先日の「中秋の名月」
東京はあいにくの曇り空。
お月様は見ることができませんでいた。
でも、次の日には空にお月様が。
ドラマチック・モードで撮りました。
「中秋の名月」 って、満月には少し足りないそうです。
だからこそいいのかしれません。
満を待つって意味で。で、次の日の月です。
その日、近場で知人と食事をする機会があったので、なかなか着用にできなかった久留米のうさぎきものを着ました。
珍しいのと可愛いので反物を購入、自分でチクチク縫いました。
仕立てが悪いので、ちょっと着にくいです。
背中にシワが寄っているのは、もちろん着付けのせいです。
写真を見てあとで直しました。(写真は便利)
帯も、自分で作った二部式です。
前には「秋の雪」とネーミング。
月に因んだ黄色。
今回は帯の水玉を、童話「たくさんのお月様」に見立てました。
「たくさんのお月様」という童話は、子どもの頃に読んだ忘れられないお話です。
ある国のわがままな王女が、空にある月がどうしても欲しいとねだる。
困った大臣は、「月とはどんなものですか」と逆に姫に聞くと、
「金貨みたいな大きさかな」と答えたので、金貨を月と称して渡したのです。
王女はたいそうご機嫌です。
ところが、次の夜にも空には、当然お月様が。
「私はお月様を持っているはずなのに、どうしてまだ空にあるの?」と問い詰められたら困ると心配した大臣は、逆に問い返します。
「空にまだ月があるようですが~~、はてさて、どうしたものでしょう」
すると王女、そんなこともわからないのと、得意げな表情で
「まあ、それは当然だわ。花だって取れば、また咲くわ。歯だって抜ければまた生えるわ。お月様だって同じでしょう」
思ったものです。
そこで、私もたくさんのお月様を~~。
その日のコーディ。
帯揚げは紫。
帯締めは辛子と紫の格子。
帯留をお団子に見立てて。
可愛い過ぎて着るのをためらっていたのですが、先の「年相応のきもの破棄」で吹っ切れました。
これは娘も「可愛い!」というので、縫いの甘いところを直して、次は娘に。
ヘアももちろん、お団子。
食事には残念ながらお団子はなかったの、旅行先の赤福のお団子を。
ああ、美味しそう。
そして旅先で撮ったススキで、せめて遅ればせのお月見を。
そうそう、今の私なら姫に訂正しなくちゃいけないことがあります。
「王女さま、ある程度年を重ねると、歯は抜けても生えくなるのですよ」
「じゃあ、お月様もそうなるの?」と姫は訊くかな~??
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