8月の篆刻勉強会はコロナに感染したためお休みした。
8月の月例競刻講評です。課題は「雲心月性」
印の大きさ八分(約2、5cm)
以下先生の講評です。

刀線がよく伸展してのびやかさがある文字との
空間等もよく計算されて安定した良作である。
辺縁も文字と調和して良い。

筆画の少ない字も他字と異和感なく自然な刻風を
見せている点さすがである。刀線、辺縁に変化を
つけると更に風情が出よう。

一見して「月」字の傾斜した動きが流動感ありて
好印。辺縁に太さがあり印面を引きしめて効果的
である。

「月」の字形を工夫して重厚さを演出し調和を
図っている。朱の重みのバランスがよく、印稿の段
からよく練られた作であろう。

印面に過不足なく配字され見応えあり。「月」字の
傾きが変化流動を与えている。白文なので線をもう少し
太目が可。

「月性」の字形に動きがあり、流動感を演出している。
その分右二字が落ち着きすぎている点もう一工夫
あらば良い。

一般的に印篆は白文、朱文印は小篆が向いているのだが
この作品は刀線に優しさがあり朱文印に似合っている。
字体はやや小さかったか。

対角に大小を配字、安定感あり。ただ落ち着きすぎたか。
「心」の字の屈曲を他字にも取り入れて変化を求めたい。

朱白同印、辺縁カット、借辺等、色々工夫の跡がみられる
多様性に富んだ印なるも、少々盛り込みすぎた感が
しないでもない。的を絞ることも大切。

対角に文字の大小変化を配置し承応の用を成している。
ベテランらしくまとめ方に無理がない。

適度に朱白のバランスがとれており、安定感あり。
きれいに刻すだけに終らず雅趣を出す工夫をして欲しい。

「封泥」の風趣ありて古典の風味が出た。古印をよく
研究されたことが伺える。文字回りの空間はこれ位
あっても良い。

運刀の法に問題なく力強い刻がみられる。「性」の
「りっしんべん」を傾斜させ「心」の線と平行な
点は一考を要す。
先生が刻した印(朱文印の辺縁の参考例)

上部の辺縁を大巾カット

下部の辺縁を太くし締める。
8月の月例競刻講評です。課題は「雲心月性」
印の大きさ八分(約2、5cm)
以下先生の講評です。

刀線がよく伸展してのびやかさがある文字との
空間等もよく計算されて安定した良作である。
辺縁も文字と調和して良い。

筆画の少ない字も他字と異和感なく自然な刻風を
見せている点さすがである。刀線、辺縁に変化を
つけると更に風情が出よう。

一見して「月」字の傾斜した動きが流動感ありて
好印。辺縁に太さがあり印面を引きしめて効果的
である。

「月」の字形を工夫して重厚さを演出し調和を
図っている。朱の重みのバランスがよく、印稿の段
からよく練られた作であろう。

印面に過不足なく配字され見応えあり。「月」字の
傾きが変化流動を与えている。白文なので線をもう少し
太目が可。

「月性」の字形に動きがあり、流動感を演出している。
その分右二字が落ち着きすぎている点もう一工夫
あらば良い。

一般的に印篆は白文、朱文印は小篆が向いているのだが
この作品は刀線に優しさがあり朱文印に似合っている。
字体はやや小さかったか。

対角に大小を配字、安定感あり。ただ落ち着きすぎたか。
「心」の字の屈曲を他字にも取り入れて変化を求めたい。

朱白同印、辺縁カット、借辺等、色々工夫の跡がみられる
多様性に富んだ印なるも、少々盛り込みすぎた感が
しないでもない。的を絞ることも大切。

対角に文字の大小変化を配置し承応の用を成している。
ベテランらしくまとめ方に無理がない。

適度に朱白のバランスがとれており、安定感あり。
きれいに刻すだけに終らず雅趣を出す工夫をして欲しい。

「封泥」の風趣ありて古典の風味が出た。古印をよく
研究されたことが伺える。文字回りの空間はこれ位
あっても良い。

運刀の法に問題なく力強い刻がみられる。「性」の
「りっしんべん」を傾斜させ「心」の線と平行な
点は一考を要す。
先生が刻した印(朱文印の辺縁の参考例)

上部の辺縁を大巾カット

下部の辺縁を太くし締める。

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