宿に着いて、団欒室でホッと一息ついていると、長期滞在のケースケがこう言った。
飯、買わない方がいいですよ。たぶん、カレーが出るから。米だけ用意すれば大丈夫ですよ。
しばらくすると、ゲストハウスに行けば白飯が貰えますよ。と言う。
長期滞在のダル君と手ぶらでゲストハウスへ。
器に入ったご飯をもらって来る。
薪ストーブで温めたカレーをかけて、今日の晩御飯、カレーライスの出来上がり。
その後は夜中まで酒盛り。
マスターが来て、近所のバイクやの兄ちゃんが来て、クリオネで働いている人が来て、長期滞在者がはしゃいで、新参者たちを巻き込んで大騒ぎ。
トイレなどに貼り紙がしてある。
ここは、夜中まで飲み会をして大騒ぎをする場所です。そういうのがお嫌いな方は、ライダーハウスに泊まらないでください。ライダーハウスのそばにテントを張らないでください。
こんな貼り紙のあるライダーハウスは見たことがない。
門限や消灯時間や、施設内での飲酒や大騒ぎの禁止などを書いた貼り紙は多々あれど・・・である。
自由。寛容。懐が深い。・・・なんとも大人なライダーハウスなのだ。
バイクを建物内に置ける。
洗濯機と乾燥機がある。
洗濯物が干せる。
携帯の充電が出来る。
自炊も出来る。
ゲストハウスに売店がある。
必要なものはなんでも揃っている。
でもやっぱり・・・
一番の人気の秘密は、温泉と、その値段なんだろうな。
そして、ライダーに対する大らかさと、それに惹かれて集まる人たちの魅力なんだろう。
おしまい。