きもの好きなら、
知らぬ人はいないアンティーク着物の大御所
池田重子さんが逝去なさいました。
10月13日、もう二週間近く経っているのですね。
享年89歳。
こんな女性に、憧れたわけですが~~。
きものを着始めてから、アンティークの存在を知り、
この方の「大人アンティーク」の品の良さに驚き、
物語性に心を奪われ、ますますきものにハマって
行きました。
こういうたおやかで艶やかな女性に至る道は
遥かに遠く、未だ憧れだけではありますが、
今も「いつか」という気持ちは捨てていません。
目黒の「時代布池田屋」に通って
帯をはじめ、いくつかの小物を
買い集めたこともあります。
少しでも池田さんの世界に近づきたいと。
池田さんのお店というと高級、高いと思われがちですが、
意外にお手軽値段。
掘り出しものがあるのです。
私でも買えるくらいですからね。
何か買うと、「好きな半襟を選んで」
とこれまた素敵な布をサービスしてくださいました。
美容家のIKKOさんが池田さんのきものしか着ない
と知って、IKKOさんのきものも目を皿のようにして
眺めるようにもなりました。
きれいな人」はいても、「美しい人」はめったにいません。
しかし心がけひとつで「美しい人」になれるのです。
池田重子さんのお言葉は、女性の理想を語っていらして
なかなか実行はできないのですが、
どれか一つなりとも、心に刻んでいきたいと思います。
池田重子さま、美しいきもの、帯、帯留の数々を
見せてくださり、ありがとうございました。
心より冥福をお祈りいたします。
「歩く美術館・菊地信子さんの更紗切りば目きもの」→こちらも素敵。