平取にはアイヌの人がたくさん住んでいる。
昨日のお風呂で出会った木村さんもそうだったしね。
チセでおじさんと話した。色々なことを教えてくれた。
北海道にはアイヌのコタンがいくつもあって、木彫りをしている人がたくさんいるが、本物のアイヌの木彫りをしている人はほとんどいないと言う。
阿寒湖のお土産屋さんには店頭で木彫り細工をしている職人さんがたくさんいる。
そのことを言うと、「あれはね、お土産用の木彫りなんだよ」
なるほど、そうだ。
お土産用と伝統の木彫りは違うということだ。お土産屋さんは売れるものを彫る。伝統的な木彫り職人は、売れなくても伝統のまま彫る。
なるほど、そういう事だ。
もうおじさんしかいなくなってしまったらしい。という話。
おじさんは貴重な存在だ。
で、驚くのはここから。
アイヌが虐げられてきた歴史や、現状。これからどう受け継いで行くべきか・・・などなど、長々と話した。
そこで、驚愕の事実。
アイヌの伝統的な木彫りを受け継ぐ唯一の職人のおじさん。・・・東京出身。
えっ?えっ?どういうことですか?えっ?あれ?
聞くと、30年前に北海道に移住して来て、アイヌの木彫りの師匠に弟子入りしたそうだ。
二風谷の人たちにとても可愛がられ、お嫁さんを紹介されたそうだ。そうやってアイヌの人と結婚するケースは多いらしい。
でも、おじさんは断った。おれ、付きあっている子がいるから。だって。
そうして、おじさんは彼女を二風谷に呼び寄せ、そこで結婚をしたってわけ。
奥さんは今、アイヌの伝統的な織物を織っているそうだ。
この地区でお嫁さんを紹介されて、断った人は初めてだったという。
てっきり、アイヌの人と喋っていると思ってたから、それはとてもとても驚いた。笑ってしまった。おじさんも笑っていた。
ここはね、本当に面白いんだよ。みんな優しいしね。
おじさんはそう言っていた。
昨日出会った木村さんの話をしたら、あぁ、ヒデのことだね。アイツはまだ若いのになかなかすごいヤツだぞ。と、集落の重鎮みたいなことを言っていた。
移住して・・・特に、スペシャルな地区に移住して、こんなに馴染んじゃっている人を初めて見たよ。
継承者であり、伝道者。素敵なおじさんと過ごした一日でした。
おしまい。
昨日のお風呂で出会った木村さんもそうだったしね。
チセでおじさんと話した。色々なことを教えてくれた。
北海道にはアイヌのコタンがいくつもあって、木彫りをしている人がたくさんいるが、本物のアイヌの木彫りをしている人はほとんどいないと言う。
阿寒湖のお土産屋さんには店頭で木彫り細工をしている職人さんがたくさんいる。
そのことを言うと、「あれはね、お土産用の木彫りなんだよ」
なるほど、そうだ。
お土産用と伝統の木彫りは違うということだ。お土産屋さんは売れるものを彫る。伝統的な木彫り職人は、売れなくても伝統のまま彫る。
なるほど、そういう事だ。
もうおじさんしかいなくなってしまったらしい。という話。
おじさんは貴重な存在だ。
で、驚くのはここから。
アイヌが虐げられてきた歴史や、現状。これからどう受け継いで行くべきか・・・などなど、長々と話した。
そこで、驚愕の事実。
アイヌの伝統的な木彫りを受け継ぐ唯一の職人のおじさん。・・・東京出身。
えっ?えっ?どういうことですか?えっ?あれ?
聞くと、30年前に北海道に移住して来て、アイヌの木彫りの師匠に弟子入りしたそうだ。
二風谷の人たちにとても可愛がられ、お嫁さんを紹介されたそうだ。そうやってアイヌの人と結婚するケースは多いらしい。
でも、おじさんは断った。おれ、付きあっている子がいるから。だって。
そうして、おじさんは彼女を二風谷に呼び寄せ、そこで結婚をしたってわけ。
奥さんは今、アイヌの伝統的な織物を織っているそうだ。
この地区でお嫁さんを紹介されて、断った人は初めてだったという。
てっきり、アイヌの人と喋っていると思ってたから、それはとてもとても驚いた。笑ってしまった。おじさんも笑っていた。
ここはね、本当に面白いんだよ。みんな優しいしね。
おじさんはそう言っていた。
昨日出会った木村さんの話をしたら、あぁ、ヒデのことだね。アイツはまだ若いのになかなかすごいヤツだぞ。と、集落の重鎮みたいなことを言っていた。
移住して・・・特に、スペシャルな地区に移住して、こんなに馴染んじゃっている人を初めて見たよ。
継承者であり、伝道者。素敵なおじさんと過ごした一日でした。
おしまい。