ここ最近、病院に入院しているわけなんだけど。
だから、ここ最近、そうなってしまった経緯とか、そうなった上での心持ちとか、心情の変化とかを書き綴ってきたわけなんだけど。
もう少しだけ、そんなのの続きみたいのを書くことを許して欲しいなと、想ったりするのだな。
ICUで目覚めた時のことは、前の記事に書いた。
自分の身体の部位の無事を確認したというところ。
指と手と腕の動きを確認した僕は想った。
「良かった、ギターは弾ける」
足先と脚と膝が曲がることを確認した僕は想った。
「きっと歩ける。立ってギターが弾ける」
喉を震わせて声を出してみた。ひどく掠れて、ひどく小さかったし、ひどく苦しかったけど、声が出た。
「うん、きっと歌える」
それは、ちょっとした奇跡なのだと想う。
生きていたことが奇跡なのは、当然のことなのだけど、唄を歌うための何一つも奪われなかったこと・・・これも正しく奇跡なのだと、僕は想う。
だって、指が一本動かなくなるだけだ、今までのようにギターは弾けない。
ベッドの上で、そんな奇跡を確認した時、僕の唄を愛してくれる、みんなの顔が浮かんだんだよ。
ストリートに来てくれるみんな。
ストリートに来てくれたみんな。
ストリートで出逢ったみんな。
ライブに来てくれるみんな。
ライブに来てきれたみんな。
ライブで出逢ったみんな。
数え切れないくらいの人の顔が、僕の頭の中を駆け巡った。
僕がこんな姿で寝ている姿を見たら、みんな泣いちゃうだろうなぁ・・・なんて想ったから、心の中でこう想ったんだよ。
「また歌えるから、大丈夫だよ」
僕は、唄歌いだからね。
最近、考えていることはね、
「復活ライブ、いつにしようかなぁ」
とかね。
十月の終わりとか、歌えるようになってるかなぁ・・・とかね。
場所はどこがいいかなぉ・・・とかね。
しっとりと歌えるから、下北沢ラウンがいいかなぁ・・・とかね。
みんな来てくれるかなぁ・・・とかね。
ソールドアウトになるかなぁ・・・とかね。
ラウンに問い合わせて、日程決めちゃおうかなぉ・・・とかね。
でも、まだ、ギター触ってないからなぁ・・・とかね。
ギターは弾けるけど、ちゃんと声が出るのかなぁ・・・とかね。
ギターも声も出ると想うけど、120パーセントの力で歌ったら、肺が耐えられるのだろうか?肋骨は大丈夫だろうか?・・・とかね。
でも、 やっぱり早く歌いたいなぁ・・・とかね。
やっぱり、早く、みんなに逢いたいなぁ・・・とかね。
みんな、来てくれるかなぁ・・・とかね。
最近、考えているのはね、
「ほんとにね、そんなことなんだよ」