本日の東京は、朝から暖かくて
ちょっとお掃除を始めたら
次々と気になるところが出てきて
あちこち掃除と断捨離。
きょうはブログお休みと思いながら、
ほかの方々のブログを拝見していると、
アップしたくなりました。
出かけるまでに時間があるのでアップ。
このところ、ずっと手から離せないのは~~、
佐治晴夫「詩人のための宇宙授業」
「金子みすゞの詩をめぐる
夜想的逍遥」
と、サブタイトル。
いいタイトル、きれいな響きです。
金子みすゞさんの詩が好きなんですね。
有名な詩といえば、
「私が両手を広げても、
お空はちっとも飛べないが==
飛べる小鳥は私のように
地面を早くは走れない
鈴と小鳥と、それから私
みんなちがって、みんないい」
でしょうか。
少し前に、彼女の映画を観ました。
あの頃のアンティークの着物も素敵だった。
少女から大人に、そして結婚~~。
だんだん、着物も地味に
大人しくなっていくのが
少し寂しかった。
なぜなら、
叔父に無理やり結婚させられ、
結婚相手には、堂々と浮気をされ、
「詩を書くな」と言われ、
着物が、だんだん精気をなくしていく
象徴のように見えて~(涙)
昔の女性は悲しい~~。
佐治さんの本は、
みすゞさんの世界に対する
優しい目、接し方を、
物理学者らしい世界観で
科学的に、
でも易しく説明してくれます。
ひとつの花のなかには
大きな宇宙があるとか、
自分の身体のなかにある宇宙とか、
フラクタル=
細部を拡大すると全体に似てくる
とか、
佐治さんは物理学者で禅の研究なども
やっていらっしゃるから、
宇宙をより神秘的に
説明してくれるんですね。
小さな日常が宇宙につながっている
大きさを教えてくれます。
永島暎子さん、
70年台の独立系の映画によく出演、
懐かしい~~。
みすゞさん、
26歳で自ら命を絶つんですね。
幼い子を残して~~。
主演は田中美里さん。
その前日に写真を撮ったそうです。
26歳、
可愛い、そして深い詩を残して。
でも自分は恋一つ
しなかったのでしょうか。
大事な、大事な一冊です。
ということで、
最後までありがとうございます。
ついでに
ブログ村応援ポチ
ありがとうございます。
励みになっています。
悲しくて、寂しくて、そして美しい詩です。価値観もしっかりしていて・・・
久しぶりに思い出しました。
コメントありがとうございます。心に詩を抱えて、でもその繊細さが周りに人を苛立たせていくんですね。近くにこの気持ちをわかってあげる人がいたら、死なずに自分の心を大事にして生きていけたのにと思わずにいられません。
好きな詩はたくさんありますが才能がありながら哀しい生涯でした。
「日の光」
金子みすゞ
おてんとさまのお使いが
揃って空をたちました。
みちで出逢ったみなみ風、
(何しに、どこへ。)とききました。
一人は答えていいました。
(この「明るさ」を地に撒くの、
みんながお仕事できるよう。)
一人はさもさも嬉しそう。
(私はお花を咲かせるの、
世界をたのしくするために。)
一人はやさしく、おとなしく、
(私は清いたましいの、
のぼる反り橋かけるのよ。)
残った一人はさみしそう。
(私は「影」をつくるため、
やっぱり一しょにまいります。
とても素敵なコメントありがとございます。みすゞさんと同郷なんですね。仰るとおり、才能がありながら哀しい生涯~~。日の光、ありがとうございまう。ものすごくいい詩ですね。涙が出ます。みすゞさんの詩はいつ、読んでも涙が出ます。この方の心の奥の悲しさ、優しさが見えるからでしょうね。これからも読みつづけて、彼女の心を忘れないようにします。