1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

Midori

2011年06月19日 | Weblog
発表会が終わったら、存分にのんびりしようと楽しみにしていました。

が、しかし。

月曜日:練習があることを失念していて、朝から大慌て。夜は東急でレッスン
火曜日:自宅教室。7名の予定が、夜の2名が急遽お休みで、手の込んだ夕食を作りかえって忙しくなる
水曜日:チケットの手配で電話にかかりきり、その後演奏会鑑賞。譜面浄書
木曜日:自宅教室、また慌てた戸塚カルチャー。息子の誕生日会
金曜日:音楽院、レセ。譜面浄書
土曜日:譜面浄書、自宅教室、レセ

心の準備がなかったことが2件あり、動揺しました。
これは、気が抜けているということなんでしょう・・・。
何もしないで朝寝坊を決め込むとか、DVD見まくるとか、実現できずにいます。
譜面の浄書は、前から依頼されていたものを、発表会が終わるまで手をつけていなかったんです。
昨日、今日、と朝3時までやって、どうにか間に合いました。
徹夜してもいいと思っていたんですが、もうそれができない。
意識がもうろうとして、作業が進まないので、諦めて寝ました。

さて、演奏会の話。

以前からとても興味があった、五嶋みどりさんのリサイタルに行きました。

6月15日(水)
五嶋みどり&オズガー・アイディン
デュオ・リサイタル2011
みなとみらいホール

プログラム
モーツァルト:ピアノとヴァオリンのためのソナタ イ長調 K.526
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 ト長調 Op.78
ウェーベルン:4つの小品 Op.7
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第9番 イ長調「クロイツェル」 Op.47

五嶋みどりさんといえば、「天才少女」。
自分と同世代、と言い切るとずうずうしいかもしれませんが、10歳も違わないので大目にみてください。
お母さんの厳しい指導、タングルウッドの奇跡は、その時期にニュース等で知っていました。
改めて見てもすごいですね、これは。
当時は3/4サイズの楽器を使っていたそうです。

五嶋みどり タングルウッドの奇跡


The tale of two Midoris.

(余談ですが、伊藤みどりさんのジャンプは格別ですね。高さがすごい)

髪型やメイクに改善の余地があるのでは、などと演奏以外のことが当時の私は気になっていました。

その後、演奏活動はもちろんのこと、地域密着型の社会貢献活動に取り組んでいることを知りました。
ぜひ生演奏を聴きたい。
そう思いつつ機会がなく、ふとひさしぶりに開いたHPで来日中であることがわかったんです。
スケジュールを確認したところ、行けそうなのは、みなとみらいホールとサントリーホール。
その時点でサントリーホールは完売でした。
火曜日、レッスンの合間にみなとみらいホールに電話したところ、呆れるほどつながらず・・・。この演奏会の問い合わせなのか、他の人気チケットの売り出し日だったのかはわかりません。

営業時間が終わるギリギリに電話が通じたところ、「予約枚数は終了、当日券は30枚販売予定」とのこと。
詳しくは主催へ確認せよ、とのことだったので、イープラスに電話。
これまたなかなかつながらない。変な自動案内アナウンスを何度も聞かされました。あれってストレスですね・・・。しかも通常より通話料が高いらしいから余計に気になる。
やっと通じたら、「当日券枚数は未定」という返事。
みなとみらいチケットセンターでは30枚と言ってましたが、と言ったら「じゃぁそうかもしれません。が、イープラスでは枚数は言わないことになっています」だそうで。

連番で取れる可能性も低く、場合によっては1枚も買えないかもしれない、という状況でしたが、会場に向かいました。
行かないで諦めたら、次はいつかわからないから。
結局、発売時間5分前くらいに会場に着いて、列に並びました。
20番目くらい。
買えないかも・・・と思いましたが、列にはチケットを持っている人や予約済み当日引き換えの人も混ざっていて、私のように「あてもなく当日券を買いにきた人」の中では4番目、ということ後でわかりました。
S席は1枚しか残りがなく、A席を2枚確保。
3階席の一番後ろでした。9千円だけど。
確かここは、ヨー・ヨー・マの時も座ったあたり。あのときは1万円以上だった。
ステージはかなり遠いです。
でも、買えただけよかった。

ステージに登場するみどりさん。
小柄で華奢。
小さい、というか、とにかく遠い。
意外なことには譜面台がありました。
でもあまり頻繁に符めくりをしなかったので、部分的に見ていたのかもしれません。
演奏はとてもアクションが大きいです。上下、前後、斜めに。

私はブラームスがとても印象に残りました。
できることなら、800席くらいのホールで聴きたい。
でも1人で(ピアニストもいるので本当は2人で、ですが)これだけ集客できるんですから、やはり大ホールということになるんでしょうね。
オペラや芝居のように舞台セットや派手な照明もなく、言ってみれば体ひとつ(楽器はあるけど)で、観客を満足させる。
本当に特別な人だけができることです。

演奏会のことをいろいろ書こうと思っていたんですが、チャイコフスキーのコンチェルトを聴き始めたら、そちらに気がいってしまって。
これをホールで聴けたら。


Midori(五嶋みどり) - Tchaikovsky Violin Concerto 1st mov 1of 2


感動ポイント満載の曲ですが、1楽章の6分22秒あたりのところ本当に心が震えます。
自分がオケで弾いていたらまずここで泣くなぁ。
どう考えても自分がソリストのパートを弾く想像はできないので、オケ側の気持ちになってしまう。
冒頭のひたひたした感じも好き。
これを全曲弾くソリストの集中力はとてつもないですね。
コンチェルトって素敵。憧れます。
コメント (6)
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