本日の東京は雨ながら、
気温はほどよい。
先日、
又吉直樹さんの
「ヘウレーカ!」(NHK・教育)を見ました。
ヘウレーカとは
「わかった!発見した!」という
ギリシャの古語です。
テーマは「絶滅危惧品種」。
イヌノフグリなど、外来雑草の進出により
絶滅に追い込まれる品種を特集していたのですが、
面白いのは、又吉さんの質問。
「~~どうして絶滅していくのが
よくないのでしょうか」
これに対し、
生態系が変わることへの危惧など
専門的な答えはあるのですが、
出演した植物学者塚谷裕一氏は、
「~~どこに行っても同じ景色になるのは、
寂しいし、面白くないですよね」
絶滅の危惧がある着物、着ました。
朱鷺色玉虫紬&お直し格子帯。
帯揚げはモノトーン格子
帯留め・蔦。
東京の多くの駅は、
駅ビルと高層マンション。
ホント、
景色はどんどん同じになっていく。
経済効率からすると、
この同じ景色はいいのかもしれないけど、
確かに「寂しい・面白くない」
半襟は縞。
番組では、別の「絶滅危惧」として
伝統工芸の「おろし金」を紹介。
この工房に、
3年くらい前、大学を中退して
修行に入った男性がいて、
話しなれない様子で取材に応じて
いたのが初々しかった。
「~誰かが求めてくれ限り
続けたい~~」
絶滅危惧でも、
それを欲しい、
好きという人がいれば、
続くのですよね。
いきなりですが、
昨夜は保存ナスに保存鶏胸肉
にこんにゃくを加えて。
コーンご飯と保存ほうれん草。
パっパとでできる。
野菜・きのこたっぷりお味噌汁。
250円くらいかな。
帯のお太鼓はリバーシブルで、
今回は伊勢木綿のほうを。
少し明るい。
そんなとき、読んだのは、
「コロナ後の世界」(文春新書)
世界の知性への緊急インタビュー。
ほとんどの方々は、
「これまでこれまでにも人類の危機は
あったが、それを乗り越えてきた」と。
マッ、経済の政策など、
こ難しいことはほかの方に譲るとして、
身近な「できること」から。
「どの分野のスキルを磨いたら、
将来役に立つのか」
との質問には、
「~~何を学ぶかより、
人生を通して学び続ける姿勢」
と身も蓋もない返答。
「~~でもテクノロジーの変化
には触れておく」
と、MⅠT(マサチューセッツ工科大学)の教授。
ワタクシ、すでに絶滅危惧人種~~です。
でも、
高齢者がどんどん増えるなかで、
希望的な展望は、
かの「人生百円年時代のライフ」を
提唱した女性教授。
→前に読了。
その方の、
「コロナ後の長寿社会を幸せに生きるために
個人として何ができるか」では、
三つの「無形資産」を挙げています。
不動産などの「有形資産」より、
強みとなるとのこと。
① 「生産系資産」
人間関係、会社や組織に頼らない
自分自身の評判。
②「活力資産」
肉体的、精神的な健康。
ストレスマネジメント。
家族や友人との楽しい時間。
③ 「変身資産」
時代も自分の身体、環境も変化するなかで、
自分と向かい合いつつ、
違う年代、違う環境の人と付き合うことで、
将来こうなりたいというロールモデルを持つ。
着物も洋服に比べると効率悪いと思われて
どんどん着る人少なくなりますが、
先日行った街で、70代と思しき方、
琉球紬に大きなハッパの帯を、
とても自然に着こなしていらした。
ホント、皆同じ景色のなかで、
そこだけ違う空間に。
又吉さんは言っていました。
「~僕は本が好きで、
本を読む人どんどん少なくなっていくけど、
本が好きなことに変わりはない。
続けていく」と。
本もいまや絶滅危惧種、です。
はい、ワタクシも、
絶滅危惧の二つ、着物と本が好きです。
ちなみに、
これからはますます発展していく
ITではありますが、
スティーブ・ジョブスなど
多くのⅠT企業の幹部は、
自分たちの子どもには、
ipadなどのデジタルデバイスを
使わせなかった、
とのこと、
テクノロジーに詳しいからこそ、
それが与える害をよく知っている、
とのこと。
おい! 怒! スゴイね、
ほかの人は害あってもいいのか~~?
そんなわけで、
これからも
絶滅危惧種と一緒に元気に歩いていきます。
最後までありがとうございます。
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