手術が終わって、リハビリが始まる。
リハビリ・・・初体験。
昔、ストリートやポスカのお客さんの中に、作業療法士や理学療法士の学校に行っている子達がチラホラいて、「で、それって、何やる人なの?」と、僕がよく聞いていたのを覚えている。
それは、リハビリの指導をする人だったような気がする。
看護師さんが僕に言う。
「しんぐさん、リハは何時から?」
えっ?リハ?リハーサル?えっ?リハ?えっ、なんで?リハーサル?
と思ったらリハビリのことをリハとか言っちゃうってね。驚くっつぅの。まだ歌えないっつぅの。
で、リハビリ室。
目の前のテーブルの上に、輪投げが置かれる。
「おっ、輪投げで遊ぶの?ちょー楽しそう。でもな、怪我してるからな。うまく出来るかな。やるっきゃないな」
と、僕は思う。僕は思うよ。
作業療法士の小林さんは、言う。クールに言うね。
「ここに、輪投げの輪が30本ありますね。これを、一本ずつ外して横に置いて、全部終わったら、一本ずつ元に戻してください。はい、スタート!」
えっ?輪投げなのに?投げないの?輪投げなのに?うそ?まぢ?一本も?うそ?ほんとのほんとに?
これが、リハビリってやつなんですか。もちろん、終わったら、「はい、もう一回!」
うそ?ほんとのほんとに?また投げないの?
これがリハビリってやつなんですよ。リアルに。
そして、これが、結構、来るんですよ、右腕に。
つまり、現時点の僕の存在は、目の前の輪投げも投げられない、木偶の坊みたいな存在ってことなんです。
何日か後。
また、輪投げを置かれる。
もう嫌だぁ。
輪投げ、投げたい。
輪投げなら、投げたい。
輪投げなのならば、投げたい。
投げたいです!
作業療法士の小林さん。「じゃあ、重たいやつに変えますか」
えっ?鬼?重たいヤツ?違うよ、輪投げが投げたいんだよ。重たいのはイヤだよ。鬼なの?
作業療法士の小林さん。「これを全部外したら、戻す時は投げて入れていいですよ」
ヤッホー!!!
そんなわけで、毎日、座って、輪投げの輪を、外したり、戻したり、そんなことをしています。
あぁ、疲れる。
リハビリ・・・初体験。
昔、ストリートやポスカのお客さんの中に、作業療法士や理学療法士の学校に行っている子達がチラホラいて、「で、それって、何やる人なの?」と、僕がよく聞いていたのを覚えている。
それは、リハビリの指導をする人だったような気がする。
看護師さんが僕に言う。
「しんぐさん、リハは何時から?」
えっ?リハ?リハーサル?えっ?リハ?えっ、なんで?リハーサル?
と思ったらリハビリのことをリハとか言っちゃうってね。驚くっつぅの。まだ歌えないっつぅの。
で、リハビリ室。
目の前のテーブルの上に、輪投げが置かれる。
「おっ、輪投げで遊ぶの?ちょー楽しそう。でもな、怪我してるからな。うまく出来るかな。やるっきゃないな」
と、僕は思う。僕は思うよ。
作業療法士の小林さんは、言う。クールに言うね。
「ここに、輪投げの輪が30本ありますね。これを、一本ずつ外して横に置いて、全部終わったら、一本ずつ元に戻してください。はい、スタート!」
えっ?輪投げなのに?投げないの?輪投げなのに?うそ?まぢ?一本も?うそ?ほんとのほんとに?
これが、リハビリってやつなんですか。もちろん、終わったら、「はい、もう一回!」
うそ?ほんとのほんとに?また投げないの?
これがリハビリってやつなんですよ。リアルに。
そして、これが、結構、来るんですよ、右腕に。
つまり、現時点の僕の存在は、目の前の輪投げも投げられない、木偶の坊みたいな存在ってことなんです。
何日か後。
また、輪投げを置かれる。
もう嫌だぁ。
輪投げ、投げたい。
輪投げなら、投げたい。
輪投げなのならば、投げたい。
投げたいです!
作業療法士の小林さん。「じゃあ、重たいやつに変えますか」
えっ?鬼?重たいヤツ?違うよ、輪投げが投げたいんだよ。重たいのはイヤだよ。鬼なの?
作業療法士の小林さん。「これを全部外したら、戻す時は投げて入れていいですよ」
ヤッホー!!!
そんなわけで、毎日、座って、輪投げの輪を、外したり、戻したり、そんなことをしています。
あぁ、疲れる。