ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。その3。

2012-10-10 23:18:28 | Weblog
今日の晩御飯はカレーにすることにした。富良野の野菜をふんだんに使ってカレー。上富良野産の豚のモモ肉でカレー。薪ストーブで調理してカレー。

フライパンで上富良野産の豚のモモ肉をジュージュー炒めていると、暗闇から人が現れた。
「旨そうなもん作ってるな」
妖精かと想ったら・・・佐藤さんだった。

ニコニコして立っている佐藤さん。座ってくださいよと言うと、首を振って手に持った袋を差し出した。
中身を見ると、袋いっぱいに小さな梨が詰まっている。

少し立ち話をした。これから旭川に行くのだそうだ。明日の朝一で病院に行くために、前乗りで旭川の親戚の家に泊まるのだそうだ。
注射を打って、検査の結果をみて、結果が芳しくなければ、何日か病院にいなければならない。悪ければ入院。

しばらく居るのかい?と佐藤さんが聞いてきたので、しばらく居るつもりです、と答えた。
すると、佐藤さんがこう言った。
「しばらく居るなら水を出してやんなきゃな。簡単だから、今やってきてやっから。」

佐藤さんは闇夜に消えて、僕は水道の蛇口を捻って待つ。

チョロチョロチョロチョロ。・・・ジャー。

やった!水が出た。

廃バスの後ろにある五右衛門風呂へ。
水を出して、タオルで釜をゴシゴシと洗う。

梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。
梨をくれる神と水を出してくれる神は、同一人物なのでした。

そんなわけで、寒い寒い富良野の生活。水とお風呂を手に入れて、いよいよ盛り上がって来たのであります。

おわり。

梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。その2。

2012-10-10 21:09:58 | Weblog
廃バスが置いてある敷地の隣には、地主の佐藤さんが住んでいる。ちっちゃくて愛らしい、いつもニコニコ笑っている可愛いおじさんだ。

前に話をした時、佐藤さんが重い病気にかかっていると知り、心配をしてきた。
この前会ったぶどうおじさんが言うには、臓器を摘出して、いつも寝ている・・・とのこと。
今回は会えないのかな・・・そう想っていた。

一昨日の出来事。
バイクで麓郷まで水を汲みに出掛けようとした所、佐藤さんの家の敷地におじさんがいるのを見つけた。
佐藤さんの家の敷地にいるからといって、佐藤さんだとは限らないのが、佐藤さんの敷地の特徴である。知らないおじさんがたくさん出入りしている。

誰か不明のおじさんは、スコップ片手に排水溝のヘドロをすくっていた。
「あれは佐藤さんじゃないな・・・」
そう想って、ぺこりとお辞儀をして通り過ぎると・・・佐藤さんだった。

慌ててUターン。バイクを降りて、挨拶をする。
話によると、病気の方は思わしくないようではあるが、元気に動いている姿を見ると、少しホッとする。

「ゆっくりしてってください。」

佐藤さんはそう言って、仕事に戻っていった。

梨をくれる神あれば、水を出してくれる神もあり。

2012-10-10 20:44:51 | Weblog

富良野山部の廃バス。売りは・・・五右衛門風呂だったはず。
富良野の星空より綺麗な、山部の星空を見上げながら入る五右衛門風呂。

二年前までは引いてあった電気が、今回は消えていた。そして水も・・・。
水がなければお風呂にも入れない。これ、摂理。水があっての風呂である。

富良野には、これといった温泉が・・・無い。銭湯はあるようだが、営業しているのか不明。
中富良野や上富良野まで行けば良い温泉がある。でも・・・遠い。ちょっとお風呂に行ってくるよ・・・の距離じゃない。

昨日行った吹上温泉までは50キロ。往復100キロ。何かのついででもなければ、行きたい距離ではない。
中富良野の温泉は1000円近くするし、上富良野の温泉は好きな温泉の一つではあるが、やっぱり遠過ぎる。

我が家に導入したいモノ。

2012-10-10 17:56:37 | Weblog
いやしかし、薪ストーブの暖かさといったら、尋常じゃない。
どんなに寒い夜でも、薪ストーブがあれば、きっと乗り越えられることだろう。もちろん、野外でね。

いつ帰るか、いまだ考えあぐねているのだが、帰る頃には関東も秋深し・・・の頃になっているのではないか。

我が家のこと。夏はとても涼しかった。エアコンを使わないのは当たり前のことだとして、大袈裟に言うと、軽井沢の避暑地並みの涼しさだったように想う。・・・白樺があるし。

夏の涼しさを体感すると共に、冬の寒さへの心配が首をもたげる。武蔵嵐山の冬の寒さは、想像以上に厳しそうだ。

富良野山部にて。
ここには薪ストーブがある。帰って来ると、まず、薪ストーブに火をいれる。薪をジャンジャン突っ込んでいくと、瞬く間に燃え上がり、辺りはほんわか暖かくなる。近づき過ぎると火傷しちゃうよ。

ぜひとも、冬の我が家に導入したい。ホームセンターで安いモノを探せば4000円くらいで手に入る。煙突を組み合わせても、大した値段にはならなそうだ。

我が家の裏は山。薪は拾い放題。電動丸ノコを買って、ジャンジャン切れば、薪に困ることは無いだろう。正に、薪ストーブにはうってつけの立地なのだ。

富良野山部。廃バスの裏には、大家さんが集めて来た薪が、山のように積んである。
この三日間、とても寒かったので、薪ストーブにジャンジャン薪を突っ込んだ。お陰で、外で炊事をしていても、リクライニングチェアーに座って星を眺めていても、凍えることは無かった。

それにしても、暖をとるためには薪をジャンジャン燃やさなければならない。その、ジャンジャンの量が問題だ。ここの薪がなくなることは、そうは無いと思うのだが・・・。
我が家に導入して、ジャンジャン燃やし続けた日には・・・それこそ、毎日薪拾いに山に入らなければいけない気がする。結構な重労働だ。

いやはやいやはや・・・こんなにも魅力的な薪ストーブ。料理も出来る薪ストーブ。エコなのかエコじゃないのか分からない薪ストーブ。

我が家に導入するかしないかは、しばし置いておいて・・・
今夜もメラメラと、僕の身体と心を、暖めてくれているのです。

ありがとう、薪ストーブ。感謝感謝です。

どこまで耐えられるか・・・それも挑戦の一つです。

2012-10-10 10:51:28 | Weblog
今日も富良野にいます。

昨日は吹上温泉に行きました。山部から吹上温泉まで、約50キロ。・・・温泉のためだけに、往復100キロ。
距離はまだいいのです。問題はやはり・・・寒さです。
吹上温泉は山奥にあります。かなりの山奥です。もう、やめてくれ!っていうくらい山奥なんです。

吹上温泉で旭川に住んでるおじさんが言ってました。昨日の旭川の最低気温は3度、今日の最低気温は4度だと。
旭川と富良野、どっちが寒いのかは知らないが、旭川と山部、どっちが寒いのかは知らないが・・・距離にして60キロほど。廃バスの中が、どれほど寒かったか・・・想像できるというものです。

とにかく、身を切るような寒さの中、十勝岳温泉から一気に山を下り、上富良野、中富良野、富良野、山部。廃バスに帰って来たのは夜の10時。

薪ストーブに火をいれて、ご飯を炊いて・・・。
寝たのが何時なのか・・・覚えていない。
朝起きたら・・・10時でした。

星が綺麗でした。吹上温泉から見えた星空も、山部に帰って来てから見えた星空も。・・・流れ星がひゅるひゅるひゅる。

寒ければ寒いほど、星は輝きを増していきます。
眩暈がするほどに・・・輝きを増していきます。