先にアップした映画「繕い裁つ人」、
喪失を表す黒の喪のシーンから
ウエディングドレスの白へ。
基調の色を黒から白へと変えることで、
主人公の気持ちを表す。
色を、非常に効果的に使っていました。
喪失の象徴としての喪のシーン。
中谷さんの喪のベール。
それとともに気になったのは、
「お見送りのシーン」での黒のベール。
志乃さんが作った洋服を着ることで敬意を、
そして哀悼の意を表すことでベールをかぶっている
わけですね。
原作にはなかったのですが、
志乃さんはカトリック、
なのですね。
調べてみると、
カトリック、喪の帽子は親族の第一礼装。
参列者はベール。
喪の際のベール、映画ではよく見て、
不謹慎ながら素敵だなと思っていたのですが、
キリスト教以外の人がかぶるのはご法度、
だそうです。
洋服の喪のシーンですごく印象に残ったのは、
故ケネディ大統領・葬儀の際の夫人。
もちろん、借り写真です。
あとで映像や雑誌などで拝見したのだと思います。
悲しみに耐えて強くあろうとしている姿が
不謹慎ながら美しい~~。
こちらは~~、
はい、「風と共に去りぬ」の有名なシーンです。
借り写真です。
笑っている~~。
まだ喪中にいるスカーレットに、
レッドは堂々とダンスを申し込み、
「まさか、受けないでしょうね」と
周りが言うのに対し、
「イエス、I WILL!!」
お年寄りが卒倒するというシーン。
いまだ哀しみを知らなかったワタクシは
皆と一緒に笑ったものです。
スカーレットも、このときには
まだ哀しみを知らない。
大好きな映画ですが、
のちの悲しみや苦しみを知ったあとの
喪のシーンのほうが、
まだ中学生だった子ども心にも
美しく感じられた。
やはり本当の悲しみは伝わるものなんですね。
で、「喪のベール」を検索していて
気になった一枚。
皇室の方々の喪のベール。
皇室といえば神道。
なのにベール?
調べてみました。
明治時代、日本が列強諸国とあい並び
対等につきあうために
西洋式を取り入れた。
「鹿鳴館外交」なども、ですね。
そのため「オモテ」が洋式で、
「ウラ」が和式。
逆ではないのですね。
その伝統が今も続き、
歌会始のような儀式の際には洋式、
なのだそうです。
そうなんだ、なるほど。
というわけで、
紫苑の疑問にお付き合いいただき
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