甘かった

仕事が横から横から割り込んで来た日。
くそおっ、と思いながら片付けたが、昨日の積み残しもまだまだ。

退勤時刻になる。

外は、豪雨。
相変わらず、仕事が横から横から割り込んで来る。
雨雲レーダーを確認し、雨雲が通り過ぎる時間を睨みつつ仕事を続ける。作業ブースに閉じこもり、ひたすらキーを叩く。
豪雨がぴたっと止む。風が涼しくなる。しかし雷が鳴る。
昨日の積み残しを片付けにかかる。頭の中が少しずつ整理される。
とりあえず、明日の段取りができる。職場を後にする。
嵐のような日だった、なあ、と思いながら街まで走る。時刻は遅かったが、明るく涼しい。

と、突然。
あっという間の豪雨。雨雲レーダーには想定外の。
急いで近くの駅にエスケープする。朝だけで１９キロ走っていて、帰りは当然疲労困憊。そのたらたらランが嘘のような速さで路地を走る。何とかたどり着いたが、びっしょんこ。

麦なしでこの駅からは、珍しい。
電車に乗るとみんな想定外だったようで。
嵐が過ぎた、かと余裕こいていたら大失敗だった。仕事の方も油断ならんなこりゃ。
まだまだ、仕事が、横から横から入り込んで来そうである。