雨の音を聴きながら本を読んでいた。何かの気配を感じ顔を上げると、すぐそばにシマリスが来ていた。
大きな尻尾がクルンと丸まって、なんとも愛くるしい。
シマリスは小雨の中、僕の前を横切って、ちょっと向こうにある果樹にひょいひょいと登っていった。
雨の音を聴きながら本を読んでいた。
パタパタと音がするので顔を上げると、僕の横に置いてある緑色の椅子に、四十雀みたいな小鳥が止まっていた。
少し緑がかった小さな身体。キョロキョロと辺りを伺う姿が可愛らしい。
僕が身体を動かしたことに驚いたのか、小鳥は空中を滑るように羽ばたいて、ちょっと向こうに立っている樹木に止まる仲間の所へ飛んでいった。
なんとも・・・何もない一日だ。ただ、薪ストーブの火がユラユラと燃え続けている。
なんとも・・・退屈な一日だ。朝から日暮れまで、まるで眠っているかのような時間が流れていく。
どんな一日も、大切な一日だ。
二度と還らない、大切な一日だ。
暗くなって、何も見えなくなってしまった。
なんとも・・・何もない・・・一日だ。
大きな尻尾がクルンと丸まって、なんとも愛くるしい。
シマリスは小雨の中、僕の前を横切って、ちょっと向こうにある果樹にひょいひょいと登っていった。
雨の音を聴きながら本を読んでいた。
パタパタと音がするので顔を上げると、僕の横に置いてある緑色の椅子に、四十雀みたいな小鳥が止まっていた。
少し緑がかった小さな身体。キョロキョロと辺りを伺う姿が可愛らしい。
僕が身体を動かしたことに驚いたのか、小鳥は空中を滑るように羽ばたいて、ちょっと向こうに立っている樹木に止まる仲間の所へ飛んでいった。
なんとも・・・何もない一日だ。ただ、薪ストーブの火がユラユラと燃え続けている。
なんとも・・・退屈な一日だ。朝から日暮れまで、まるで眠っているかのような時間が流れていく。
どんな一日も、大切な一日だ。
二度と還らない、大切な一日だ。
暗くなって、何も見えなくなってしまった。
なんとも・・・何もない・・・一日だ。