白雲去来

蜷川正大の日々是口実

忙中閑有り。

2009-11-05 12:07:28 | インポート

十一月四日(水)晴れ。

 寒い朝だった。下の子供は、また学級閉鎖で休み。皆でのんびり寝ていた。遅い朝食の後は、机に向かい仕事。午後から事務所へ。

 夕方から子供を連れて歯医者。歯医者の近くのスーパーで夕食の買い物をしてから帰宅。夕食後は、パソコンで雑用をこなした。時計を見れば、日付が変わって、深夜の二時。そろそろ寝ようかな。

 そういえば、読了した女優の加賀まりこさんの「純情ババアになりました」の中に、中々薀蓄のあることが書いてあった。それは祇園の花街の事。お客さんのことを祇園の舞妓や芸妓が陰で何と呼んでいるか、というものだった。もちろん私は祇園などと言う所に足を踏み入れたことはないが、さすが祇園と感心してしまった。

 例えば、頭髪がバーコードのようになった人は、「十六夜の君」と呼ぶそうだ。「十六夜(いざよい)の月」をもじったものだが、「十六夜の月・陰暦十六日の月は満月より遅く、ためらうようにして出てくるので、言う」。更にさすがと思ったのが、一人の舞妓や芸妓さんにご執心して通ってくる客は、「深草の少将」。平安朝の歌人で、絶世の美女と言われた「小野小町」のもとに九十九夜通ったという悲恋の公達になぞらえている。優雅ですねぇー。

 良く、女優には、「恋多き女」とか「奔放」とか言う言葉で語られる人がいるが、それはその人のキャラで、普通は「尻軽」とか「ヤリマン」とか呼ばれて軽蔑されるのがオチだ。若い頃にちやほやされて散々浮名を流し、楽しかったことも、過ぎてしまえば、何の価値もない、薄っぺらな思い出が残るだけだ。

 人のダンナを寝取ったり、親子ほど違う年の男との交際を、嬉々として、かつ赤裸々に書けるのも「女優」という人達の特権なのかもしれない。しかし年をとって、気がつけば一人・・・。

 疲れて自宅に戻る。誰もいない真っ暗な部屋。電気をつけても、そこに人のぬくもりもない。「寒い」と思うのは、そんな時だ。その現実から逃れようとして、遊びまわる。読んでいて楽しいが、しかし、そこには「女優」という無機質な日常の存在を知って、「寒い」と感じてしまったのは、失礼なことだろうか。

Photo ※ろっぽう、しちけん、ぐらいの面白さ。是非、読んで下さい。


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同志のお祝いに出席。

2009-11-05 01:57:49 | インポート

十一月三日(火)晴れ。明治節。

 起床後、顔を洗い、玄関に国旗を掲揚し、明治神宮を遥拝。最近は、自宅の周りにも祝祭日に国旗を掲げる家が心なしか多くなったような気がする。「国旗は日の丸」「国歌は君が代」などと声高に叫んでいる連中に限って自宅に日の丸を掲げない。と、某公安氏が言っていた。気をつけなければ。

 今日は、午後二時から、神宮にある日本青年館において、尊友同志会(林洋一議長)の結成五周年記念の式典がある。湘南新宿ラインで渋谷まで。駅を降りると、ハチ公前で、若い同志等が、奉祝明治節の街宣を行っていた。そっと頭を下げてご挨拶し、会場に向かった。会場では一水会の木村三浩会長と同席。諸先生のご挨拶の後に、懇親会。四時頃終了。横浜に戻ると、サリーから、藤棚と言うと頃のお祭りがあるので、一杯いかが、というお誘い。体調はイマイチだったが、サリーファミリーの酒席とあれば、欠席するわけには行かない。

 京急の戸部駅で家人と待ち合わせて、サリーたちと合流。「魚遊」というしゃれた小料理屋に、サリーとパパ、カメ&アコチャン、ミッチー、「三年目の浮気」の黒沢博夫妻等がすでに一杯やっていた。以前から気になっていた店だったが、カメちゃんの知り合いとのことで、メチャクチャ美味しかった。遅れて小針政人君も合流。楽しい酒席となった。

 解散後、小針君、カメ&アコちゃんたちと「やまと」へ転戦。軽く飲んで、九時過ぎに帰宅。録画しておいた「東日本実業団駅伝」を見た。これから駅伝シーズンなので、楽しみが増えて良い。


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面白い本に嵌まっています。

2009-11-05 01:39:10 | インポート

十一月二日(月)晴れ。

 やれやれもう十一月である。あと二ヶ月もすれば今年も終わる。若い頃は一年がとても長く感じたが、歳をとると、一年がアット言う間だ。年末になれば、金の出ることばかりで嫌になる。一日、自宅で「大吼」の新年号の校正。新年号の特集は「民主党の仮面を剥ぐ」である。思うように原稿が集らず、苦労している。

 仕事の合間にとても面白い本を読んでいる。仕事をしても、その本が読みたくなってそわそわして、勝手に休憩して本を読んでしまう。その本とは「そこに日本人がいた・海を渡ったご先祖様たち」(熊田忠雄・新潮社)というものである。南米やヨーロッパに最初に行った日本人のことを、こと細かく調べて書いてあるのだが、勉強にもなるし、かつ面白い。日本が鎖国していた時代、今から約四百年も前に、アジアやアフリカに、日本人が奴隷として売られていたことや、明治時代のシンガポールには、「からゆきさん」が、在留邦人の八割を占めていた、などという驚くべきことが書いてある。続編で「凄いぞ日本人、続・海を渡った日本人」という続編も出ていたので、すぐに買った。久し振りに時を忘れて読みふけった。

 そんな訳で、夕食後は、「いいちこ」を少し飲みながら、本を読んでいました。

0638※オイチョかカブの面白さ。


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