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篆刻(てんこく)サークルの勉強会に行く

2022年08月21日 | 篆刻
今日は篆刻サークルの勉強会でした。
打瀬の公民館まで車で送ってもらいました。

7月の月例競刻課題(夏にふさわしい語句を刻す)の
講評を受けました。以下先生の講評(緑)です。

月下美人
  
刀線の動きが柔和でよく活躍している。
上下で筆画のいさが大なりて回文によって
調和を考えたらよいと思う。


青山不語(青山、高きを語らず―自身を語ることを
しないという意味)
  
印面にしっかりと納めて文字よく安定す。
白文印として完成度高し。「語」の下部
「口」が揃い、その変化を一考するのもよい。


赫風灼字(赫風宇を灼くー家が焼けるような暑さと
いう意味)
  
白文印として運刀がしっかり刻されている。
下段の二字の字形を考慮して回文としたか。
字形骨格に安定感あり秀逸。


森々夏木杜鵑啼(しんしんたるかぼくにほととぎすなく
深い森の中、何処へ進むべきか分からなくても
耳をすませば杜鵑の鳴き声が聴こえる。進むべき
道を諭してくれる)
  
一寸印に多字数の朱文印にてその技の高さ
感服する丁寧な運刀と処理の仕方は他の範
といえる。


清陰(せいいん 涼しい木陰)
  
上下に朱の空間をとり、文字は一見満白印の
ごとく特徴的な印である。今少し雅味を考えても
よいか。


梔子(くちなし)
  
筆画の多い右字の巾を広めにとり、バランスよく
配置されている。「子」の縦画の斜線が動きを
出して効果的なり。


夏木立(なつこだち 青々としげる夏の木立)
  
筆画の差のある三字をうまく配字して違和感がない。
横画の線の太さの違いが少し気にかかる。


蝉時雨(せみしぐれ)
   
辺縁の太さと文字線の細さがよいバランスを
とっていて見事な印である。刀線の伸びが絶妙にて
感嘆す。


水天一碧(すいてんいっぺき)
  
朱白同印の二分割印なり左半分がやや軽く
感じるので字画の変形等を一考してもよかったか。


九夏三伏(きゅうかさんぷく)
  
数字を対角に持ってきた回文の作である。筆画に
工夫がみられ印面に新鮮さを打ち出した。


千山万水(せんざんばんすい)
  
字画三〜四画の文字を繁疎の自他にし対角の承応が
成されており工夫した好印である。刀線の安定した
彫り味は見事。


土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
  
同じ点画の変化を考えており、よくまとまった好印。
「土」をあえて空間を広く残し、それが新鮮さあり。
よく想を練った作である。


先生が刻した印↓
絵入り印「洗竹」「印封」
 
ひらがな印 もみじ ゆめ
 
ひらがな印は筆で書いた柔らかな書き味を出し
朱文が良い

と先生いうもなかなか難しい。図案化した印は
手紙の封印に押したり葉書の最後に押したり
いろいろ楽しめ、季節ごと合わせた作品を作るのも
楽しいかも。

講評の後、印をどこから刻していくのか?を
教えてくれました。

文字の外側から刻していくほうが良いとの事。
良い勉強になりました。

今日はYjさんが体調不良でお休み、いつも素敵な
印を刻し見せてくれるのに残念です。

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