱脂綿はなんども取り替えた。
歯医者もびっくりしていたが、どうしようもない。そしてようやく10月頭に上下の入れ歯ができた。なんども調整して、収まるようになった。
当初は良かったが、ほぼ1ヵ月して、下の入れ歯の出し入れに痛みが伴うようになった。馴染めば治るのだろう、と高を括っていたが、ますます痛くなる。激痛となったところで歯医者に駆け込んだ。
歯茎の骨が成長して、入れ歯に当たるようになっています、という理由。原因は加齢。なんでも加齢になってしまうが、結局単純な解決方法で、入れ歯の歯茎部分を削って、患部に触れないようにした。傷が治って、これも解決した。
というわけで、ずっと歯医者にお世話になった。入れ歯というのは、いくら自分のものでも、あまり見られたものではない。剥き出しの内臓に近い感覚がある。だから人に見せるものでもないし、そもそも入れ歯の話題などはしたくない。だから、私の体験を書き記してみた。
それまで奥歯がなかったから、食べる時に気を遣い、固いものは食べないようにしていたが、現在は奥歯のある喜びを噛みしめている。ピーナッツを無造作に口に放り込み、バリバリと食える。入れ歯は確かにやっかいなものだが、やはり必需品であるのだろう。
 

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