カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

春の小川

2019-02-09 10:38:30 | 日常あれこれ
 町の南にある船野山という里山の麓に赤井という集落がある。

 赤井城という城址もあって、北の方向に位置する木山城との間には秋津川、木山川、赤井川と大きくはないが3つの河川が東西に流れている。

 いずれも阿蘇の外輪山系の山を源流としている。

 特にこの赤井の土地は年間を通して湧水が豊富である。

 

 地層の境界から水が湧き出していて、高さは30~50センチ程しかないのでソウメン滝と名付けられている。

 地層の境界の一定の高さから白いソウメンを流しているように見えるからだと思う。

 それとも夏場はここの冷たい水で本当にソウメンを食べていたのかも知れない。

 

 よく見ると池の中に小枝が立てられているのに気がついた。

 先日、江津湖で何カ所かで見かけたのと同じで、多分ここでもカワセミなどの野鳥をカメラに収めるためのものだろう。

 
 
 流れ出た水は飲料水として利用されたりした後田んぼの用水路へと流れていく。

 砂利質の河床ではヒラ藻や梅花藻などがユラユラと水に揺れている。

 

 岸辺では綺麗な菜の花が咲いていた。

 土地の名前は、多分に後世の人々に伝えるメッセージの意味合いが強い。

 「赤井」の赤は、色を示すというより全く明らかという意味だと思う。

 井は、水に由来するはずで、コンコンと湧き出る湧水もさることながら、赤井川をはじめとする水害の常襲地帯であったことへの警告の意味もあるのかも知れない。

 水は豊かだけれど、その水の災害も忘れるなということなのではあるまいか。

 今回の地震では、赤井の直近を通る布田川断層よりも、むしろその北側を三つに分岐して東西に走り、益城町の市街地の真下で発見された新しい断層のズレが被害を拡大した。

 ここ赤井の地は、地震よりその直後に発生した大雨による堤防の決壊の被害の方が深刻だった。

 自主防災組織も、真剣に問題に対処しようと日々努力している。

 なにしろ私が毎日食べている米は、ここ赤井の水で育てられた美味しい米なのだ。

 対岸の火事ならぬ対岸の水害等とは云っていられない。

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