涙ぐんでしまう話。
もうすっかり、元気になってきた僕なのだけど、いまだに、涙ぐんでしまうトピックがある。
ICUにいる時、僕は長い長い夢の中で、自分が病院にいるのであろうことを知った。
目が覚めると、色々な管が繋がれていて、着ていたはずの服は脱がされて、青と白のギンガムチェックのパジャマを着せられていた。
目が覚めて、自分が、確実に病院にいると、自覚した。
でも、なぜ病院にいるのかは分からない。混乱している。事故に遭った記憶はない。混乱している。夢の中の出来事が本当に起こっていたことなのだもしても、それそえもほとんど思い出せない。
ただ、確かなのは、北海道へ向かっていたはずの僕が、北海道には辿り着いていないということ。だって、フェリーに乗った記憶がない。
自分の身体を一通り眺め回して、相当な事故に遭ったことは分かる。色々な所が痛い。そして、呼吸が苦しい。鼻にもチューブを入れられている。
僕は考えた。
手はあるのかな?指先を動かしてみる。
「手はある」
脚は動くのかな?両脚を動かしてみる。
「脚もある」
声は出るのかな?そっと声を出してみる。
「ひどく小さいけど、声も出る」
なんだ、どこも取れてないじゃないか。どこも悪くないじゃないか。
「早く北海道に行かなきゃ」
たぶん、二、三日は入院かな。右肩がひどく動かし辛いし、右胸もちょっと痛い気がする。
息が苦しいのは、明日には良くなるだろうし・・・、うん、九月の羅臼の祭りには間に合うな。早く北海道へ行かなきゃ。
ホントのホントに、そう考えていた。
そこで、ふと思った。
「マグナちゃんはどうしたのかなぁ?」
「あれ?・・・マグナちゃんはどこにいるのかなぁ?」
「あれ?・・・さっきまで一緒だったのに・・・あれ?」
僕は、もう一度、自分の身体を眺め回した。
僕がこんな状態になっていて・・・マグナちゃんが無傷なわけがないことくらいはわかる。。
「マグナちゃんは今どこにいるのかなぁ?」
「大丈夫かなぁ?」
「北海道、行けるかなぁ?」
痛み止めを点滴から注入し続け、ボーッとしている頭で・・・
僕はそんなことを心配していたんだ。
もうすっかり、元気になってきた僕なのだけど、いまだに、涙ぐんでしまうトピックがある。
ICUにいる時、僕は長い長い夢の中で、自分が病院にいるのであろうことを知った。
目が覚めると、色々な管が繋がれていて、着ていたはずの服は脱がされて、青と白のギンガムチェックのパジャマを着せられていた。
目が覚めて、自分が、確実に病院にいると、自覚した。
でも、なぜ病院にいるのかは分からない。混乱している。事故に遭った記憶はない。混乱している。夢の中の出来事が本当に起こっていたことなのだもしても、それそえもほとんど思い出せない。
ただ、確かなのは、北海道へ向かっていたはずの僕が、北海道には辿り着いていないということ。だって、フェリーに乗った記憶がない。
自分の身体を一通り眺め回して、相当な事故に遭ったことは分かる。色々な所が痛い。そして、呼吸が苦しい。鼻にもチューブを入れられている。
僕は考えた。
手はあるのかな?指先を動かしてみる。
「手はある」
脚は動くのかな?両脚を動かしてみる。
「脚もある」
声は出るのかな?そっと声を出してみる。
「ひどく小さいけど、声も出る」
なんだ、どこも取れてないじゃないか。どこも悪くないじゃないか。
「早く北海道に行かなきゃ」
たぶん、二、三日は入院かな。右肩がひどく動かし辛いし、右胸もちょっと痛い気がする。
息が苦しいのは、明日には良くなるだろうし・・・、うん、九月の羅臼の祭りには間に合うな。早く北海道へ行かなきゃ。
ホントのホントに、そう考えていた。
そこで、ふと思った。
「マグナちゃんはどうしたのかなぁ?」
「あれ?・・・マグナちゃんはどこにいるのかなぁ?」
「あれ?・・・さっきまで一緒だったのに・・・あれ?」
僕は、もう一度、自分の身体を眺め回した。
僕がこんな状態になっていて・・・マグナちゃんが無傷なわけがないことくらいはわかる。。
「マグナちゃんは今どこにいるのかなぁ?」
「大丈夫かなぁ?」
「北海道、行けるかなぁ?」
痛み止めを点滴から注入し続け、ボーッとしている頭で・・・
僕はそんなことを心配していたんだ。