きもの友達と、日本橋の三井記念美術館でやっている「妖怪展」に行ってきました。
ご一緒したのは、いつも素晴らしい装いで目を楽しませてくれる方の一人。
歌舞伎鑑賞会でご一緒した「セレブなマダムたち」のおひとりでございます。
本日も、ドービー織の小千谷縮(おそらく竺仙)&金魚の帯。
眼福でございました。
金魚の帯は、妖怪展のあと、アクアリウムに行く予定だったからです。
この方、きもの情報満杯のウオーキングディクショナリー(歩く辞書)
美術館の隣のカフェで時間切れ、追い出されるまでいろんなこと教えていただきました。
ありがとうございます
紫苑はこちら。先日お話した「麻かと思ったら絹だった」のきものでございます。
最初にきものを紹介したのはですね、マダムが前帯の金魚の位置が気に入らないので、直したい。
しいては、三越の呉服売り場の更衣室を借りたいと仰ったのです。
「何も買わないのに貸してくれるかしら」と二人、呉服売り場に行きまして、お願いしたところ快諾
「おお、私たちお得意様に見えたのよ」
「いや離縁、ではなく梨園の奥様に見えたに違いないわ」と紫苑。
堂々と、広い更衣室で帯の直し。
つい長居してしまい、店員さまが「大丈夫ですか。お手伝いしましょうか」と様子を見にくるほどでございました。
帰りも梨園の奥様らしく?微笑みながら堂々と、しかし何も買うことなく、「いつか、ここにある帯揚げ、帯締め、大人買いしましょうね」と誓いながらエスカレーターに向かったのあります。
和服の紳士のみなさんも、通り過ぎるたびに会釈やら、挨拶やらしてくださって、ええ気分。
日本橋三越いいわあ
で、妖怪展は、これはもうみなさん、特に紹介はいいですよね。日本に大昔から伝わるお化けや憑き物やらのオンパレード。
日本人が、身の回りのあらゆる物に魂が宿っていると考えるのは、アミニズムの流れをくむ考えではありますが、身近なものを恐れ、畏怖することで、自らの言動を注意したり戒めたりしたのではないでしょうか。
ストレスなどが原因で、自分でもコントロールできない感情が起きたり、いきなり驚くような言動をする人がいます。
それを昔の人は、「「きつねが憑いた」などと、狐のせいにすることで(狐、いい迷惑)その人自身を責めないようにした大いなる知恵なのではないでしょうか。
お、なんだか自己弁護じみてきた~~?
おかしな言動はすべて「きもの憑き」のせいにちがいありません。
「物欲」に振り回されるのも、きっと「ブツヨク」という憑き物が~~??
お気に入りのとんぼのバレッタ&魚のブローチ&バッグ
応援ありがとうございます。
ますますきもの憑き、いえ好き