カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

残暑に本を読む

2012-09-09 09:19:25 | 本と雑誌

ちょっと変わった表紙の本に出会った。

グレーがかった青色の表紙であるが、題名が殆ど見えない。

作者や出版社名などはなっから表記されていない。

表紙から3枚目ではじめてこの本がどういう題で誰が作者か初めてわかるというあんばい。

「ある小さな雀の記録」クレア・キップス(米)梨木香歩(訳)文藝春秋社2010.11刊

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キップス夫人に拾われた目も見えない小雀が成長し死ぬまでの記録である。

努めて淡々と表現された文体から伝わってくる内容は凄い。

12年も雀が生きることすら知らなかったので・・・・・。

私も猫との19年近くの生活を通じて小さな生き物の習性や人との関わり方などを多少は記録してきたし、この本に手が伸びた理由もそこにあった。

読み進むうちに、鳥と猫という天敵とも思えるその関係ではあるものの、習性というか行動というものの共通性に驚かされた。

そして最後近くは便秘対策に悩まされるところや、死に方まで同じなのである。

生き物の本質というのは、人間を含めてそう違わないのだなと感じた次第だ。

あと一つ記録として表現する人間の側の接し方も共通するものがあって、結果的に同じ事に感心し同じ事に悩むという事なのかもしれないと気づかされる。

さて、もう一冊は「創世の島」バーナード・ベケット(ニュージーランド)小野田和子(訳)早川書房2010.6刊

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21世紀末を想定した、近未来小説。

未来を描きながら、内容的には痛烈な現代批判になるのがこの手の小説のスタンス。

未来に場所を借りた小説をSFというのは如何なものかとも思うのは、サイエンスというよりは古代からある哲学が未来の社会にも連綿と引き継がれるということだ。

そして人間は同じ過ちを何度でも繰り返す、場が代わり物が代わり環境が変わって歴史が古代から何千年も流れているのに・・・・・、本質的に変われない人間とはなんぞや。

単なるSF小説ではない一冊。

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初歩は存在の表明

2012-09-07 09:43:37 | 日常あれこれ

薄暮の時期から歩き始めると、夕闇が段々濃くなっていく。

最後まで夕日の中で頑張っていた入道雲も壊れていき、平らになっていく。

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多分局地的には雨などを降らせながら・・・。

最後の残り火のような遠い稲妻が雲の中から漏れてくる。

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やがて町の灯りや車の照明が目立つように・・・。

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夕日と反対側の空もあかね色に染まる。

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ポケットに入れていた蛍光テープを取り出してやおら両腕に装着する。

車のライトや外灯の灯りに照らされて私の存在を知らせる。

自分の行動(意図)を知らせる事の初歩は、存在の表明だ。

車の運転の合図も、領土の明確化も、表現を曖昧にすることから事故や紛争が始まる。

もはや暗くなってしまった堤防沿いの歩道を歩きながら、そう考えた。

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阿蘇の山野草

2012-09-04 13:18:48 | 日常あれこれ

阿蘇のパワースポットを訪ねたついでに付近に咲いていた山野草を写してみた。

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「ヤマハギ」:もう秋の風がさわやか

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「ゲンノショウコ」:子供の頃は祖母に乾燥させたものをお湯で飲まされていた。

花はとても可憐で綺麗な花。

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「サワヒヨドリ」:調べてやっと名前を知った。

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「コスモス」:どこからか種が運ばれた?

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「オミナエシ」ススキの原にそこだけが鮮やかな黄色で・・。

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「蕗」・・フキの種類は不明。草原に牛が敬遠するために残って咲いていた。

これから阿蘇は本格的な秋を迎える。

沢山の山野草が咲き乱れ、めずらしい固有種もあるらしいが絶滅危惧種もある。

やはり山野草は山野に置いてはじめて美しさ・厳しさ・儚さなどが伝わってくるもの、最近の新聞報道などで、山野草ブームにのった盗掘などが後を絶たない。

自慢は写真で紹介する程度でよろしいのでは。

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パワースポットめぐり

2012-09-02 11:36:21 | 旅行

出かけたついでに寄り道というか、むしろ寄り道の方が遙かに長距離の場所へ出かけた。

阿蘇郡小国町の中原地区へ。阿蘇市からR212を走るとマゼノミステリーロードという不思議なネーミングの広域農道があって、途中から離合にも気を使う道を通って最初の目的地「押戸石」に到着した。

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なだらかな起伏がつらなる高原の風はあくまで涼しくススキも秋の到来を告げていた。

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数ある起伏のうち、ここだけに巨石群がある。パワースポットなるキーワードで検索すると阿蘇の地域では直ぐに出てくる。ただし・・・探しながらの行程となるが・・・。

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シュメール文字も刻まれた古代のからの遺跡ではないかという話も有って面白い。

パワーを頂けたかは別として、アクセス道路の拡幅整備が望ましい所。

さてそのお次のパワースポット、高森町の「高森殿の杉」へ移動。

先般の水害で不通になっていた道路も通行可能になっていた。

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牛がのんびりと草を食む、ツワブキなどは食べないらしくそこだけが残っていて黄色い花を咲かせていた。

ここは牧草地で放牧されているので入り口の柵を開けて中に入ったら扉を閉じる処置を忘れないようにする必要がある。

あとは牛と仲良くすること・・・・スペインの闘牛宜しく怪我でもしたら大変。

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前方にこんもりした森が見える。ひときわこんもりした部分が当該「高森殿の杉」。

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巨大も巨大!、大杉が2本隣同士で立っていた。あまりの枝ぶりにお口あんぐり。

強風で曲がって地面についた所から根が出てまた空に伸びている枝もあった。

この巨大杉のパワーは凄い!。これ正真正銘のパワースポットだろう。

ちなみに、最初の巨石と次の巨大杉のいずれでも、ペアーは違っていたが女性の二人組と狭い道路で離合した。若い女性はパワーがお好きと再確認。

日本全国パワースポットがあちこちに・・・。まだまだ隠れた穴場もありそうで・・・。

お地蔵さんが水害後の土中から掘り出されて、地域の人達がお祀りしたら、そこの地域の人達が次々と宝くじに当たったという、とんでもない金銭パワーのあるスポットまであるそうで、近いうちに是非お願いに行こうかと思っている。

さて・・・どこにいらっしゃるのか調べることにしょう。

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