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「真夏の夜の夢」~バーミンガム・ロイヤル・バレエ 2011年5月27日公演


行って来ました!バーミンガム・ロイヤル・バレエの「真夏の夜の夢」
バレエの「真夏の夜の夢」は2007年の「東京バレエ団」、コジョカル&マックレー以来。

はうあ~。
素敵だった~。

個人的に、この日はワタクシの誕生日でして、最高に幸せなひとときでした。うひ!
(往復高速バスだけど・笑)

観た場所は1階ライトサイド席。
最初のほうのハーミアとライサンダーのいちゃこらは大丈夫だったんだけども、
終わりの方の、ハーミアとライサンダーの目覚めるあたりはほんのちょびっと死角。
でもぎりぎりオッケーでした。
チケットとってくださったお友達に感謝です!ありがとうございました~♪

公演を観終わってから、ずっと気になることがあって、昔のブログをさぐったりしてたのですが、
結局わからず。
しかも前回の2007年のほうは記事があるんだけども、
その前の初演の時は、そもそもブログをやってなかった!という。


なにしろわたしの「真夏の夜の夢」の知識って、アシュトン版のこのバレエと、
それからバランシン版の昔みたビデオと、
ジュブナイル版の小説化されたものと、
そして何といっても『ガラスの仮面』における劇団つきかげと一角獣による合同公演、←「だったん人の矢よりも早く」のあれですよ、あれ(笑)
映画は観たことあるのかなあ。思い出せないってことは、観たことないんだろうなあ。

うーん。きちんとシェイクスピアの戯曲を読めば答えはわかるのかな?
と、今更なんですけども。
あれだよねー、ジュブナイル版ってのは、子供のときから名作に親しめるのはいいんですが、
うっかりすると、本当のオリジナルを読むのを忘れちゃうってのもありますよねー。
下手したら、ジュブナイル版の方が面白いアルセーヌ・ルパンシリーズもありますし。
(ポプラ社のアレ。南洋一郎は天才だと思うよ!)

えーと、ワタクシのどうでもいい謎ってのは、村人の中に混じっている、
アインシュタインみたいな、、、マッドサイエンティストみたいな人がいるじゃないですかー。
あれって一体?アシュトンによるオリキャラなのか、戯曲を読めばわかるのか?


はー、それにしても、アシュトンの「真夏の夜の夢」って、何回観ても楽しい作品ですよね~。
一幕ものの宿命で、なにかとの抱き合わせ上演ってことになるけれども、
個人的にはキャスト総入れ替えでぶっ続けで「真夏の夜の夢」を2、3回観たいくらいです。
(前々回のギエムプロ&東バ「真夏の夜の夢」は良かったんだんですが、
前回の「バレエ・インペリアル」と「真夏の夜の夢」がムニャムニャ。。。。。
今回はちょいと微妙な「ダフニスとクロエ」だったし。。。。)

都ちゃんのタイターニアは可憐で軽やかでキラキラで、でも女王の威厳もあって、素晴らしかったです。うっとり。
一体全体。
あの中で一番の年長者だろうに、何ゆえ、誰よりも軽やかでキッラキラなんだろう。
素晴らしかったわ!

そして、やはり、彼女にはコミカルなバレエが似合いますね!
スワニルダやリーズやキトリを演じているときのような、観客から笑いを導く仕草や表情が実に上手いです。
ロバのボトムに心を奪われていく様子、ほんとに夢見る夢見る乙女でハートマークいっぱいのロマンチック、かつ、艶やかな表情と演技で、まるでロミオと恋におちるジュリエットのようなのですが、
「ロミオとジュリエット」と違って、そこで笑いが起こるというのがこのバレエのミソなわけで。

ボトム役のロバート・パーカーも飄々としている風でいて、でもかなりノリノリな演技でよかった!
そして彼は、けっこうがっちりしているところが良いでござる。
やっぱし、あんまり、スレンダーな人よりは、ある程度がっちりしているほうが好みなのです。
数日経った今でも Ein Tanz von Rupeln のメロディーが頭から離れません。
またピアノで弾きたくなってきちゃったよー。
あ、でも「真夏の夜の夢」で手に入るピアノスコアはやっぱり「結婚行進曲」ですかねえ。
(うちにあるのはこれ)
「道化の踊り Ein Tanz von Rupeln 」のほうは連弾楽譜で探すと手に入ると思います。
(わたしはヤマハの楽譜を貸してもらってた)

その点、パックのアレクサンダー・キャンベルはかなりがっちりさん(?)で、
細身で小柄な少年を抜け切らないようなダンサーが妖精パックを演じている、という風な、
風みたいな軽やかさや爽やかさ、みたいなものとはちょっと遠かったけれども、
テクニックは確かで、特に回転系とか、とっても良かったです。
まー、なんちゅうか、オベロン役のモラレスが小顔でかなりしまった身体つきだったから、
並ぶとがっちりさが目だってしまったのかもしれません。
うっかり八兵衛みたいな演技で踊るときちっとしている感じでした。

しかし彼を観ていたら、初演の古川くんのことも思い出しちゃったんですが、
それよりも大嶋くんのパックねー、(前回のパック役)あれ、良かったんだよな~。(ちょいと涙目)
ことに、大嶋くん、「なんか、へんだなあ」と感じる踊りが多かった中、
あのパックが久々に「いいときの大嶋くん!」という踊りで。
観に行っておいて、よかった、と改めて思い返しました。


人間男女4人も芸達者で笑いを巻き起こしていました。
しかしここでも井脇さんや領子さんを思い出してしまった。
高村さんのハーミアもいつか観てみたいなあ。

カラシナの精のジャオ・レイも素敵だった~。
妖精のソリストたちがタイターニアがロバのボトムに夢中になっているところで
「んま!大変!」ていうところ、可愛くて最高です。
大変大変!と慌てつつも、女王さまの気まぐれには慣れっこで動じないところも笑えます。

妖精の群舞は、ちょっと、まとまりがなかったかなあ。
これを観てしまうと、「白鳥の湖」なんかの古典は、今のバーミンガムだと厳しいかもしれない、と感じてしまいます。若返りの時期、、、、、世代交代の時期、、、、なのかなあ。

初めて観るセザール・モラレスは、鋼というか、若竹、、、違うなあ、
鞭のようというか、、、、よくなめした上質の皮のような、、、、、、

それから、ほんのちょっと、ジュドさまに似てるかもー!!!!!
と、思った(錯覚した)時点でちょっと目がハートに(←単純)

あ、でも、さすがにジュドさまのような強烈なカリスマ性なりオーラみたいなものはなかったのですが、とても端正で美しい踊りでした。
ほんで、たまに木村さんにも見えたりしたり。

ってことは木村さんとジュドさまは似てる?・・・・てなことはないか。。。。

関係ないですが、私の売り場に時々みえるお客さまで、
「お!背を高くしたヤフニューク!」みたいなお方がいるんですが、
ある日を堺に、彼はワタクシの目には、「高岸さん」に見えるようになってしまい、
でも高岸さんとヤフニュークは、、、似てない、、、んだよねー。不思議だわ。


オベロンとタイターニアの仲直りのパ・ド・ドゥや、オベロンのソロもとても良かったとおもうのですが、彼、もちっと押しの強さがあってもいいんじゃないかなあと思いました。
物静かで怒らせるとこわいタイプ、笑顔のようで目が笑ってないよー、な、
よくよく見ると、妖精王らしい威厳もあるにはあるのですが、
もっと、こう、、、「目で殺す」(いや、殺されちゃたまりませんが)迫力とかあってもいいんじゃないかなあ。なにぶん「派手派手オレサマモード」という感じの人ではないみたいなので。
地味で上手くて誠実そうで、そういうのって、申し分ないのですが、
これに「妖精だもーん」「人間じゃないもーん」「あひゃひゃ(笑)」みたいなあっけらかんとした、無責任な明るさ、邪気のなさ、いや逆に邪気だらけ?でもいいんだけども、
にゃり~んとした浮世離れした風味が入ってるとね、いいと思うんだ!
そうすると、逆に威厳みたいなものを出した時に際立つというか、、、
上手く言えないのですが。


また観たい演目ですね~。(東バもまたやってほしいなりよ)
バーミンガム、コールドもばっちり!ってなときに、また古典作品を持って来て欲しいと思います。
今は「真夏の夜の夢」と「美女と野獣」をまた持って来て欲しいな~って思います。
リーズやコッペリアもいいですね。

ダンサーのみなさま、お疲れさまでした!
ほんとうに、日本に来てくれてありがとう!!!!!!




「真夏の夜の夢」
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
振付:フレデリック・アシュトン
衣裳・装置:ピーター・ファーマー
照明:ジョン・B. リード

オベロン:セザール・モラレス
タイターニア:吉田 都
インドからさらってきた男の子:小林 巧 (東京バレエ学校)
パック:アレクサンダー・キャンベル
ボトム:ロバート・パーカー
村人:
ジョナサン・カグイオア、キット・ホールダ-、ロリー・マッケイ、
ヴァレンティン・オロヴィヤンニコフ、クリストファー・ロジャース=ウィルソン
ハーミア:アンドレア・トレディニック
ライサンダー:トム・ロジャース
ヘレナ:キャロル=アン・ミラー
デミトリアス:マシュー・ローレンス
蜘蛛の精: アランチャ・バゼルガ
エンドウの花の精:レティシア・ロ・サルド
蛾の精:ローラ・パーキス
カラシナの精:ジャオ・レイ
妖精たち: 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団



指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
合唱:江東少年少女合唱団


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都ちゃんの本


バレリーナ吉田都さんの所属事務所によるチャリティイベントが開催されます。
2011年6月5日(日)にフリーマーケットが行われ、
所属するタレント、モデル、俳優、ダンサーなどが出演したり、私物を出品したりするそうです。

「Hands Together」チャリティフリーマーケットを開催します!
ブルーミンググループに所属する多数のタレント、モデルが参加します。
是非お越しください!

■イベント名:「Hands Together」チャリティフリーマーケット
■日時:6月5日(日) 13:00~16:00(商品がなくなり次第、終了します。)
■場所:東京ミッドタウン ガレリアB1F アトリウム(東京都港区赤坂9-7-1 )

詳しくは→こちら

こちらの情報によると、都ちゃんが確実にいるのかどうかはわからず。
参加者リスト(ただし出品者のみの人も含む)には入っているので、
興味のある方・お時間のある方は是非!

うううう。
さすがにこういうのって、、、静岡じゃありえないもんなあ。


静岡じゃありえないというか、静岡でもやってくれたら助かるもののひとつに
Kバレエの公演もあるんですよねー。

うちの母、「哲也くん大好き!」ってな人でして、熊川哲也のラジオ番組も毎回カセットに録音して楽しみにしているんですよ。
そして、いまだに10年以上前の、ロイヤルバレエの来日公演での「ベンジャミン&熊川のドン・キホーテ」でのことですが、どういうわけか、NHKホールの1列目センター席のチケットが手に入ってしまった我々なのですが、
いまだに、この件では、母親に感謝されまくりなのですね。

その頃は確かに、フィギュアスケートのチケット獲りが楽勝に思えるくらいに、
バレエのチケットを入手するよほうが、わたしにとっては大変なことでしたし、
このときのロイヤルバレエのチケットも、そんなに簡単ではなかった記憶はあります。
それでも、まあ、今よりは、競争率は高くなかったと思うのね。
当時大変だったのは、オンラインチケット先行予約抽選とかなくて、
チケ獲りの日は会員先行だろうと一般前売り開始だろうと、電話の前にスタンバイしていなくてはいけなかった、ってーのがありますな。
で、そのためには休みをゲットしないといけないとか、ね。

だからまあ電話さえ繋がればなんとかなったなー、という感じだったような、、、。

そんなわけで、今と比べたら、たいして苦労もせずに獲ったチケットで感謝され続けるのもなんだか面映いわけです。
(電話に比べたら、ネットやハガキやFAXで予約、抽選の今のシステムのほうが、とても楽なのですが、
問題は容易に誰でも買えるようになった半面、買占め・転売などの悪さをする輩がさらに増えてしまったことですね。)

その後も都ちゃんにしても、テディにしても、母をさそって何度か観にいきましたけども。

そういえば、テディがロイヤルを辞めてからは、母は一度も彼を観ていないんだよなあ、ってなことに気がつきまして。

母にバレエを見せる=チケット代&交通費はワタクシもち
なのは、そういう、金銭的な面でのネックは、もう、ずっとこれまでもそうだったのでそれは別にかまわないのですが(だってうちの母、基本的に無職だから・笑)
問題は、うちの母は壊滅的な方向音痴・交通音痴なところなんですねー。
つまりは、彼女に何かを見せてあげたいとなると、誰かお供が必要なので、
ようはわたしが一緒に行かなくちゃならない。。。。。。

ここんとこKバレエもご無沙汰してるからなあ。(好きなダンサーがどんどんいなくなってしまったのが大きな原因)

一番いいのは、静岡市民文化会館(うちの近所)でKバレエが公演してくださることだったりするのですが・笑

静岡でやるからには、集客面からしても、熊川哲也が出ないと公演成り立たないだろうし。

なんて言ってて、結局は母と一緒に東京方面へお出かけするんだろうな(笑)


吉田 都 一瞬の永遠 英国ロイヤルバレエ・プリンシパルのすべて
バーミンガムの公演を観に行ったときに会場で売っていました!
てっきり、でかい写真集だと予想していたのですが(昔買った、文春から出ていたあれみたいな)、違った。
会場で買おうと思いましたが、天気が悪くなるといやだな、と思ってやめちゃった。

オンディーヌ、生で観たかったな~。


吉田 都 一瞬の永遠 英国ロイヤルバレエ・プリンシパルのすべて
クリエーター情報なし
世界文化社







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