朝から小雨でスッキリしない空模様だった。
相方を歯科医院まで送って行った。
歯科が終わって、雨が降っていなかったら歩いて帰るという話。
よって、私はそのままグラウンドへ。
駐車場に車を駐めて付近を歩けば、急な雨にも相方の要望にも対応できる。
しかし、歩き始めると結構遠くまで歩いてしまう。
(菜の花と里山)
ややどんよりとした曇り空だが、菜の花が辺りを明るくしてくれている。
(レンゲ)
本格的なレンゲ田ではないが、まだ咲き方は疎らである。
見渡す限りのレンゲの花畑は、もう少し後になりそう。
そう思いつつ歩いていたら、田んぼ一面がピンクに覆われた場所に出くわした。
(レンゲ田を思わせるホトケノザの群生)
もう、満開状態のレンゲ田があるのかと半信半疑で近づいてよく見たら、ホトケノザの集団だった。
それにしても、紛らわしいというかこれ程の群生は初めて見た。
(楠の紅葉)
今頃の紅葉は独特だが、常緑の照葉樹も葉っぱの新旧入れ替えが必要なのだ。
落葉樹は秋から冬に落葉して裸で冬を越し、春に新葉が芽吹く。
従って、新葉は去年の落葉を知らないまま。
ところが、常緑樹は新葉の芽吹きに押されて落ちて、そこに新葉が顔を出す。
譲る老いた葉と、譲られる新葉のミニ世代交代のような関係が見られる。
今の時期から暫く、バサバサと落葉が目立つ時期が続き、やがて新緑が目立つ時期が到来する。
一句浮かびそうな雰囲気がそこはかとなく・・漂う。
(高校生のサッカーの試合)
駐車場に帰り着くと、グラウンドでは高校生のサッカーの試合が行われていた。
県外の高校の名前の入ったバスが駐まっていたので、そう判断しただけだが・・。
若い元気な声と、躍動する姿に圧倒される。
ふっと、老いた楠の葉っぱを押し出す若芽が、頭に浮かんできた。
老いて、さっさと散ってやるのも悪くは無いが、今暫く待って欲しい気もする。
やはり外の生物に比べて人間は悟りが遅いのだろうか。
「先代を落として芽吹く楠若葉」・・・しろ猫
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