ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

相棒Forever。2

2014-09-16 08:20:21 | Weblog
今回の旅も、荷物満載の旅だった。何しろ、北海道に二ヶ月半。あわよくば、その後そのまま九州へ。さらにあわよくば、屋久島や沖縄へフェリーに乗って。来年まで旅が続くかもな・・・という旅である。荷物も多くなるというものだ。

クレイジーホース、北海道スペシャルエディションと名付けた積載方法も、今では迷いなくチャッチャとパーフェクトにこなす。

今回は定住型の旅になる。しばしの辛抱だ。と、重い荷物を引っ張るマグナちゃんに言い聞かせ、まずは新潟港まで300キロ弱。


僕はまだ、その後のマグナとは対面していない。
マグナはしばらくの間、新潟の湯沢辺りの自動車工場で保管されていた。

写真は見た。

事故現場のマグナと、保管されているマグナ。

でも、よくは覚えていないんだ。

よく見なかったのかもしれない。

事故直後で頭がボーッとしていたのかもしれない。

だから、その後のマグナの姿を思い出そうとしても、なかなかうまくいかない。


交通機動隊が撮ってくれた写真、事故現場の写真には、ワイヤーのガードレールに突き刺さったマグナの姿が写っていた。マグナは上下逆さまになって、ガードレールに刺さっていた。

ガードレールに刺さるまで、何回転したのか、半回転しかしなかったのか・・・それはわからない。
縦に回ったのか、横に回ったのか・・・それもわからない。

ただ、時速100キロ近い速度でガードレールに激突した。

マグナはもう、転がすことも出来ない状況だったと。
ガードレールから引き抜くのに、重機を使わなければならなかったと。

そんなふうに、僕は聞いた。


マグナの写真を見せられたのに、僕はほとんど覚えていない。

認めたくなかったからだと想う。
泣きたくなかったからだと想う。

まだ、認めたくなかったからだと、僕は想うんだ。