樹木希林さんが日本アカデミー授賞式で、
全身がんの告白をなさいました。
乳がんで知人、友人を三人も
失っている身としては、
その経緯に他人事ではない思いを抱きました。
二人は友人、一人は仕事関係の知人です。
「友の命日に想う」
みな40代。一番多忙な年代です。
希林さんは、御年70歳。
10年前に乳がんが発覚して手術、
5年後に転移がみつかり、
現在では13か所にもあるということです。
私は、この本の希林さんのきものを
見たとき、衝撃を受けました。
2001年の発行とありますから、12年前。
希林さんが58歳くらいのときですね。
古本屋で購入しました。
雑誌掲載のきものといえば、
どんな雑誌でも着付けはきちんとしている、
がお決まりなのに、彼女は自分で着付け。
本人は対丈だし、
お嬢さんの也哉子さんの着付けは、
おはしょりはユルい。
敢えてむかし風に着ているの
かもしれませんが~。
お孫さんの黒いきものは、留袖を縫い直したもの。
その上、紹介しているきものはすべて、アンティークで安く(いや、ほんとに安い!)買ったものだそうです。
振袖は「半端な黒い布とで片身替りにして、残りで帯作った」とか。
振袖にビニール傘、お孫さんの服装は、まるで昭和の幼児みたいです。
それでも絵になっているのは、
俳優一家のオーラでしょうか。
この斬新さにKOされました
希林さんは、映像でも私生活でも、とにかく存在感があり、演技でさえ演技とは思わせない自然さ。
私生活では、夫との派手な喧嘩や他人の情事を打ち上げパーティで暴いたり野放図な言動で知られてもいます。
「もう物はいらない」と贈り物もお土産も「お持ち帰りいただく」とか。
飛び上がっています
きものは、やはり着る人の性格を現しますね。
今回の告白でも
「がんはゆっくり死に向かえるから、
私にはいい」などと言い、
もう手術もしないとか。
「がんにならなかったら、
もっと野放図(違う言葉だったかな?)に生きたい」とも。
「もっと、ですか」と
凡人は突っ込みを入れたくなります。
希林さんの発言や死に向かう態度は、
がんに対する認識を変えるかもしれません。
それとも彼女だから、言える、
できることなのでしょうか。
見続けていきたいと思います。
皆さまも、お身体、お大事にしてください。
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