きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

吹屋という街へ

2017-07-28 20:42:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
昨秋の話。

岡山に行ったときに入手した観光パンフに気になるところが載っていた。

赤い煉瓦色の街。最寄り駅からは結構遠そうだが行ってみたくなった。時は去年の初秋の頃。

朝はいつものJRを5時に出る便。朝御飯を買い込む。
特急乗り放題で児島まで行き、そこで備中高梁まで行く。これはもうすぐというところ途中の美袋駅。みなぎと読むらしい。

備中高梁は、地図で見るともう山の中。備中松山城には寄らず、吹屋を目指す。JRの連絡は比較的良かったとはいえ、ここまで4時間余り。帰りの時間にそう余裕はない。

川を越えて、西へ向かう。まだ店が多い。山の中に入る前にトイレに行けたらいいのだがどうだろう。

山中鹿之助(?)、聞いたことがある。詳細は不明。

街を過ぎてやや山の方へ。

お地蔵様。失礼します。

こちらはミラーマン。ご苦労様。

山に入る前にコンビニを見つけてやれやれとトイレへ。

と思ったら隣が観光協会だった。ここで借りても良かったか。成羽町というらしい。

ここから山へ。かなりの勾配覚悟。

何か良さそげな道ではある。

暫く行くと分岐に差し掛かる。

何か良く分からんが、今日は通って良いのかどうかわからんので、県道でない方を行く。

これが尋常でない勾配が続く。

途中、とと道というのが交差している。昔からの道のようで面白そうだが、本当に山の中のようで行く気持ちにはならず。


下って上って曲がって曲がって。曲がって曲がっての方は道に迷いそうだが、表示はしっかりしているのでほとんど困らなかった。

まだまだ上る。この辺りでちらほら見た白い屋根の旧家屋。

山の中、である。山の中だが村がある。よう上ってきた。昔の町はこれが当たり前なのだろう。

で漸く吹屋近辺らしい。

坑道跡。深くは入っていないが。

こちらも詳細不明。ろくにリサーチをしていないこともある。でも見ただけで満足していたりする。

吹屋の町に入る手前、県道と交差する。いよいよか。

その通りだった。

で、入る。さらにゆっくりとラン。

何か楽しい。

明日の準備だろうか。やや興ざめ。そういえば、この近くでやたらと自転車を見た。

なおも続く。わんこ、元気か。

町並みは続く。鉱山があった町は、別子にしても石見にしても栄えた名残が確かにあって、それが感じ取れるのが凄いと感じる。正に遺産。


お店も現役からリニューアルから、まあ良いこと良いこと。

町はずれの神社を経て、再び。

走り始める。もうそれほど上りはないはず。

とりあえず、面白そうだがパスして走る。

ダイナミックな下り。で県道を右に曲がり。

新見市へ。

こちらも古いものが相応にある。それらを見ながら走る。で、右に曲がろうとしたら。

元々、この道はアップダウンが激しいので本当にここを行くのかどうしようかと迷っていたが、素直にフラットな方を選択。

この辺りまで淡々と走るが、ここで水分が欲しくなる。自販機をさがすが案外ない。

郵便局前で漸く自販機を見つける。
に万歳である。

正に万歳である。

この辺りは哲多町というらしい。これもまた「伝統色」の濃そうなところ。

道は、淡々と続く。この辺り、気分的にはきつかったことを覚えている。上り下りよりも。

でトンネルの手前。碑に歴史を感じる。

トンネルを抜け、国道へ。井倉洞は昔ヨメさんと来た。さっきの通行止めのところの道を行っていれば、ここを覗こうかと思っていたが、今現在、その余力はない。

この辺りも予習していれば、へえーってなるんだろうなと思いつつ。

後数分でJRが来るというのでここで終了。ほぼフル。

ほぼフルだが、アップダウンはそこそこあった。


駅の近所に麦買うところが無くて、珍しく麦なしでJRに乗った。結構混んでいてまあ仕方がないかというのと、結構疲れていてしばらくは無くても割合平気だった。
で、岡山でようやくありつき、児島で一息ついて、アンパンマン列車の中で無事に座席を確保してゆっくりと余韻に浸りつつ。

坂の勾配はきつかったが、以前より苦にはしていない気がした。だから行こうとしたのかもしれない。前ならそれすら思わなかったかもしれない。

と思う。