ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

想ったよりも。簡単じゃない。

2014-09-21 23:16:59 | Weblog


嵐山の我が家の庭に、見慣れない花が咲いている。

彼岸花。

もうすぐお彼岸だ。彼岸花が咲いていても、なんら不思議なことはない。

我が家の庭に彼岸花が咲いているのを、初めて見た。

よく考えてみたら、この季節に家にいたことがない。
嵐山に引っ越して来てから二年と少し。この時期はいつも、北の大地を疾走している。

リハビリを兼ねて、近所を散歩した。

通りに沿って、たくさんほ彼岸花が咲いていた。

稲刈りの時期でもある。五月に植えた苗が、首を垂れながらたわわに実る。それを、コンバインが刈っていく。

少し分けてくれないかなぁ・・・などと思いながら、しばし作業に見惚れる。

帰って来て想ったのは。

病院では、入院患者の中で一番元気なんじゃないか?と想うほどに元気だったのだけれど・・・普通の世界に戻って来ると、自分の弱者振りを思い知らされる。

道を歩いていると・・・
車も怖いし、自転車も怖いし、人も怖いし、子供でさえ怖い。
ぶつかられたら、子供にさえ、僕はへし折られてしまいそうだ。

少しずつ少しずつ、慣れていくつもり。

今はまだ、自分の限界がさっぱりわからない。
何が出来て、何が出来ないのか。
何が痛くて、何が痛くないのか。
何をすべきで、何をすべきじゃないのか。
何をしたら平気で、何をしたら壊れるのか。
僕にはまだ、さっぱりわからない。

病院の生活に慣れるのには時間がかかった。

元居た世界の生活に慣れるのに、時間がかかるなんて、思いもしなかったけど・・・少し時間が必要な気がする。

とりあえず、ギターを弾きながら唄を歌った。半分の月。
ストロークで弾くのは、まだちょっと難しい。折れた骨に響く。

とりあえず、今日の僕は、そんな感じだ。