十月尽(土)晴れ。
八時起床。家族が揃って朝食。冷や飯が沢山冷蔵庫にあったので、今日は中華風のお粥にした。まず水に昆布を入れてダシをとる。その間に、冷やご飯をざるに入れて、水道で洗う。これはご飯のヌルメをとるためである。鶏がらの素を入れてから炊く。良い具合になったなら、一度火を止めて、ふたをして十五分ほど置く。これがコツである。十五分過ぎて水が少なくなっていたならば、後から足しても良い。生米からやる場合は、米の約八倍から十倍の水で炊く。この時に洗った米に少しサラダ油を入れてかき混ぜて五分ほど置くのがコツ。本来は鳥のガラでスープを取るのが良いが、冷凍のガラはスープが濁るので、私は、ももを一本そのまま入れてしまう。後は、「蒸し鶏」として食べても良い。白髪ネギにごま油と醤油をかけたものを薬味で食べると、かなり美味いですよ。そうそう塩味は薄いほうがいいかもね。
午前中、今日も東京行き。お世話になっている方にご挨拶。この方にお会いすると、いつも勉強になる話を聞かされる。深いイイ話だ。また、いつも付いている秘書の方たちのマナーや立ち振る舞いもとても良い。ウチの後輩達にも見習わせたいといつも思っている。
用事を済ませて、保土ヶ谷駅で家族と合流。昼食は急に思い立って山下町の「ホフブロウ」にした。この店に来るのは、もう四十年ぶりくらいだ。山下町の「ジュテイム」という深夜レストランに働いている頃に、良く通った。以前は、シルクセンターの道を隔てたすぐ横にお店があった。仕事の帰りや、遊んで朝になった時は、ここで良くモーニングを食べた。目玉焼きをサニーサイドアップと教わったのもこの店だった。あの頃、一緒に遊んでいた連中は、今、何をしているのだろうか。ベトナム戦争があって、サンフランシスコには、「愛と平和」を歌う、フラワー・チルドレンという人達、すなわちヒッピーがいた。スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」が流行っていて、「ウッド・ストック」のLPを聴いていた十代の頃で、ヨコハマはまだアメリカだった。
そんな私の感傷をよそに、子供達は、「デザートは、中華街の張さんの所の、ゴマダンゴ」だって、ナメンジャネェ。食後は、事務所に寄って、片づけをしてから帰宅。夜も、おとなしくしていました。