今日の晩御飯はカレーにすることにした。富良野の野菜をふんだんに使ってカレー。上富良野産の豚のモモ肉でカレー。薪ストーブで調理してカレー。
フライパンで上富良野産の豚のモモ肉をジュージュー炒めていると、暗闇から人が現れた。
「旨そうなもん作ってるな」
妖精かと想ったら・・・佐藤さんだった。
ニコニコして立っている佐藤さん。座ってくださいよと言うと、首を振って手に持った袋を差し出した。
中身を見ると、袋いっぱいに小さな梨が詰まっている。
少し立ち話をした。これから旭川に行くのだそうだ。明日の朝一で病院に行くために、前乗りで旭川の親戚の家に泊まるのだそうだ。
注射を打って、検査の結果をみて、結果が芳しくなければ、何日か病院にいなければならない。悪ければ入院。
しばらく居るのかい?と佐藤さんが聞いてきたので、しばらく居るつもりです、と答えた。
すると、佐藤さんがこう言った。
「しばらく居るなら水を出してやんなきゃな。簡単だから、今やってきてやっから。」
佐藤さんは闇夜に消えて、僕は水道の蛇口を捻って待つ。
チョロチョロチョロチョロ。・・・ジャー。
やった!水が出た。
廃バスの後ろにある五右衛門風呂へ。
水を出して、タオルで釜をゴシゴシと洗う。
梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。
梨をくれる神と水を出してくれる神は、同一人物なのでした。
そんなわけで、寒い寒い富良野の生活。水とお風呂を手に入れて、いよいよ盛り上がって来たのであります。
おわり。
フライパンで上富良野産の豚のモモ肉をジュージュー炒めていると、暗闇から人が現れた。
「旨そうなもん作ってるな」
妖精かと想ったら・・・佐藤さんだった。
ニコニコして立っている佐藤さん。座ってくださいよと言うと、首を振って手に持った袋を差し出した。
中身を見ると、袋いっぱいに小さな梨が詰まっている。
少し立ち話をした。これから旭川に行くのだそうだ。明日の朝一で病院に行くために、前乗りで旭川の親戚の家に泊まるのだそうだ。
注射を打って、検査の結果をみて、結果が芳しくなければ、何日か病院にいなければならない。悪ければ入院。
しばらく居るのかい?と佐藤さんが聞いてきたので、しばらく居るつもりです、と答えた。
すると、佐藤さんがこう言った。
「しばらく居るなら水を出してやんなきゃな。簡単だから、今やってきてやっから。」
佐藤さんは闇夜に消えて、僕は水道の蛇口を捻って待つ。
チョロチョロチョロチョロ。・・・ジャー。
やった!水が出た。
廃バスの後ろにある五右衛門風呂へ。
水を出して、タオルで釜をゴシゴシと洗う。
梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。
梨をくれる神と水を出してくれる神は、同一人物なのでした。
そんなわけで、寒い寒い富良野の生活。水とお風呂を手に入れて、いよいよ盛り上がって来たのであります。
おわり。