昨日のブログでは、家守の話、フラメンコとタツノオトシゴの出産の話で終わってしまった。
川柳大会は水俣で行われ、大会名は「第34回句碑まつり水俣川柳大会」。
先人の句碑を巡るというのが、大会と共にもう一つの開催の主旨だった。
(湯の児温泉の前の小島)
ここは、温泉と共に海水浴場や釣りの名所でもある。
子供が小さかった頃に訪れたことがあって、前方の小島をぐるりと回った記憶がある。
海岸沿いにはホテルや老舗の旅館などが建ち並んでいて、その代表的なホテルの海に面した庭に句碑が建っている。
(大嶋濤明氏の句碑)
川柳噴煙吟社を立ち上げた、初代の会長大嶋濤明(おおしまとうめい)氏の句碑である。
「太陽を真ん中にして皆んな生き」は、氏の代表的な句である。
ここ句碑の前で、記念写真を撮ったが写り具合はまだ確認していない。
その後、句碑が80基ほど並ぶ丘の上に移動する。
ちょっと気になった句碑だけをカメラに写した。
(噴煙吟社2代目会長、吉岡龍城氏の句碑)
龍城(りゅうじょう)氏の代表的な句である「少年に還る日はなし楠若葉」の碑があった。
後は、既に亡くなった方や現役で頑張っている方々の句碑が丘の一角にズラリ。
「阿波の木偶人の定めを演じきる」・・・尾花白風(別府)
「風もまた旅人宿の戸を叩く」・・・遠山夏生(熊本)
「ゆっくりと継ぎ目でたたむ父の旗」・・・石塚清明(鹿児島)
写真は省略するが、その他の句で印象に残った句は。
「躓いた石もご縁とおもう日々」・・・三重子
「山孤独ならず雲去り雲来る」・・・山人
「合掌の指から漏れる愚痴ひとつ」・・・信子
「許すとは云わぬ父からひな飾り」・・・あきえ
「テレホンカード愚かな嘘も聞いてやり」・・・芳子
「大好きな私の椅子がある我が家」・・・道子
80句も句碑を建てると辺りの清掃も大変なようで、この会に合わせて作業した大変さが見てとれた。
作るのも大変だが、維持管理もまた高齢化かが進み大変なのである。
句会の方も、失敗も笑いに替えて和気藹々の中進行した。
「基準値はまちまち人の幸福度」・・・しろ猫
「仲間売る囮の鮎の目に泪」・・・しろ猫
景品の図書カードと、お土産のポン酢を頂いて、それなりに実りのある大会だった。
最後に没句をご披露。
「西海の入り日を拝む磯の猫」・・・しろ猫