きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

県境越え

2011-08-04 05:57:46 | 遠くへ~少しだけ非日常
先月、県境近くの街へ用があり、ついで走りで県境を越えてみた。

出発は県内の最東端の街。紙の街である。
市街を抜け、国道沿いに走るとやがて海が見える。

そして、県境へ。

儂の小学校の時の修学旅行は、ここのドライブインでトイレ休憩をとり、時間待ちの間、県境をまたぎながら行ったり来たりして遊んだ。その時のドライブインは今はコンビニに変わっているが、以前単車で越えたときはなにもなかったような気もする。当時は、隣県への修学旅行で、小遣いは1000円だったか。12畳か16畳かの部屋に20人程の男子全員が雑魚寝した(させられた?)。ぜんそくの発作を出しながら「こんぴらさん」の愛称の神社の階段を上りきり、水族館や鹿がいた(ような気がする)公園、巨大な砂形の「銭」が描かれている公園に行った。この日は、その「銭」の公園がある駅まで行き、JRで出発地に戻ることにしていた。時間にして3時間弱、ハーフマラソンの距離である。

桃太郎伝説の島がある隣県ならではのキャラ。にこやかに笑っていても検問所は検問所。

海から少し入って小さな港になっているようなところがあった。

この駅で約半分過ぎたか。距離はたいしたことがない筈だが、この時期結構な猛暑で、かなり消耗した。自販機でスポドリを買おうとすると、地元ナンバーの黒い車の男の方が「どうぞ」と奢ってくれる。
「いえいえいえ」と辞退しようとするが「まあまあまあ」と1缶分どころか、その方が買った代金のおつりまで「どうぞ」と差し出され、さっと去ってしまった。

香川ナンバーのホンダフィットの方、その節はありがとうございました。

えっちらおっちらと云う感じで先に進む。「あー・・・うー」という口調が印象的だった首相の地元に入る。首相の名前が冠された通りやら顕彰碑やら。

国道を離れ、県道に入る。ますます暑くなる。おまけに日陰も何もない。

おそらく久々に、道端に立ち止まる。ここまでもこの先もコンビニはおろか自販機もない感じだった。先ほどの駅からそんなに距離はないはずだが、水分が欠乏している。やばいなと思う。
少し行くと、道から少し入ったところに事業所らしき建物があり、そこに自販機を見つける。普段ならわざわざ入っていかないだろう距離だが、暑くてどうにもならんので、迷うことなく行く。

糖分たっぷりの炭酸飲料を一気飲みする。500ミリリットルで生き返った気がする。
時間は限られている。途中の駅までは、予定より速いペースで進んだのでもしかしたら「銭」の公園にも行けるかと思ったが、後半の猛暑で公園行きは断念する。この先に公園があるらしいのだが。

で、無事に駅に着き、出発地に戻る。

春から、何度か県内の工都や商都を走ってきたが、ここも紙の工都である。夜になっても煙が途切れることはないような感じだった。