カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

終わり良ければ・・・

2013-04-12 18:48:39 | 旅行

新聞に何処そこで花が咲いたとか、絶滅危惧種だとか、文学散歩の道などという記事が載ると直ぐそこを訪ねてみたくなるのが我が夫婦なのです。

一昨日の新聞で、天草の白嶽という山でアマクサミツバツツジ(県のレッドデーターブックで絶滅危惧種に分類)が咲き始めたという記事を見て早速本日出かけてみることにしました。

上天草市だけに自生する固有種というところがミソですね。

固有種とか、ここだけの話なんてのに弱いのですよ私ども・・・。

近くに白嶽森林公園があるというので、カーナビの目的地をその公園に設定して出発!

ところが世の中いろいろあるもので、腹の立つ話や嬉しくなってしまう話が交錯します。

本日は先ず出発して直ぐの腹の立つ話から・・・。

行きつけのセルフスタンドに寄ったら、なんと10個くらいある給油口の前にすべて車が停まっているのです。

すごい混みようですが、よく見ると給油しているのは女性の1台だけで、後はまったく運転手もいない空車ばかりなのです。

洗車機の前ではずら~っと順番待ちの車がこれまた空車の状態で並んでおりました。

察するに、昨日の横殴りの黄砂混じりの雨によって汚れた車が殺到し、スタンドの地積では列が納まらずに給油の場所に車を置いて順番を確保している様子でしたね。

給油をしたい私達はたった1台の給油可能な場所で順番待ちをさせられました。

給油スタンドというより洗車スタンドと名前を変えろと思わず突っ込みを入れてみました。

スタートとしては、かなり気分の優れない幕開けでした。

次は、天草5橋を過ぎて上天草市姫戸町に入り、白嶽方向の狭い離合困難な道に入った途端に道路の中央に停車している車に遭遇しました。

離合も出来ないので停車したら、そのうち運転席から女性が降りはじめるに及んで我々の頭には???が夫婦で合計6個ほど点灯してしまいました。

運転中に後ろのドアが開いてしまって、閉めに降りたのだと分かったのはやっと離合し終わってお互いに頭を下げた頃でした。

目的地の公園到着後は、トイレ探しに一苦労しました。管理事務所が閉まっていて案内図に標示された事務所のトイレが使えないのです。

キャンプ場の利用者が使うトイレを探してやっと一番高い位置の一番奥の建物で探し出しました。

ここまでは、パットしない話の連続だったのですが、トイレを済ましてスカッとした顔で出てくるとトレッキング中の小父さんが、「どうしてここのトイレに辿り着いたのか」と不思議そうな顔で話しかけてきたのです。

親切な小父さんの、アマクサミツバツツジの説明を聞き始めた頃から世の中が、バラ色に近い状態に好転してきました。

ああそうなのだ、今日はのんびり花を見に来たのだと思いださせてもらったからです。

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林の中で咲いていた「アマクサミツバツツジ」

小父さんの説明によると「葉っぱが三つ葉で、一つのガクの所からは一輪しか咲かないのがこのツツジの特徴」ということでした。

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「白嶽の頂上(海抜373m海から直接山頂なので結構高く感じる)です」

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青い海に小島や麓の集落が・・・・。

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三つ葉になった葉っぱとツツジの花

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アケビによく似た実の成る「むべ(ウベ)」の花も・・・。

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登山道沿いには小さな滝も・・・。

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不動の滝などと名前は凄いですが爽やかな感じの滝でした。

ドラマとしては取っかかりはトラブル続きでしたが、次第に盛り上がり最高潮に達したのは花を見終わって駐車場の車の位置に辿り着いた頃からでした。

オバサンが二人駐車場の隅の草原で弁当を広げていたのです。

元気よく「こんにちは!」等と声を掛けて車に乗ろうとしたところで、威勢良くこんにちはと返された言葉の続きに、「弁当食べませんか?」がくっついていたのです。

腹は減っていて、配偶者はブツブツ文句を言いつつ下山している最中だったのと、相手のオバサンの「どうしても食べて欲しい・・・持って帰るのは重たい」という要望とが見事にマッチングして、配偶者の「は~い!いただきま~す!!」という如何にも軽い返事と行動に、半分運転席に乗りかけていた私も動きを止めざるを得ませんでした。

「旦那さん、ゆっくりご飯でも食べてから帰りなさいよ。私達もう食べきれないし・・・」などと言われ、その時はちゃっかり座り込んでペチャクチャと話し込み始めた配偶者の横に座ることになってしまったのです。

おにぎりに手作りの漬け物、お茶にデザートのデコポンとお菓子、最後には散策中に採ってきたというツワブキを分けて貰って、とうとうお土産付きという盛り上がりよう。

こんな事ってあるのでしょうか。・・・・実際に・・・あるのですね。

地元の人だとおっしゃいましたが、元気の良い二人組のお年を召したご婦人でした。

いや~見習いたいですね。

さっそくこれ以降は、我が家は何処かに出かけるときは、やや多めに弁当を作り人にも勧めてみることにしようと思っています。

ドラマとしてはエンディングが最高に盛り上がり、楽しい楽しい天草へのお出かけになりました。天草大好き人間になりましたよ。

そう言えば一昨年は、荒尾の小岱山麓のトキワマンサクの花見で地元の人から蘭の花を頂き、次の年はデコポンを沢山頂きました。

何でこう、花見っていうのは最後が楽しいのでしょうか。

いつも最後に人との絡みがあって、ハッピーエンドなのです。

さて・・つづきは・・・ツワブキの煮つけで、一杯ですね。

コメント
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