ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

作業療法士の小林さん。

2014-09-10 21:58:36 | Weblog
手術が終わって、リハビリが始まる。

リハビリ・・・初体験。

昔、ストリートやポスカのお客さんの中に、作業療法士や理学療法士の学校に行っている子達がチラホラいて、「で、それって、何やる人なの?」と、僕がよく聞いていたのを覚えている。
それは、リハビリの指導をする人だったような気がする。

看護師さんが僕に言う。

「しんぐさん、リハは何時から?」

えっ?リハ?リハーサル?えっ?リハ?えっ、なんで?リハーサル?

と思ったらリハビリのことをリハとか言っちゃうってね。驚くっつぅの。まだ歌えないっつぅの。

で、リハビリ室。

目の前のテーブルの上に、輪投げが置かれる。

「おっ、輪投げで遊ぶの?ちょー楽しそう。でもな、怪我してるからな。うまく出来るかな。やるっきゃないな」

と、僕は思う。僕は思うよ。

作業療法士の小林さんは、言う。クールに言うね。

「ここに、輪投げの輪が30本ありますね。これを、一本ずつ外して横に置いて、全部終わったら、一本ずつ元に戻してください。はい、スタート!」

えっ?輪投げなのに?投げないの?輪投げなのに?うそ?まぢ?一本も?うそ?ほんとのほんとに?

これが、リハビリってやつなんですか。もちろん、終わったら、「はい、もう一回!」

うそ?ほんとのほんとに?また投げないの?

これがリハビリってやつなんですよ。リアルに。

そして、これが、結構、来るんですよ、右腕に。
つまり、現時点の僕の存在は、目の前の輪投げも投げられない、木偶の坊みたいな存在ってことなんです。


何日か後。

また、輪投げを置かれる。
もう嫌だぁ。
輪投げ、投げたい。

輪投げなら、投げたい。

輪投げなのならば、投げたい。

投げたいです!


作業療法士の小林さん。「じゃあ、重たいやつに変えますか」

えっ?鬼?重たいヤツ?違うよ、輪投げが投げたいんだよ。重たいのはイヤだよ。鬼なの?

作業療法士の小林さん。「これを全部外したら、戻す時は投げて入れていいですよ」

ヤッホー!!!

そんなわけで、毎日、座って、輪投げの輪を、外したり、戻したり、そんなことをしています。

あぁ、疲れる。

僕の深刻な申告。

2014-09-10 00:54:23 | Weblog
顔面の右側を強打したためだろう。右の耳の鼓膜が破けたみたいだ。

入院して、日に日に身体の痛みが増して行った。昨日痛まなかった箇所が今日は痛み始める。それが強烈な打撲ってやつだそうだ。

右肘に大きなガーゼが貼ってあることに、一週間後に気づくなんてこともあった。右腰の側部にも巨大な擦り傷があり、大きなガーゼが貼ってあった。
カーゴパンツはハサミで切られたはずではあるが、傷をみるかぎり、転倒により相当破れていたのかもしれないな。などと、ふと思ったりする。


僕はミュージシャンなのでね。一応、ニューアルバムをりりーしたばかりのミュージシャンなのでね。鼓膜が破けるの困る。ちょっと困ったりする。

事故後、耳の聞こえが悪い気がした。左耳が抜けない感じがする。こもった感じというのか。

主治医っぽいお医者に、その旨を伝えると、その赤く曇った右目を眼科で診てもらうついでに、耳鼻科にも言ってきな!とのことなので、行った。

行ったというのは間違いだ。僕は一人では動けない。車椅子でさえ一人では漕げない。車椅子に乗せられて、後ろから押されて行くのである。つまり、連れていかれた。連れて行ってもらった。が正解。

耳鼻科のお医者は、こう言った。

「あぁ、右耳の鼓膜が破れてるね」

へぇ。そうなんだ。へぇ。それはいいとして、僕が聞こえが悪いと言ってるのは左耳なんですがね?

「左耳?・・・気のせいなんじゃない?だって、右耳、破れてるし」

ということで、僕の申告は無視。僕の感じることなんて無視。だって、右耳が破れてるしね。

ミュージシャンとして大丈夫なのか?ってことだね。

鼓膜なんて、放っておけば元に戻るそうですよ。左耳は治るかどうかわからないけどね。

あのね、もともと難聴気味で音なんてほとんど聞こえないんだから、鼓膜が破けたくらいで騒ぐんじゃないよ!とかちょっとでも思った人はね、明後日あたりに有罪判決が出るから、気をつけた方がいいと思うよ。ほんとに。


現在、左耳も右耳も、聞こえは良好であります。