八月七日(土)晴れ。
資料によれば、明治三十三年の今日、黒岩涙香が主宰する「万朝報」に幸徳秋水の論文「非戦争主義」が掲載され、話題となる。北清事変に日本が参戦してから四十日後のことで、この幸徳の論文が、我が国における「非戦論の嚆矢となった。自虐談話の嚆矢は、「村山談話」か。
民主党は、日韓併合百年の節目に、自虐的談話を発表するという。日本人が加害者で朝鮮人が被害者、という図式からは、真の友好など生まれまい。仙石とかいう低脳児が、「日本人は朝鮮人の土地を奪い」と言ったそうだが、つい最近の事。そう信じている韓国の人が、戦前の土地台帳、特に、農地の登記簿を調べたら、日本人名義の農地など、ほとんどなかったそうだ。「日本人は、韓国人農家の作った米や農産物を、全て収奪して、日本へ持っていってしまった」という、ことに対しても調査した。
確かに、朝鮮の農民が作った米の多くは日本に持っていった。それは、韓国人の農民に現金を与えて購買力を増すために、日本人は、わざわざ日本の農家の米よりも割高な米を輸入したわけだ。そのせいで、日本の農民から苦情が役所に寄せられたこともあったという。道路を整備し、学校を作り、金融機関も整えた。このことには、日本人の血税が使われたのだ。だからと言って、植民地支配が正しかったなどと、思い上がっているのではない。
ただ「負」の遺産ばかり強調していては、事実が見えなくなる、と言うことだ。野村先生の言葉ではないが、「歴史はミラーボールのように、照射する角度によって、光にもなれば、影にもなる。その影の部分だけ強調しては、歴史を見る目を誤る」と。
民主党の出す「談話」が日本人の総意でないことを、知るべきである。