きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

車でツーリングの話~南九州遠征

2018-08-20 20:56:39 | 徒然に2018-2020
漕走ではなく車での移動だが、これまであまりこういう機会がなかったので、記す。車だが、エアコンも付けないし、飲んだり食べたりしながら運転はできないので、気分は単車に乗っているのと同じ。

1日目。
起床は3:30。いつものように身支度して4:20出発。前日は早めに飲み終えているので酒は残っていない。

で、6:20着。予定よりかなり早い。

待ち時間で朝食。
で、定刻通りの7:30始発便乗船。障害者割引はなかった。インターネット予約をすればよかった。350円の損。

この船のエレベーターは後付らしい。

佐田岬を見ながら、ずっとデッキで過ごした。

着岸前にトイレを済ませる。身障者用が有り難い。
ここから8:50港発で9:50に臼杵ICから東九州道へ。片側一車線だが、とくにストレスなく。ここまでは予定通り。ところが。

延岡南で思いがけず出てしまう。本線と出口のETCが紛らわしかったため。それと同時に急に雨。元に戻るのに20分か30分かかる。結果的に「ととろ」に思いがけず会う(この辺りが土々呂という所らしい)。

高速に復帰し、すぐの川南PAでトイレをすませる。土産のいいのはあるがジュースのいいのがない。トイレに入れただけ。

慌てたせいか、ガムがズボンとシートにくっついてしまっていた。ここから雨が多かった。

宮崎道に入り都城ICで降りて、国道10号線へ。車が多いな。

途中道の駅でトイレ。すえよしというところ。

地元のアイスを喰う。

が、地元のコーヒーを買いそびれる。バレーボールの中継でよく見る企業名。
さらに進んで南(東?)九州道に入る。ずっと1車線だがそれほど苦ではない。しかし加治木JCTで2度目のミス。分岐の直前で大型トラックを追い越そうとして、鹿児島に行く左車線に入り損ねた。空港まで行き、降りてから折り返す。ナビが案外役に立たない。で、今度こそで指宿スカイラインに入る。そのまま近くまでいこうとしたが、ナビの方角を鵜呑みにして走ると、なぜか一般道にでてしまう。3回目のミス。仕方がないので、一般道経由で知覧を目指す。錦江湾が近くに見えるところまで来ていたらしい。写真をとる余裕はない、というより路肩がうまい具合にない。この辺りは単車のときとは違うな。

第一目的の知覧着。駐車場を探すのに20分ぐらい。記念館周辺も車を走らせる。地図上は、武家屋敷周辺に車を置いて。あるいは記念館に車を置いて武家屋敷まで漕ぐことを考えたが、坂がきつそうで止める。また、武家屋敷も段差があって、中には入れないのでそこそこ雰囲気を感じるだけで出る。車を置いてから約一時間。記念館にはいかず。十分か。
来たら案外、というのはあったかもしれないが、来たという事実が得られれば案外、ということなのだろうと思う。これは単車に乗っていた時分から。

路線バスの後を追って加世田に行き、そのまま吹上浜へ。車を止めて、サンセットブリッジを目指す。

途中、道が分からなくなったり、段差があって入れなかったりといろいろなことがある。ここも一時間漕ぐ(これは別稿で)。閉門時間には余裕があったが、あまりに人が少なく、海岸沿いは、いつ行き止まりになるか、いつ戻らなければならなくなるかとかなり心拍数が上がった。

ホテルへ。戸惑われるが風呂のこととかいろいろ気にかけてくださる。

試しにいろいろなところにつかまりながら入ってみる。バスタブをまたぐ際に、右足がギリギリ、という感じだが、問題はなさそう。

スーパーに行くが、お惣菜のいいのがないのでマクドで夜マックを注文。

2日目。

起床4時半でいつも通り。1時間半ほどで準備をすませる。風呂に時間がかかったが、髭も剃れたし、湯船にも入れた。体を洗うのが一苦労ではあった。食事まで1時間弱あったので、外に漕ぎに行く(これも別稿で)。あてはない。朝食までに戻れるかなというぐらい、途中、道がなかったが、何とか戻れる。

食事は、バイキング式だが、儂を見たパートのおばちゃんが儂の好みに関係なく一品ずつ均等に盛り付けて運んでくれたので、素直にいただく。飲み物までわざわざ持ってきてくれる。朝食時間はフリードリンクらしい。

8時前ぐらいに出発。給油。金曜日のサービスデーで5円安くなる。燃費はいつもより良くて、リッター17キロと少し。さてどこにいくかという感じになる。事前に観てみたかった、くじらの眠る丘を通り過ぎてしまうが、何とか戻る。

こんな感じ、何もないといえば何もない。でも十分。


結局亀ヶ丘の展望台に行く前に、やはり行っておくかと野間岬へ向かう。この道が綺麗だった。

着いた筈だが、岬への道が分からず岬周辺をうろうろする。後浜というところに迷い込む。当たり。貸し切り状態。

結局ナビで道を探す。こんな細い道、表示もあまり目立ってないしナビないと分からんて。平日だからか、他の車はなかったが、結構狭い道が続き、ドキドキした。とりあえず、車から降りて少しだけ漕いだのでここが車椅子での最西端か。

その後、鑑真記念館に行くが、想像より「しょぼい」し、駐車場から記念館に上がる道が結構な勾配なので、とりあえず亀ヶ丘に行く。何故か007の碑の方が分かりやすく目立っていた。


亀が丘は、2つの展望所があり、星が見える方は、うまく車で上まで上がることができた。

あれがもう一つ(東シナ海)の展望台だな。

が。東シナ海の方は、階段があって断念した。順番か逆なら、星の方はバリアフリーでないかもと行かなかったかもしれない。これもタイミングというか運か。まあ、一つでも行けてよかった。

この後は最南端の駅である枕崎まで行ってから北上しても良かったが、もういいかともと来た道を戻り、宮崎に移動する。時間が有り余っているので、寄り道をしてもよかったがその辺りはどうするべかと迷いながら車を走らせ、とりあえず道の駅でトイレを済ませて、高速ではなく一般道で移動するのみにすることに。

ナビの指示通り、鹿児島市内をドキドキしながら抜け(再び曲がる角度の関係で指示が伝わらずミスをするが)、桜島を見ながら東へ。この後、10号線に入ると昨日と同じ道になるなと思い、途中「霧島神宮」の文字を見て、迷わず県道へ。霧島神社自体は単車で昔立ち寄ったが、今回は行くつもりはなくて(神社仏閣ほどバリアがきついところはないように思うので初めからチャレンジしようと思ってなかった)、前を通っただけ。でも、のんびりした県道から国道に出て、無事にホテルに到着。


ホテルでは、昨日と同じようにシングルを予約していたが、御厚意で一階のバリアフリールームをシングルの料金で利用させてもらうことに。スーパーまでは約1キロ。一生懸命漕いで晩御飯を運ぶ。

トイレも風呂も楽だった。風呂には椅子まであった。

昨日も今日も工事関係者の方々が多い。こういうビジネスホテルは、街中から少し離れているが、儂好みでいい。
この日はテレビを見ていたら、車いすの上で初の「寝落ち」をしていた。

3日目。
起床はいつもと同じ4時半ぐらい。活動量計が振動するからか規則正しい。風呂とトイレを済ませ、出発準備をしてからレストランへ。パンとかスクランブルとか洋食中心で(何故か写真を撮っていない)。とりあえず、何とか自分で全部できた。以前に比べると食べる量は減った。
まだ早いが、宮崎市内を漕いでもいいかと出発。
こういう時間があるときに限ってナビが正確。パーキングに車を止めて漕ぐか、少し離れたところを観光するか決めていなかったため、うろうろとただ車を走らせる。これは勿体ない。結局校外にある公共施設の駐車場に車を止めて、20分程漕ぐ。漕げればどこでもいい。見に行くより漕ぎに行くのがいいのだろう。青島とか近かったようだが、そこへ行ってもここまでの満足感はなかったか。漕いでからようやく落ち着く。もう病気。
開場時間が近づいてきたので会場へ。会場近くの無料駐車場を狙っていたが、結局訳が分からないまま止められないことになり、会場の地下に止める。こういうときは割り切りが必要。

車を止めてから、さらに時間があったのでうろうろと漕ぐ。結局昼休みとかもずっと漕いでいた。で今回の目的のシンポジウムへ。

担当者に断りを入れて、会場を予定より1時間早く出る。会場自体も夜のイベントの関係で、早め早めの進行だったので、渡りに船だったのかも。ただまあ、これが結果的には良くて、日付が変わる前に帰宅できた。
ナビには新しい東九州道は乗っていないので、画面のマイカーは道のない田んぼや山の中を進んでいたが、行きと違い間違えることなく臼杵へ。途中川南PAで、行きに目を付けておいた果物を土産に買おうとする(上下合流型のPAだった)が売り切れ。この日は土曜日なので人も多かったが。臼杵までは、AKBにずっと歌って貰う。退屈なようで退屈せず。
港に着き、車いすで乗れるかどうか、曖昧な状況のままで乗船。曖昧だったのは、うまく伝わってなかったからだというのが乗ってから分かり、車のポジションを移動する羽目に。それでも丁寧に応対してもらえた。

行きのフェリーは後でエレベーターを付けたような作りだったが、この船はエレベーターが初めからついていた。車いすの場合は事前に確認をと言われたが、事前確認とか予約とかできなくても、その場で対応できるのはできるようだ。
三崎からは、4~5台がグループを作って、保内、そして松山まで速過ぎず遅過ぎずのペースで進む。常に3~4番手で流れに乗って走った。行きと同様に2時間ぐらいで着いた。

昔のツーリングの感覚が蘇ったというか、まあ大袈裟だが、案外行けるなと、そう感じたのが収穫。
来年のこのシンポは盛岡だとか。さて、どうするかと今から思案中。

勿論、参加の可否ではなく行き方を。