ある日、ノノサンからメールが届いた。
病室で横たわる僕の所へ。
「事故ったの?大丈夫?」
ブログを見て、メールをくれた。
今年も北海道で会うのを楽しみにしてたのだけれど、今年のノノサンは、六月頃に一ヶ月半ほど洞爺湖のそばの街で過ごし福井へと帰ってしまっていた。
つまり、今年は北海道で会えないってことになっていた。
「また来年、会えたら会おうね」てな具合のメールを、だいぶ前に交わしていた。
そんなノノサンが、病室に届けてくれたメールに添付されていた写真。
豊頃のノノサン宅を去る時に、ノノサンが撮ってくれた写真。
マグナに跨る、在りし日のシングである。
今は亡き、クレイジーホース仕様のマグナの姿である。
「近日中に、お見舞いに伺います」
というメールが来た。
怪我の状態もよろしくないし、お見舞いの類はほとんど断っていたのだけれど・・・。
事故のお陰で、北海道で会えるはずだった人に、今年は会えなくなってしまった僕である。
なんだか、ノノサンに会いたいなぁ・・・などと迂闊にも思ってしまい、病院の名前を入れたメールを返信してしまったのである。
その時の僕は、福井と新潟がどれくらい遠いかなんてことは、まったく考えていなかったんだなぁ。