蒼井優さんのアンティークきものを見て、
同じ着物でも女優さんとモデルさんでは
ずいぶん違うなあと、
以前から感じていたことを
再確認しました。
いま発売中の「美しいキモノ」
このところきもの雑誌には
手が伸びないのですが、
今回は竹内さん着用の着物が
あまりに素敵で。
もちろん、名のある方の作品ですが、
同じものをモデルさんも着用なのですが、
なぜかこちらには惹かれなかった。
少し前に「婦人画報」では
「女優のきもの」を特集していました。
山口智子さん、木村多江さん、樹木希林さんらが
ご自分のきものを着て登場。
好き嫌いはあれど、やはり「いきいき度」が
違うなあと感じました。
これは雑誌に限らず、単行本でも同じなような。
「あたらしいキモノの教科書」(木下着物研究所)
とても素敵な本なのですが、
「教科書」というくらいですから、
やはりすのすごく正統派。
モデルさんは著者本人だったり、
その知人だったりして
プロのモデルさんではないようなのですが、
帯の結び方などきちっとしてて、
私には合わないなとすぐに返済。
こちらは同じ素人モデル、もっとゆるい~。
同じ正統派なのに、
「毎日きもの」の河村公美さんは
ご自分に一番似合う着こなしだなと
感じます。
思うにモデルさん着用のきものは
おそらくあまりにスキがなさすぎる、
自分のモノにしていない、
どなたかが「幽霊みたい」と
おっしゃっていましたが、
まあ、それほどではなくても、
自分を消していることは確か。
ファッション界では
「モデルはぜったいに自分を出さない。
着ている服を最大限によく見せるのが
いいモデル」だそうです。
でも、着物に関しては、
私は女優さんが、自分に一番似合うように
工夫している、その工夫を見るのが好き。
「
しかし、これが洋服となると、なぜかやはり
一流のモデルが着ているのを見るほうが
刺激的だし楽しい。
女優さんが着ていても、似合う、似合わないとは
感じても、それほど素敵に
感じられないのはなぜだろう。
思うに、
雑誌やパリコレのファッションは
私にとってアートだからかな。
女優さんが着ると日常性が出てしまう。
きものだって、アートだけど、
私にとっては
きっと「日常的に身に付けたい」との
願望があるから、かな。
きものは自分なりに身につけてこそ
美しい、
美しいから後世に残る~~、
身近な存在として後世に遺したい、
そんな願望が好き嫌いのなかに
含まれているのかもしれません。
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