ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

リゾバ。その三。

2012-10-19 18:25:59 | Weblog

カボチャがカゴにたまったら、畑の端っこに、まとめて並べていく。
刈り残しがないように慎重に、大胆に。

農家の人は、初めにちょちょいとやり方を教えてくれ、他の仕事場へ行ってしまったので、見渡す限りの大きな畑にダル君と二人。
一服してお茶をして、斜里の農園にのんびりとした時間が流れる。

半日の仕事はあっという間に終わってしまった。
経験という言葉を使うにはあまりに短い時間ではあったが、長靴を履いて、ツナギを着て、ほんの少しだけ泥と汗にまみれることが出来たのは貴重な体験。

お昼過ぎ農家に戻って、お給金を頂いた。半日なので4000円。

あぁ、楽しかった。

農家のバイトをリゾバと呼ぶかどうか・・・まぁ、呼ばないよね。

リゾバ。その二。

2012-10-19 17:39:07 | Weblog

おそらく、想像するに、この雑草地は、ちょっと前まではカボチャ畑で、一度収穫を終えているのだと思われる。
カボチャの蔓はどんどん伸びて、また花を咲かせて実をつける。ある程度実ったらまた収穫、と繰り返しているのではないか?その、ある程度の間に雑草が伸び放題に伸びた・・・のではないか。

カボチャを蔓から切り離すハサミとカゴを持たされ、畑に入って行く。
宝探しゲームならぬ、カボチャ探しゲームの様相だ。

これが結構ある。ズシズシ歩いていくと、足がゴンと何かに当たる。それがカボチャだ。切ったカボチャはカゴに入れる。

とても天気がいい。風もなく快晴。農家の仕事日和とは・・・こんな一日のことなんじゃないのかなぁ。

リゾバ。その二。

2012-10-19 17:22:27 | Weblog

雑草が生い茂る場所。
さて、ここは何処でしょう?ここで何をするのでしょう?

今日は、農家のアルバイトをやって来た。急遽のピンチヒッター、半日だけのお仕事。ドキドキワクワク。

朝8時、ダル君と一緒に農家へ。ダル君は、顔がダルビッシュに似てるからダルと呼ばれているみたいだ。すごく似ている。
朝のバイクはさすがに寒い。

農家に着いて軽トラに乗り換える。ダル君が運転で、農家のお手伝いのおねえちゃんの車についていく。

斜里はいい所だ。海もあるし、山もあるし、畑もたくさんある。海の幸山の幸、畑の幸が豊富だということだ。

連れて行かれた場所・・・草むら。
隣には広大なキャベツ畑。でも、僕らの仕事場は草むら。
草むらで何をするのか?雑草刈り?ノンノンノン、れっきとした収穫である。

この雑草の中に埋れているカボチャを収穫するのだ。
そう、今日の仕事はカボチャの収穫なのだある。

冒険なんて大嫌い。その十。

2012-10-19 16:12:30 | Weblog

綺麗な紅葉が見えますか?赤く染まりハラハラと落ちる楓の葉が見えますか?

苦労してここまで来て、苦労して水を入れて・・・
紅葉を見ながら温泉に入る。秘湯に浸かる。

これを最高と呼ばずに何を最高と呼ぼうか?

来て良かった・・・よりも、無事に来られて良かった・・・そう想いながら、しばしの休息。

帰り道で迷うことはない。ただ・・・熊が心配だ。熊だけが心配だ。一度出会っているだけに・・・。

思った以上に冒険度の高い温泉紀行になってしまったが・・・
リアルな危険がつきまとう冒険なんて・・・したいはずないだろ?僕は・・・本当に冒険なんて、したくはないんだよ。

おしまい。

冒険なんて大嫌い。その九。

2012-10-19 16:05:43 | Weblog

ピンクのバケツが置いてある。
これは桶ではない。バケツだ。
聞いていた話だと、18リットルのオイル缶があるとのことだったが、100円ショップで売っていそうなピンクのバケツだった。

これは、沢から水を汲む用に置いてある。
お湯が暑すぎるため、沢の水で薄めるのである。

ロープを沢に垂らして水を汲む。引き上げる。湯船に入れる。これを繰り返して、湯加減を調整するはずだったのだが・・・
ピンクのバケツはひっくりかえらないため、沢に垂らしても水が入ってくれない。

結局、沢まで降りて、バケツに水を汲み、湯船に向けて水を投げる方式を採用。
バケツ半分くらいに水を入れ、投げる事30回。
バケツ半分の水のその半分くらいは湯船に届かず落ちることを計算に入れての30回。

秘湯に入るのは楽じゃない。

冒険なんて大嫌い。その八。

2012-10-19 15:58:09 | Weblog
秘湯とは何か?・・・秘密の湯。秘密ではないけれど、どうにも行き辛い場所に隠された湯。

薫別温泉・・・秘湯度レベルはMAXクラスではないだろうか?
これを秘湯と呼ばずして・・・的なね。

崖をロープでスルスルと降りて行く。箇所箇所、かなり急で滑りやすくなっている。ここまで来て沢に落下するわけにはいかない。気をつけて降りる。

すると・・・見えた。湯船が・・・見えた。

ちょっと・・・感動。沢沿いにくり抜かれた岩の湯船。

冒険なんて大嫌い。その七。

2012-10-19 15:50:37 | Weblog
歩くこと40分と少し。結構上ったし、けら下った。

そして、道は行き止まった。・・・。もう道が無い。

左側に沢がある。温泉は近くにあるような気がする。

道の終わりは、崖になっている。沢までの崖・・・。

良くみると、ロープ。熊笹に覆われて見つけにくいが、崖にロープが伝っている。つまり、この道で合っている。このロープを伝って下へと降りるのだ。

写真、右下の方にロープが見えるかな?


冒険なんて大嫌い。その六。

2012-10-19 15:43:18 | Weblog

その後、いくつかの土砂崩れの小山を乗り越えて、倒木を乗り越えて・・・。

いくつかの分かれ道があった。道っぽい方を行けば大丈夫、と聞いていたのだが・・・どちらも道っぽい場合はどちらを選べばいいのだろう?

勘である。当てにならない勘である。

分かれ道を選んだ後は、不安が付きまとうものである。間違っていたら・・・遭難だ。

冒険なんて大嫌い。その四。

2012-10-19 01:01:29 | Weblog


熊鈴をチリンチリンと鳴らしながら、僕は進む。

最初は道だった。

道は、人や車が通り続けることにより道であり続けられる。
人や車が通らなくなった道は・・・熊笹に侵食され、もはや道の面影を残すだけの・・・隙間になる。

人が一人通れないくらいの、熊笹の隙間を歩く。

マップルに、熊の生息地域、注意!と書いてあった。

熊笹しかない地帯・・・ここは熊のためだけにある場所なんじゃないか?・・・ちょっと怖いな。

冒険なんて大嫌い。その三。

2012-10-19 00:54:03 | Weblog

今日のダートは2.8キロ。なぜなら、道はここで行き止まり。
ガケ崩れ、土砂崩れ、倒木が道を塞いでいるため、通行止め。

閉じられたゲートが、この先にある道の危うさを示しているように見えた。

ここからは徒歩。
お風呂セットを背中に背負って、ゲートの横の隙間から、冒険の向こう側へと足を踏み入れるのだ。