ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

風吹き止まぬキムアネップ。

2012-10-07 22:07:34 | Weblog
オホーツクの音って、どんなだか知ってますか?

ゴー!ゴー!ゴー!

風の音しかしません。風の音しかしないんです。

風に飛ばされそうになりながら走り、風に飛ばされそうになりながらテントを張り、泣きそうになることもなく、鼻歌を唄いながらペグを打つ。

だって、だって、今までもっと辛い目にたくさん遭ってきたんだもん。

テントを張り終わったら、地べたに座って、身体の片側にゴー!っという風を受けながら、満天の星空に身を委ねる。

オホーツクって、風が強いから嫌いだよ。いつだって飛ばされてしまいそうだ。

でも、地平線際に浮かぶオレンジ色の月は綺麗だから好きだ。

風が雲を吹き飛ばしてくれて、満天の星空を見せてくれるから好きだ。

きっと朝には、青い海と、海みたいに大きな湖が目の前に広がってる。

だから、僕は・・・いつもここに来てしまうんだな。

ウルトラスーパースペシャルグレート・・・なんちゃら。

2012-10-07 19:36:58 | Weblog
今女満別にいます。まだキャンプ場には着いていません。
寒さが尋常ではないので、温泉です。女満別温泉、山水の美肌の湯。

ここから一時間ちょっと。サロマ湖畔のキムアネップ岬まで走る予定。

僕のバイクにはいささか問題がある。夜に走ると危険な理由がある。
フロントフェンダーの上にテントを積んでいる。それはちょうどヘッドライトの下になる。
ヘッドライトの光の下半分をテントが隠してしまう。つまり、下を照らさない。
そして、積んだ荷物の重さで、リアが沈んでいる。必然的に、ライトは上を照らす。真っ暗闇の中、ハイビームにすると、道の向こう側のその上を照らしてしまう。

そして、ヘルメットのシールドが汚れている。そして、曇る。
だから、どんなに寒くても、暗い場所ではシールドを開けて走る。・・・凍る。

とにかく、危ないことこの上ないのです。

網走から女満別へ来る路。道を間違えて、農道を延々と走ることになってしまった。
あまりの見えなさに・・・びびった。びびってしまった。

なので、ちょっと仕様を変更。
今日から、夜に走る時はテントをサイドに移動することにした。

名付けて、ホンダVtwinマグナ、クレイジーホース北海道スペシャル、ナイト仕様!

・・・長い!

さぁ、頑張って走ろう。

三連休だったのね?

2012-10-07 12:50:55 | Weblog
今日は天気がいいから・・・めっちゃ天気がいいから、知床五湖でも観て行こうと想ったら・・・。

キタサンとダッチオーブン佐藤からアドバイス。
「一湖だけだったら無料だから、一湖だけにしたらいいよ。浮いたお金で美味しいものが食べられるし」

せっかくのアドバイスなので、一湖だけ見ることにした。

今日は三連休の中日のようで・・・世界遺産は大にぎわい。・・・一湖だけにして良かった。

それにしても、すごい人だ。駐車場待ちの車の列が道路にズラリ。北海道で、こんなに人がいるのを初めて見たよ。

朝の羅臼川。久しぶりの太陽。

2012-10-07 08:07:28 | Weblog

この二週間、気持ち良く晴れた日が無かったような気がする。霧、曇り、雨。なかなか気持ち良く走り出せる日が無かった。
それでも、気怠い気分に鞭を入れて走り出したのは、旅の終わりが近づいているからなのかもしれないな。

今朝は、温泉からスタート。キャンプ場から徒歩3分。熊の湯。
ここのお湯は、気持ちがいい。入れない人が続出するくらい熱いのだが、そこにジッと耐えながら長時間浸かるのが気持ちがいい。
昨日知り合ったダッチオーブン佐藤さん曰く、血が流れるほどの傷じゃなければ、熊の湯のお湯に浸せば一瞬で治るのだそうだ。
「嘘だね?」と聞くと・・・
まぁ、それはちょっと大袈裟だけど・・・ホントに治るんだよ・・・と言っていた。

まぁ、朝から温泉に入って気持ちがいいよっていう自慢話なんだけどね。

お風呂から戻って、キタサンのテントへ。
コップを差し出して・・・
「朝なんだから、コーヒーとか入れたらいいと思うよ」と言ったら、美味しい水がいいよね?と、ロックアイスの袋を開けてお湯を沸かしてくれた。

グッドモーニング羅臼。・・・なんともいい朝だ。

リアル野生の王国。

2012-10-07 00:56:47 | Weblog

今日は羅臼にいます。

3日前に、キタサンから連絡が来ました。
「今帯広にいるねん」
何で?
「羅臼のキャンプ場が13日で閉鎖されるから、明日羅臼に入って、ラストまでいるねん」
へぇ・・・で?
「羅臼に来れば?」

そういうわけで、今日は羅臼にいます。

それはいいとして・・・。
今日は衝撃的な事がありました。
お風呂セットを中標津の温泉に忘れて来たという事実に、さっき気付いたというのも衝撃的ではあるのだけれど、それよりももっと、遥かに衝撃的な事件なのです。

なんと、なんと、とうとう、とうとう・・・野生のヒグマと遭遇してしまったのです。
さすが知床!・・・これが知床!と言わざるを得ません。
ヒグマとの距離・・・15メートル。数秒間、見つめ合ってしまった。
行く手に現れたヒグマ。1メートル半ぐらいの小熊。
小熊と分かった時点で戦慄が走る・・・そばに母グマがいるはず。こっちはバイク。ダート。Uターンするほどの道幅が無い・・・母グマが出て来たら・・・終わりだ。逃げ場が無い。

息を呑み、小熊と見つめ合った数秒間。

小熊は道路脇の熊笹茂る森の中に駆け込んで行った。

写真!ヒグマの写真!と想いバイクを進める。だがしかし、間に合うはずもなく、駆けていく小熊の後ろ姿を見送ったのであった。

わぁ・・・熊に会っちゃった・・・わぁ。

何事も無くて良かったと、ホッと胸を撫で下ろしながら・・・熊に会っちゃったなぁ・・・俺も熊に出会っちゃった一人に加わったなぁ・・・と、感慨に耽りながらバイクを走らせるのであった。

写真は、カムイワッカの滝。流れている水は、全部、強酸性の温泉です。
温泉が流れる滝を、裸足になって、上流まで上って行けます。
カムイワッカまでの道のり・・・浮き砂利ダート11キロ。オンロードバイクには少々きついダート路。

転ばなかったし、ヒグマにも襲われなかったし・・・行って良かったなぁ。

今日は、そんな一日でした。