団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

3つのトラウマ

2015-05-16 08:45:24 | Weblog
 前回のブログでインスリン生活に入ったことを報告した。食前に注射、基本は起床後に必ず血糖値測定し、あとは適宜、血糖値を測定しなければならない。まったく面倒なものであるが、こればかりは致し方ない。
 本題は、トラウマの話である。トラウマとは、心的外傷のことで、程度の差こそあれ、たいていの人は持っているものである。
 私の場合は、力まずに言えば3つのトラウマがある。まず心臓の悪い時に、階段を登るのが辛かった。階段の途中で休み、登り切ると息が切れしばし休む始末だった。
 今でもその記憶が頭の隅にこびりついていて、階段を前にすると足が止まる。しかし、実際は登ったところで何ほどのこともなく、へっちゃらではあるのだが、やはりトラウマなんだろうな、と思っている。
 2つ目は、鼻血である。一昨年にひどい鼻出血をやった。原因は分からないが、溶血剤を飲んでおり、それによって血が止まりづらい。鼻血が止まらないと、何もできない。これには困った。耳鼻咽喉科の治療は、止血綿を鼻の中に無理に押しこむだけの分かりやすい措置で、あとは毛細血管をレーザーメスで焼いた。
 それ以来、鼻水が流れると、とっさに拭って血でないことを確認する癖がついた。鼻水と鼻血の流れ方は違っていて、鼻水はたらたらと出るが、鼻血はスッーと垂れ落ちる。微妙な感覚であるが、いまだこのトラウマから脱していない。
 3つは、下の話になるが、大便のことである。昨年9月に退院して約3ヶ月間は、便が硬くなり出にくくなった。たぶん手術で出血して、腸内の水分バランスが壊れたのであろう。力み力み、さらに力むという排便になった。
 ようやく楽になったのは今年に入ってからで、自慢ではないが手術以来、一度も下痢をしていないし、軟便もほとんどないのだが、それでもやはりある程度の硬度を保っている。 このトラウマは、便意を催すと、また力む排便になるのか、と頭をよぎることである。これも実際は、そんな危惧はもう必要ないのだが、それを想像してしまう。
 言ってみれば、なあんだそんな簡単なことか、と思う向きもいるかもしれないが、私にとっては心的外傷になっている。治療を施すほどのことはないのだが、これもインスリン治療同様にうっとうしいものである。
 治すほどのことはないが、もし治そうとすれば、すべてハッピーに切り替えることであろう。階段を登るのは身体にいい、もう鼻血は出ないのだから鼻水に決めてしまう、快便こそ健康のもと、といったふうに。なにごとも、前向きにハッピーに考えることができれば、生きるのは楽になるものである。

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