わが愚息は小中高と10年以上クラブサッカーをやっておりました。
サッカーには「ホーム」で戦うときと「アウエー(away)」があります。
ホームとは勝手知ったる自分の陣地で、アウエーとは、敵の陣地で戦うことですね。
「アウエーで戦わないと、成長、上達はないよ」とのことです。
ふむふむ、愚息ながらいいことを言う。
というのは、きものにも、ホームとアウエ―があることよのう、と思い知ったこの頃でございます。
ホームとは、もちろん、気心の知れた友人との集まり。
集えば「まあ、素敵!」などとお互い口にしながら、楽しいときを過ごすわけです。
まあ、ワタクシほとんどはこの「ホーム」での楽しみで、「アウエー」など、ないに等しい~~。
洗濯したり~~、寝間着?だったり~~。
たまに、仕事での会食のとき、これがアウエーといえば、言える。
ところが先日、舞に招待されたときには、一人として知り合いはいなくて、心細い思いをしたわけですが、「ああ、これが愚息のいうアウエーだな」と思い至った。
「~~成長はないよ」という愚息の言葉とともに。負うた子に教えられるとはこのこと?
このお招きも、鮫小紋や袋帯を何度か練習して、着なれていない時だったら、とてもとても受けることはできなかったと思います。
ちょうど、準ながらフォーマルの練習していたところに、まさに「渡に舟」のお誘い。
思い切って行ったお蔭で、きものの場に広がりが出たような気がしました。
これからは、少し緊張する場にも洋服ではなく、きもので出かけられるかもしれません。
気軽な着物友達との集いは、いろいろ遊んだり、試したりできる貴重な場であります。
けれど、いつも気軽な場にいくばかりではなく、少し緊張する場も、学ぶことが多いなと思い知りました。
最近は仕事の場も「ホーム」に近くなってきました。
子どもたちには、ときどき、「分不相応」な場所に行ける機会があれば、貴重な経験だから、どんどん行って、場慣れしたほうがいいよと言っていますが、愚息はそのたびに「そうだ、アウエーでの戦いだあ~~」
ワタクシもときどきは、気のはるお茶席(普段は緩いのです)は避けてきましたが、参加したり、一人でもいいので、普段より少しだけでもいいきものを着て、ホテルのラウンジででもお茶を飲んできましょうか。
だれかの目を意識しながらきもの着るのは、とても疲れて、うざったいことではありますが、あえて、そんな場を作るのもまた違う自分を発見、きもののステップも上がれるかもしれません。
ホームとアウエーのきもの、どちらも着こなせたらいいなあ、ついでに「アウエー」の場も、ホーム、遊びの場にできるといいなと紫苑の野望?は徐々に大きくなっていくのでございました。
愚息、ただいまアウエイ―で奮闘中~~。
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