閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

引越

2016-03-10 06:42:59 | 閃き
長女一家が引越の準備を始めて遂に大きな荷物を運び出す日がやってきた

家の中にはおびただしい数のダンボール箱の山が出来ている

一家の生活が移動するだけでもこれだけの荷物が必要なのかと改めて考えさせられる


結婚して我が家にやってきた時には2人だったのだが今は4人になっているとは言っても本当にこれだけの荷物が必要なのかは疑問である

数年経てば又帰ってくるのだし、火急に必要で無いものは置いていくのだろうけれども、それにしても大量の荷物である

家電製品は元より食卓のテーブルや椅子、食器棚クローゼットなどは引越の移動と兼ねて壁収納タイプのものを購入している

簡単な組立式の収納ボックスなどは本当に必要であれば新たに購入しても良さそうなのだが、そういった類いのものまで運び出せる様になっている

これでは本当に住居を移すという引越に匹敵する


生活をして行く中で段々とものが増えて行く事は当然である

今まで、興味があったが購入出来なかったものも購入出来るようになったり、その時の状況に応じて購入したものなどもある

並べられたものの中に、これは私には不要だな、と思わせるものが沢山あった

歳を重ねると欲しいものが無くなるのだろうかとも考えたが、単に興味が沸かないだけなのかもしれない

しかし、この点が大きな違いで物欲が無いという事は物も増えないし、お金も出て行かない

どうせいつかは捨てることになるから勿体ないという感覚が顔を出すのだろう

老い先短くなって行く事が身に染みて自覚できる物なのだろう


今月の末には又妻と2人だけの生活になるので、寂しさも募るのだろうけれども仕方の無いこと

荷物と共に元気よく送り出してあげて、帰って来た時の喜びを予測しよう
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北海道3

2016-03-09 06:34:01 | 閃き
北海道の名物と言えば蟹、イカ、イクラ、ウニ、等の魚介類とジンギスカン、ラーメン

勿論スイーツも一杯ある

しかし、それらは高価でもあるので、そうそう口にすることは出来ない

遊びに来たのであればこのチャンスにと無理してでも食べるのだが仕事となればそうはいかない

仕事を予定より早く仕上げた同僚達はそんな私の心配を余所に夜を堪能すると意気込んでいた

飲み過ぎるなと釘を刺し、私は早々にホテルへ引き上げたかった

しかし、取引先の社長が一緒に食事をしようとのお誘いを頂いたので同行することにした


社長の案内頂いたお店は、札幌市内でも割と有名なお店らしい

創作和食のお店である

期待していた海鮮山盛りとは別のお洒落な和食である

それはとても美味しい料理で都内でも中々食べられないと思うレベルの高さ

だが私には海鮮山盛りを堪能している同僚が羨ましい

高級な料理は量も少ないので満腹にもならない

そんな社長は私を2次会へ誘った


2次会は社長行きつけのクラブ

落ち着いた雰囲気のお店である

席に座るといきなりロウソクに明かりが灯ったケーキとシャンパンが届いた

今日は社長の誕生日なのであった

いきなり大人の誕生会の始まりである

ご満悦の社長はママさんからの誕生日プレゼントを貰って更にテンションが高くなった


その後、社長の行きつけのお店をハシゴする羽目になった

どのお店についても、ケーキとシャンパンが今日される

都合4件のお店を同じ様に飲み歩いた頃には当に午前様を通り越していた

空腹だったお腹もケーキとシャンパンとウィスキーの波状攻撃を4度も受けていつしか満腹になっていた


ご機嫌な社長と別れホテルに帰る記憶が定かで無い程の酩酊状態

従って翌日は二日酔いである

土曜日は1日小樽観光へ同僚達と行き、寿司を堪能する予定になっていたのだが、朝食も満足に食べられないのでホテルでゆっくり休む事にした

これじゃ自宅の休日と何にも変わらない
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北海道2

2016-03-08 06:50:42 | 閃き
全国的に週末は暖かくなるとニュースで報じている一方、北海道の寒さは厳しい

寒いと想像していたのだがしっかりした防寒対策は取っていかなかった

冬の必需品の手袋やマフラーを忘れて来たことでも、自分の油断の証である

同行した者達はドンキホーテで手袋やマフラー、帽子まで急遽購入した程だ

私もせめて手袋位はと考えてデパートの紳士服売り場を覗いてみた


店先に合成皮革のものが在庫処分で半額近くになって売られていたのだが、試着させて頂くとサイズが少し小さい

もっと大きなサイズに対応したものは価格が2倍以上する

自宅に帰れば柔らかなもう少し高級な手袋があるので仕方なく安いものに決めた

お店の店員さんにその事を話すと、「ほかす」という言葉を連発した

どうも「ほかす」は「仕舞う」という意味らしい

店員の女性から札幌在住か?と訊ねられたので、「否、違うけど近くだよ」と何故か北海道民の振りをしてしまった

しかしこれで、町中を歩く時は少しは耐えられる

車道には雪は無いと言っても歩道にはアイスバーンになった雪の塊と雪解け水の水たまりがあちこちに出来ている

それらを避けて歩くには両手をポケットに突っ込んでいては歩き辛いので、手袋は必需品であるのだ


夜に繁華街を歩いているて周囲から私が浮いているのが自覚できる

周りは男女とも服装が上下とも黒色系統が多いのだが、青い薄手のダウンに白いチノパン姿なのだから場違いなのが一目で判る

普段着に用意したものがこれだから後の祭り

冷たい風と舞い散る雪に追われて早々にホテルへ引き上げた


北海道に行くと聞いて安易に新鮮な海の食べ物が食べられると考えている地元の輩にはこんな状況は知る由も無い

遊びに来るのだったらどれだけ楽しい事か、ホテルに溢れる中国人を避けながら、君たちは遊び私は仕事と呟きながらエレベーターに乗り込んだ

こうして初日の夜は更けていった



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北海道1

2016-03-07 08:14:11 | 閃き
先週の後半から北海道へ出張に行っていた

同行する同僚達の世話もあり眼の回る忙しさでブログどころでは無くなっていた

我々6人の集団は一見すると優雅に遊びに出掛ける様にも見受けられたのかもしれないが、心中は週末までの期限の中で終了させるという使命があった


千歳空港に降り立つと周りは雪景色、先週前半の大雪で酷く振ったという事はニュースで知っていた

私を除く5人は電車にて札幌へ向かい取りあえず先にホテルにチェックインを行う

私は取引先の社長が迎えに来ているので、その車に同乗して打合せを行った


今年は暖かくて雪が積もったといっても、うっすら程度なのでこの雪の多さには驚く

道路は融雪剤によって路面が現れているが、所々は踏み固められたアイスバーンの様な状態

歩道には50センチはあろうかという高さの壁が出来ている

北海道は未だに冬の中にあった


明日からの仕事の打合せを済ませ、取引先の会社からホテルのある札幌まで社長が送ってくれるというのでお言葉に甘えることにした

高速道路には雪が無かったが、それでも事故や故障車によって所々で車線規制が引かれている

今回は社長の薦めでレンタカーはやめて電車移動にして正解だった気がする


北海道には中々来られないからと社長が北海道博物館へ案内してくれた

マンモスやナウマン象の骨格に迎えられて始まる一大歴史物語である

北海道には縄文時代や弥生時代の古墳や土器、矢尻などが多く出土している事を全然知らなかった

森の三内丸山遺跡と同じ様なものが道南の海岸沿いに多く点在している

あのマッサンで有名になった余市には古代人達が洞窟に彫刻を残しているという事実を知り驚いた

しかし私には一つの疑問が沸いていた

古代といってもこの地は北海道、極寒に地である

そこに多くの古代人達が住めるとは思えなかったので、学芸員に尋ねてみた

学芸員は私の考えの通り、一説には縄文や弥生時代には今よりは暖かかったのではないかと言われていると説明してくれた

いくら竪穴式住居が暖かいといっても、半年近く雪に覆われる世界で寒さと飢えに耐える事は難しい


北海道は奥が深いね




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雛祭り

2016-03-03 08:43:41 | 閃き
今日は雛祭りである

桃の節句、女の子の節句として子供の頃から親しんできた記憶がある

家には当時流行していた7段飾りなどの豪華な雛壇飾りが設置され、脇にはガラスケースに入れられた立ち雛が並んでいた

勿論、菱餅や雛あられもあった気がするが、私の興味はそんなものでは無かった

当時から腕白坊主だったので、私の狙いはお内裏様の持つ立派な刀である

家のものはそうでは無かったと記憶しているが、新しいものは抜く事が出来た

当時抜き身の刀は子供のオモチャとしては無いので抜けることが快感だった

従って、近所の家を回ってはお内裏様の刀を持ちだして叱られた


子供の頃は叔母や妹の人形であったと記憶しているが、ご近所同士で見学していたのでお袋達も気合いが入っていたに違いない

しかし、それ位ご近所同士のお付き合いが盛んであり、隣の家のレイアウトまでも判っていた程である

それが核家族化と少子化のお陰で、段飾りは少なくなり、シンプルなものになっていった

妹たちが嫁いで女の子を出産した時にお袋がどの程度の事をしたのかは知らないが、想像するにこの流れに沿ったものを贈っていると推測している


時は過ぎ私がその番になったのだが、婿のご両親から長女に戴いた吊し雛を次女にも贈ることにした

次女の家も広く無いので、インテリアとして楽しめるものとして選んだのである

もう少し大きくなったら立ち雛でも贈れば良いと妻と相談して決めたのだ


床の間の無い現代の家では飾る場所など仲々無い

五月の節句飾りにしても同様で、贈ることは良いのだが、貰う方の都合も考えねばならない

しかし、1年に1度子供の為に押し入れから出してきて飾り付けする親の姿は子供は忘れないものである

そうやって後ろ姿を見せてやることが、子供にとって如何に自分が愛されているかを知る術となる


今日の夕飯はちらし寿司かな
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