これまで使っていたブログがの廃止が決まり、新しいブログに引っ越しました。
IT音痴ですので、不具合が起きるかもしれませんが、よろしくお願いします。
登録の書き換えなどありましたら(ない?)、合わせてよろしくお願いします。
引っ越した最初の記事は、「吉原・花魁」のことなら、この一冊ともいうべき書籍です。
直木賞受賞作(2007年発行)なので、「とおの昔に読んだわ」と仰るかたが多いかもしれません。
「吉原手引草」(松井今朝子著。幻冬舎)
わたくし、時代小説というものにはあまり興味はなく(藤沢周平は別)、浅学にして未読。
このたび、「色っぽいきもの」講座などから「みをつくし料理帖」などの面白い講義と時代小説を経て、では、と読んでみたのでございます。
読んでみると、これが面白い!
というか、この本って、
吉原の表から裏までの、そのすべてを網羅しているんです。
一人の花魁がある日「神隠し」にあったように忽然と消えた。
その謎を追うというミステリー仕立てではありますが、
関係者に話を聞くという形で、女衒、茶屋、幇間、そし
なんと、「指切り屋」などという仕事まで紹介。
「指切り屋」というのはですね。
花魁が客に誠を示すため、自分の指を切って差しだすとき、その指を切る仕事~~、とはいえ、花魁とて商売ですから、そんなに指を切っていたら、いくら指があっても足りません。
そこで、シンコ細工で作った指を渡す。
客はニセモノとわかっていても、それをもらうのはやはり限られた客~~ということで
価値ある「ブランドもの」になるわけでありんす。
謎を追っていくうちに、吉原のすべてがわかるという仕掛け。
それにこの本、目次がすべて吉原にかかわる仕事人になっているのです。
「女芸者~~」とか「指切り屋~~」「引手茶屋~~」といった具合。
だから、自分の知りたい仕事の内容を辞書みたいにすぐに開ける仕組み。
便利な本でありんす。
最後にはどんでん返しも楽しめて一石二鳥。
吉原に興味にある方、必読です。
もう読んだって? 済みません。
というわけで、初めて使うブログツール、不安なので、今回はこの辺りで。
中谷花魁が、代わってご挨拶させていだだきました
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