白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「オリンピア」を再読しています。

2009-11-07 16:37:11 | インポート

十一月六日(金)曇り。

 下の子供は学級閉鎖で今日も休み。インフルエンザの猛威が、日本を覆いつつある。報道はされないが、支那や韓国、北朝鮮などはどうなのだろうか。日本でも驚異的な数字なのに、支那などは感染する人がいないのか、ニュースにならないのが、かえって不気味だ。

 今日は、午後まで、お世話になった方たちに、お礼の手紙を書いたり、資料を送ったりで、それこそ手が痛くなるほど手紙を書いた。それでも忙しさにかまけて、つい礼を失することがある。気をつけなければ。

 

 夜は、しゃぶしゃぶを囲んだ。と言っても、牛肉ではなく、豚肉である。以前、鹿児島の同志から「黒豚」を送って頂いて以来、しゃぶしゃぶといえば、豚肉にしている。安いしヘルシーだし、浪人生活にはピッタリである。

 

 体調がイマイチなので、芋焼酎は敬遠して、「いいちこ」の水割りにした。くだらないテレビなど見ずに、事務所の書棚から持ってきた、沢木耕太郎さんのレニ・リーフレンシュタールのドキュメント「オリンピア・ナチスの森で」(集英社)を肴に飲んだ。この本は再読である。本の最終頁を見ると、読み終えた日付が書いてあり、それによれば、「平成十年六月二十五日、自宅にて読了」とある。

 

 しかし、アルコールでの脳軟化症のせいか、再読しても殆ど新鮮で、初めて読むような気がする。過日、レニが監督したナチの記録映画「遺志の勝利」を見たこともあり、再読する気持ちになった。

 

 「オリンピア」は、一九三六年に開催されたベルリンオリンピックの記録映画で、「民族の祭典」「美の祭典」の二部作からなり、現在では大きな書店などではDVDとなったものが五百円で買える。この記録映画は、かつて撮られたオリンピックの映画の中での最高傑作であるばかりではなく、全映画史の中でもベストテンに入ると言われているものである。

 

 わが国では、ベルリンオリンピックから遅れること四年後の一九四〇年、昭和十五年の秋に、まず「民族の祭典」が公開された。沢木氏の本によれば、「これはひとつの社会的事件になった。東京劇場での初日には、午前九時の開場前に二千人もの群集が殺到したといわれている。配給元の東和社史にある〈この年の秋は『民族の祭典』の人気に湧き返った〉」とある。

 

 それまでのオリンピックの報道と言えば、新聞の写真か、雑誌のグラビア、あるいはニュース映画でしか見ることが出来なかったが、レニは初めて、映像でドキュメンタリーを撮ったのである。それも当時としては革新的な方法を用いて。記録映画というよりも、芸術作品と言っても過言ではない。残念ながら「遺志の勝利」の方は、日本ではDVD化されていない。しかし、「オリンピア」の二作品は、わずか五百円で買えることができる。機会があれば是非ご鑑賞下さい。

Photo ※オイチョかカブの面白さ。

Photo_2 ※一枚五百円なんて信じられなぁーい。


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初ふぐの会

2009-11-07 15:32:32 | インポート

十一月五日(木)晴れ。

 まだ体調が完全ではないが、徐々に戻りつつある。毎日、「大吼」の編集に追われている。中々原稿が揃わないこともあるが、何しろ百頁の本を編集するのだから、かなり大変である。夕方まで、パソコンに向かっていた。

 今日は、日頃からお世話になっている方たちと一緒に、「初ふぐの会」がある。場所は、伊勢佐木町裏の、今は、使われることがなくなったが、通称「親不孝通り」にある、「山田屋」。この隣に「とらふぐ亭」というふぐ屋があるが、暖簾をくぐったことはない。ふぐは、値段にきりがない。以前、大行社の会長に連れて行って頂いた六本木の「味満ん」などは、超高級で、味も最高だが、到底、私のような素浪人の行けるような値段ではない。

 横浜では、曙町の「秀花」が有名だが、私は、今日行く「山田屋」が好きだ。七千円のコースでも、お刺身から、から揚げ、鍋、雑炊までついている。また、ここの「ヒレ酒」が美味い。冬場しかやっていないので、今日が、仲良しグループでの「初ふぐ」となった訳だ。

 いつも酒を飲まない方が二人と飲んベェが二人だが、今日は別、四人で「ヒレ酒」を四杯ずつ飲んだ。勢いがついて、関内に転戦。仕上げはサリーの店へ。十二時前に帰宅。


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