秋ですねえ

　三十三ヶ所巡りは、とりあえず近間の所から済まそうとするので、後になるほど遠くなる。

　だんだんと郊外に向かうので、秋の風情が色濃く漂う田園地帯や山裾を歩くことになる。

　
　（小さな幹に沢山の実をつけた柿）

　たわわに実った等という表現をするが、これはいささか度を超えている。

　
　（山の中腹の地蔵堂）

　暫く地図をたよりに歩くと山の中腹に祠が見えてきた。

　階段の急勾配と石段の幅の極端な狭さ等状況は厳しく肝心の配偶者は登ることを断念し下から拝むことにした。

　私が代表して参拝したが、記念のスタンプを押す用紙の方を下に置いたまま登ったことに降りた後に気づいて、再度上り下りをすることになった。

　
　（稲刈りが始まった）

　帰り道で見た稲刈りといい、たわわに実った柿の木といい日本の秋の風情に首まで浸かった一日だった。

　今回は図書館の本を返したり借りたりした後、その足で回ったので2ヶ所しか巡れなかった。

　今後は更に山間部に点在している札所を回ることになるので、より一層深まる秋を満喫出来ることだろう。

　「鐘などが聞こえても欲し柿食えば」

　

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